AI Deck

tl;dv ─ Zoom・Google Meet・Teams の会議を自動で録画・文字起こし・要約するAIノートテイカー

会議に自動で参加し、録画・文字起こし・要約までを引き受けるAIノートテイカー。Zoom、Google Meet、Microsoft Teams に対応し、30以上の言語の会話を文字起こしできる。単に議事録を作るだけでなく、決定事項やネクストアクションを抜き出したり、CRM に商談メモを自動で書き戻したり、複数の会議を横断して「顧客が繰り返し口にしている不満」を集計したりといった、記録のその先まで踏み込むのが特徴。2021年にドイツ・ベルリン発のプロダクトとして公開され、現在は営業チーム向けのコーチング機能まで備える。無料プランがあり、個人でも試しやすい。

主な特徴

  • 主要な会議ツールに自動参加して録画・文字起こし: Zoom / Google Meet / Microsoft Teams のカレンダー予定を検知して自動で参加し、録画と文字起こしを行う。話者ごとに発言が分かれた形で残るため、後から「誰が何を言ったか」を追いやすい
  • 30以上の言語に対応: 日本語を含む30以上の言語で文字起こしができ、多言語で行われる会議や海外拠点とのミーティングでも使える。管理画面自体も複数言語にローカライズされている
  • AI要約とアクションアイテム抽出: 会議終了後に要約が自動生成され、決定事項・宿題・次のステップが箇条書きで整理される。要約のテンプレートは用途に応じて切り替えられ、営業向けのフレームワーク(MEDDIC など)に沿った形式も選べる
  • 複数会議を横断したAIレポート: 1回の会議単位ではなく、期間や条件で束ねた複数の会議に対して「よく出た反対理由は何か」「競合名が挙がった場面は」といった問いを投げ、集計されたレポートとして受け取れる
  • CRM・業務ツールへの自動連携: HubSpot や Salesforce などの CRM に商談メモを自動入力できるほか、Slack、Notion、Zapier を含む数千のツールと連携する。会議のたびに手でメモを転記する作業を省ける
  • 営業コーチング(上位プラン): 通話内容を解析し、トークスクリプトへの準拠度や話し方の傾向をレビューする機能。マネージャーが全通話を聞き直さずにフィードバックできる
  • GDPR・SOC 2 準拠: EU 圏のデータセンターでのホスティング、暗号化、AI 学習へのデータ非利用など、企業導入で問われる条件に対応している

料金

プラン月払い年払い(月あたり換算)主な内容
Free€0€0録画・文字起こし、AIモーメント要約。AI議事録・AIへの質問・複数会議レポートなど一部機能に回数制限あり
Pro€29 / シート€216 / シート・年(月あたり €18 相当)無料プランの回数制限を解除、アップロード無制限、多数の外部連携、全文検索
Business€39 / シート€348 / シート・年(月あたり €29 相当)Pro の内容に加え、営業コーチング、プレイブック準拠のモニタリング
Enterprise要問い合わせ要問い合わせ高度な管理機能、専用ホスティングなど

料金は2026年8月時点の情報です。無料プランの回数上限や各プランに含まれる機能の詳細は変更されることがあるため、最新の料金は公式サイトをご確認ください。

メリット・デメリット

メリット

  • 主要3プラットフォーム(Zoom / Google Meet / Microsoft Teams)を1つのツールでカバーできる
  • 無料プランでも録画と文字起こしを試せるため、導入前の検証がしやすい
  • 日本語を含む30以上の言語に対応し、社内会議から海外との商談まで同じ運用で回せる
  • CRM 自動入力により、営業担当が商談後にメモを転記する手間を削減できる
  • 複数会議を横断したレポートで、個別の議事録では見えない傾向を拾える
  • GDPR・SOC 2 準拠でデータの所在も明示されており、企業のセキュリティ審査を通しやすい

⚠️ デメリット

  • 無料プランは AI 議事録や AI への質問に回数上限があり、日常的に使うなら有料プランが前提になる
  • 課金がシート単位のため、チーム全員に配ると費用が積み上がりやすい
  • AI が生成する要約は万能ではなく、専門用語や複数人が同時に話す場面では取りこぼしが起きうる。重要な決定事項は人の目で確認する運用が必要
  • 会議に「録画ボットが参加する」形になるため、参加者への事前の同意取得と社内ルールの整備が欠かせない
  • 上位機能(営業コーチング等)は Business 以上で、小規模チームには過剰になる場合がある

類似サービスとの比較

比較項目tl;dvFireflies.aiOtter.aiNotta
主な強み録画+営業向け分析・CRM連携幅広い連携と会話インテリジェンス英語の文字起こしとリアルタイム編集日本語の精度と翻訳
対応プラットフォームZoom / Google Meet / TeamsZoom / Google Meet / Teams ほかZoom / Google Meet / Teams主要Web会議+音声ファイル
対応言語30以上多言語対応英語中心日本語を含む多言語
動画録画ありあり限定的あり
無料プランありありありあり
想定ユーザー営業・カスタマーサクセス中心のチーム汎用(営業〜社内会議)英語圏の個人・チーム日本語での議事録作成が中心のユーザー

こんな人におすすめ

  • 商談の記録と CRM 入力を自動化したい営業・カスタマーサクセスのチーム
  • Zoom・Google Meet・Teams が混在していて、ツールごとに議事録の運用が分かれてしまっている組織
  • 海外拠点や海外顧客との会議が多く、多言語の文字起こしが必要なチーム
  • 個々の議事録ではなく、複数の会議を通した傾向(よく出る質問・反対理由)を把握したいマネージャー
  • まずは無料プランで AI 議事録の実力を確かめたい個人

まとめ

tl;dv は「会議を記録する」だけで終わらず、記録した内容を CRM や分析レポートへ流し込むところまでを担うAIノートテイカーである。主要3プラットフォームへの対応と30以上の言語のカバー、GDPR・SOC 2 準拠といった条件が揃っており、営業チームを中心に導入しやすい。一方でシート単位の課金と、AI要約の取りこぼしを人が補う運用は前提として押さえておきたい。まずは無料プランで自社の会議の文字起こし精度を確かめ、CRM 連携や横断レポートまで使いたくなった段階で Pro 以上を検討するのが現実的な進め方になる。

関連リンク

← ブログ