Ploid ─ 人物・企業の公開情報を自然言語で調べられる、AIエージェント向けリサーチ基盤

Ploidは、ウェブ上に散らばる人物・企業の公開情報をひとつに束ね、自然言語のクエリで調べられるリサーチ基盤です。公式サイトでは「20億人以上の生きたインデックス」と説明されており、一度作って終わりのデータベースではなく、継続的に更新されるインデックスとして提供されている点が特徴です。Webアプリのほか、REST API・CLI・MCPサーバーという4つの入り口が用意されていて、Claude CodeやCodex、Cursorといったエージェントからそのまま呼び出せます。営業の意思決定者調査、採用候補者の洗い出し、投資先のデューデリジェンスなど、「人を調べる」作業をエージェントの手順に組み込みたいときに向いた設計です。

主な特徴

  • 自然言語での人物・企業検索: 「この役職・この業界・この地域の人」といった条件を文章のまま投げると、該当する人物や企業を返します。SQLのような検索構文を覚える必要がありません
  • Superprofile(統合プロフィール): SNS・職歴・行動シグナルなど複数ソースの情報を、ひとりの人物にひも付いた単一のプロフィールとしてまとめます。情報源がばらばらのまま手元に届くのではなく、統合された状態で受け取れます
  • マルチモーダル解析: テキストだけでなく画像や動画も解析対象にしており、投稿画像や講演動画などからも人物のシグナルを拾います
  • 検証済み連絡先の取得: 業務用メール・個人メール・携帯電話番号を、検証を通したうえで取得できます。ヒットしなかった場合は課金されません
  • Agent API: 自然言語のジョブを渡すと、どういう調査経路をたどるかをモデル側が判断して実行するエンドポイント(POST /v1/agent)が用意されています
  • MCPサーバーとCLI: OAuth 2.1対応のホスト型MCPサーバーを通じて、ChatGPTやClaudeなどのMCPクライアントから接続できます。ターミナル派向けに公式CLI(macOS / Linux)も提供されています

料金

プラン料金主な内容
従量課金(Pay as you go)$0.20 / ACU月額固定費・シート費用なし。初回5 ACU付与、月間の利用上限(スペンドリミット)を設定可能、専用Slackチャンネル
Enterprise要問い合わせカスタム利用量・カスタムレート、カスタム統合、SSO、ロールベースアクセス制御、複数ワークスペース、優先サポート

消費量の目安も公式の料金ページに明記されています。人物検索は10件あたり1 ACU、Superprofileの生成は25 ACU、業務用メールの取得は1 ACU、個人メールは3 ACU、携帯電話番号は10 ACU、エージェントによる調査は標準1 ACU・ディープ2 ACUです。ヒットしなかったリクエストは0 ACU、つまり無課金として扱われます。

料金は2026年9月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。

メリット・デメリット

✅ メリット

  • インデックスが継続的に更新されるため、転職や異動で古くなりがちな人物情報を、調べたいタイミングの状態で確認できます
  • API・CLI・MCPと接続手段が揃っているので、人手でリスト作成する工程をそのままエージェントの自動処理に置き換えられます
  • 取得できなかったときに課金されない仕組みのため、ヒット率の読めない相手を試しに調べても無駄なコストが積み上がりません
  • 画像・動画まで解析対象に含むので、テキスト情報が少ない相手でも裏付けを得られる可能性があります
  • 初期費用やシート課金がなく、まず少量だけ試してから本格導入を判断できます

⚠️ デメリット

  • 2025年設立の新しい企業で、第三者によるレビューや長期運用の事例はまだ多くありません
  • 公開データの収集を基盤とするため、取得した情報の精度確認や、各国の個人情報保護法令への適合判断は利用者側の責任になります
  • 従量課金のみのため、大量に叩く運用では月々のコストが読みにくくなります
  • 無料で試せるのは初回付与の5 ACUまでで、本格的な評価には課金が必要です
  • Sets機能はプライベートプレビュー段階で、一般提供されていません

類似サービスとの比較

サービスタイプPloidとの違い
Clayワークフロー型データ基盤外部データソースを束ねて自動化する仕組みに強み。Ploidは自社インデックスと自然言語検索が主軸
Apollo.io営業インテリジェンスデータ提供からアウトリーチ実行までを一体化したSaaS。Ploidはデータ・検索APIとエージェント連携に寄せた設計
People Data Labsデータプロバイダー人物・企業データをAPIで卸提供。Ploidは自然言語クエリとAgent APIを前面に出す
Clearbit (HubSpot)エンリッチメントAPI企業・連絡先情報の補完が中心。Ploidは個人の複数プロフィール統合とマルチモーダル解析に重点

こんな人におすすめ

  • 営業リストの作成や意思決定者の特定を、担当者の手作業からエージェントの自動処理へ移したいチーム
  • 求人要件に合う候補者を、媒体の検索フォームではなく文章の条件で探したい採用担当者
  • 投資検討やM&Aの初期調査で、対象人物・企業の経歴を素早く押さえたい人
  • Claude CodeやCursorなどのエージェントに、人物調査のステップを組み込みたい開発者
  • シート課金の営業ツールを常時契約するほどの頻度はなく、必要なときだけ調べたい小規模チーム

まとめ

人を調べる作業は、検索・突き合わせ・連絡先の確認と手数が多く、担当者の時間を静かに奪っていきます。Ploidはその一連の流れを、自然言語のクエリとAPI・CLI・MCPという入り口にまとめ、エージェントから呼び出せる形にしました。新しいサービスのため長期の運用事例はこれからですが、初期費用がなく失敗時に課金されないため、試す際のハードルは低めです。まずは初回付与分で自分の探したい人物が実際に見つかるかを確かめ、ヒット率を見てから本格導入を判断するのがよいでしょう。取得した個人情報の取り扱いについては、自社のルールと適用法令を事前に確認しておくことをおすすめします。

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