MiniMax Code は、中国の AI 企業 MiniMax が提供するコーディングエージェントです。「このバグを直して」「テストを追加して」といった自然言語の指示を受けて、コードベースの読み込みから編集、テストの実行までを自律的に進めます。ターミナルで動く対話型 UI(コマンド名は mcode)と、Mac / Windows 向けのデスクトップアプリの 2 つの形で使えます。もとは MiniMax Agent のデスクトップ版として提供されていたアプリで、公式チェンジログによると 2026 年 5 月 29 日のバージョン 3.0.33 で「MiniMax Code」に正式に改名されました。2026 年 9 月には、ターミナル部分のソースコードが MIT ライセンスで GitHub に公開されています。
主な特徴
- ターミナルとデスクトップの 2 形態: ターミナルでは対話型 UI に加えて、CI 向けのヘッドレス実行にも対応します。デスクトップアプリはローカルのプロジェクトフォルダや Git に直接アクセスでき、内蔵ブラウザで画面を確認しながら作業を進められます
- Agent Team: 複数の手順が必要なタスクを分解し、サブエージェントに作業を割り振って、結果を確かめながら進める機能です。2026 年 9 月のアップデートでは、サブエージェントごとに独立したチャットで設定を変えられるようになりました
- MCP・プラグイン・Skills での拡張: MCP サーバーや公式・ローカル・GitHub のプラグインを組み込んで、使えるツールを増やせます
- ACP(Agent Client Protocol)対応: ACP に対応したエディタから、MiniMax Code をバックエンドのエージェントとして呼び出せます
- スマートフォンからの確認と承認: デスクトップで始めた作業をクラウド側に引き継ぎ、外出先のスマートフォンから進み具合を確認したり、操作の許可を出したりできます
- 使うモデルを切り替えられる: 標準では MiniMax のプランで動きますが、OpenAI 互換または Anthropic 互換の API を持つ他のプロバイダーに切り替えることもできます
料金
アプリ自体は公式サイトからダウンロードできます。MiniMax のモデルで使う場合は、MiniMax の全製品で共通の「Token Plan」に加入します。このプランには MiniMax Code のデスクトップ版・Web 版の利用が含まれ、テキストモデルの API、画像・音声・動画の生成も同じ利用枠の中で使えます。
| プラン | 月額 | 主な違い |
|---|---|---|
| Plus | $20(年払い $220) | エージェントの同時実行 3〜4 本、動画生成なし |
| Max | $50(年払い $550) | 同時実行 4〜5 本、動画生成 1 日 3 本 |
| Ultra | $120(年払い $1,320) | 同時実行 6〜7 本、動画生成 1 日 5 本 |
いずれのプランも、100 万トークンのコンテキスト、画像・音声の生成、画像や動画を入力にした読み取りに対応します。プランごとに月あたりの利用量の上限があり、上位プランほど大きくなります。なお、実際の請求額が表示額と異なっていたとする二次情報もあるため、購入前に決済画面の金額を確認することをおすすめします。
料金は2026年9月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。
メリット・デメリット
✅ メリット
- ひとつのサブスクリプションで、コーディングエージェントと画像・音声・動画の生成をまとめて使えます。用途ごとに別々の契約を持たずに済みます
- ターミナル部分のソースコードが MIT ライセンスで公開されているため、動きを自分で確かめたり、社内の要件に合わせて調べたりできます
- 大きなタスクをサブエージェントに分けて並行で進められるので、手順の多い作業でも指示を細かく出し直す手間が減ります
- 席を外している間もスマートフォンで承認できるため、許可待ちで作業が止まる時間を短くできます
- 他のプロバイダーの API に切り替えられるので、MiniMax のモデルに縛られずに使い続けられます
⚠️ デメリット
- 公開されているのはターミナル部分だけで、デスクトップアプリ本体のソースコードは公開されていません
- ターミナル版を npm でインストールするには、Node.js 22.19 以降など比較的新しい環境が必要です
- 比較記事の中には、複雑なバグの修正やデバッグの精度で Claude Code に及ばないとする評価もあります(評価の基準は記事によって異なります)
- 提供元が中国企業のため、社内の規程によってはデータの取り扱いを事前に確認する必要があります
類似サービスとの比較
| サービス | MiniMax Code との違い |
|---|---|
| Claude Code | Anthropic 製のターミナル型エージェント。料金は高めですが、複雑なデバッグの品質を高く評価する比較記事が多くあります |
| OpenAI Codex CLI | OpenAI 製のターミナル型エージェント。OpenAI のモデルや API と一体で使う場面に向いています |
| Cursor | エディタ一体型の AI コーディング環境。ターミナルで完結させるより、エディタの中で AI と作業したい人向けです |
こんな人におすすめ
- コーディングエージェントに多くの作業を任せたいが、月々の費用は抑えたい個人開発者やチーム
- Claude Code のようなターミナル中心の使い方を、別のモデルでも試してみたい開発者
- CI/CD の中でエージェントをスクリプトとして動かしたい人
- 開発だけでなく、資料づくりや簡単なサイト制作などの日常業務もエージェントに任せたい人
まとめ
ターミナルとデスクトップの両方から同じエージェントを使え、コーディングと画像・音声・動画の生成を 1 つのプランで賄える点が、MiniMax Code を選ぶ理由になります。一方で、精度の評価は比較記事によって分かれており、デスクトップアプリ本体は非公開です。まずは手元の小さなプロジェクトで試し、普段使っているエージェントと仕上がりを比べてから、本格的に導入するかを決めるのがよいでしょう。