シンガポールの SUPERLINEAR TECHNOLOGY PTE. LTD. が 2025 年 9 月に公開した、人物検索に特化した AI エージェント。「北米の B2B SaaS でグロース責任者を務めている人」のように探したい人物像を日常の言葉で書くだけで、LinkedIn・X・Instagram・TikTok・YouTube・GitHub・企業サイト・ニュース記事など 100 以上のデータソースを横断して候補を集め、条件との一致度でスコアリングした人物リストを返す。メールアドレスや電話番号の開示、CRM への書き出し、個別のアウトリーチ文面の生成までを 1 つのプラットフォームで完結できる点が特徴で、営業のリード獲得・採用・インフルエンサー発掘・投資家ソーシングといった「人を探す」業務全般を対象にしている。
主な特徴
- 自然言語で条件を指定できる: Boolean 検索式やフィルタの組み合わせを覚える必要がなく、探したい人物像を文章で書くだけでよい。「フォロワー 5 万〜50 万人のスキンケア系 Instagram クリエイター」といった曖昧さを含む条件も扱える
- 100 以上のデータソースを横断: SNS・企業サイト・求人情報・ポッドキャスト・ニュース記事などを同時に走査する。主要プラットフォームだけで 20 以上をカバーし、単一のデータベースに依存しない
- 候補のスコアリング: 人物像との一致度、活動の活発さ、連絡の取りやすさといった観点で候補を採点し、上位から確認できる。公式サイトは連絡先の精度 95% を掲げている
- 連絡先の開示とリスト書き出し: 見つけた候補のメールアドレス・電話番号をクレジットを消費して開示でき、リストは CRM や ATS に取り込める形式で書き出せる
- アウトリーチ文面の自動生成と配信: 候補ごとにパーソナライズしたメールや DM の文面を生成し、そのままメールキャンペーンとして送信できる
- Skills と CLI で外部エージェントから呼べる:
npx skills add LessieAI/lessie-skill -y -gでインストールでき、Claude Code をはじめ MCP 対応のエージェントからfind_peopleenrich_peoplefind_organizationsなどの機能を直接呼び出せる - 無料ツール群とディレクトリ: メールアドレス検証、企業リサーチ、求人票生成といった単機能の無料ツールや、テーマ別の人物リストを公開している
料金
サブスクリプション(プランごとの月額)と、実際の操作で消費するクレジットを組み合わせた課金体系を採用している。
| プラン | 月払い | 年払い(月あたり) | 月間クレジット | 主な内容 |
|---|---|---|---|---|
| Basic | $99 | $84 | 1,000(期間限定の倍増適用時。通常 500) | メール送信 50 通/日、同時実行タスク 1 |
| Pro | $299 | $254 | 4,000(通常 2,000) | メール送信 100 通/日、同時実行タスク 3、実験的機能の先行利用 |
| Max | $699 | $594 | 10,000(通常 5,000) | メール送信 200 通/日、同時実行タスク 5、実験的機能の先行利用 |
| Enterprise | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 専任サポート、個別機能の対応 |
有料プランは共通で、Skills と CLI へのアクセス、会話回数の無制限利用、メール・電話番号の開示、タスク結果の書き出し、メールキャンペーン、高頻度検索を含む。
クレジットの主な消費量は、一致した候補の詳細表示が 1 人あたり 2 クレジット、メールアドレスの開示が 1 件あたり 3 クレジット、電話番号の開示が 1 件あたり 8 クレジット、Skills 経由の find_people が 1 リクエスト 20 クレジット。タスクを開始しただけ、部分一致の結果を眺めただけではクレジットは減らない仕組みになっている。
料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。
メリット・デメリット
✅ メリット
- 検索条件を文章で書けるため、データベース型のリード獲得ツールに比べて習熟のハードルが低い
- 候補の発見から連絡先の特定、アウトリーチ文面の作成、送信までが 1 つのツールで完結する
- SNS やニュースまで横断するため、企業データベースには載りにくいクリエイターや個人事業者も対象にできる
- Skills と CLI により、Claude Code などのエージェントに人物検索の工程そのものを組み込める
- クレジット制のため、結果が返ったときだけ費用が発生する
⚠️ デメリット
- 料金ページに無料プランの記載がなく、最も安い Basic でも月額 $99 からと個人利用には負担が大きい
- 公開情報からの推定を含むため、精度 95% という数値はあくまで提供元の主張であり、送信前の検証は必要
- 連絡先の開示ごとにクレジットを消費するので、大量のリストを扱うと想定より費用がかさみやすい
- 2025 年 9 月公開の新しいサービスで、長期運用の実績や日本語での情報がまだ少ない
- 収集した個人情報の取り扱いは、GDPR や各国の個人情報保護法に照らして利用側が責任を持つ必要がある
類似サービスとの比較
| 比較項目 | Lessie AI | Apollo.io | Clay | ZoomInfo |
|---|---|---|---|---|
| 主な対象 | 人物全般(ビジネス職・クリエイター・投資家) | B2B のビジネス担当者 | リードデータの加工・拡張 | B2B 企業と担当者 |
| 検索の指定方法 | 自然言語 | フィルタ検索 | テーブル + 外部データ連携 | フィルタ検索 |
| データの持ち方 | 都度クロールする実データ中心 | 自社データベース | 複数プロバイダを束ねる | 自社データベース |
| アウトリーチ | メール・DM の文面生成と配信 | シーケンス配信あり | 文面生成あり(配信は連携先) | 配信機能あり |
| エージェント連携 | Skills / CLI(MCP 対応) | API | API・連携先が豊富 | API |
| 課金の考え方 | 月額 + クレジット従量 | シート課金 + 上限 | クレジット従量 | 年間契約が中心 |
こんな人におすすめ
- 業界データベースには載っていない層まで含めて、条件に合う人を探したい営業・事業開発担当者
- インフルエンサーや専門家を都度リストアップする必要があるマーケティング担当者
- 母集団形成を自分で行いたい採用担当者やスタートアップの創業者
- 投資家やパートナー候補を継続的に探しているスタートアップ
- Claude Code などのエージェントに人物リサーチの工程を組み込みたい開発者
まとめ
Lessie AI は、「探す」「連絡先を特定する」「最初の一通を書く」という、これまで別々のツールに分かれていた工程を自然言語の指示でつなぐ人物検索エージェントである。データベース型のリード獲得ツールが手薄なクリエイターや個人領域まで対象にできる点と、Skills / CLI で外部のエージェントから呼び出せる点が他との違いになる。一方で無料プランの案内がなく最低でも月額 $99 からのため、まずは自分の業務で「人を探す」頻度がどれくらいあるかを見積もり、クレジットの消費量と照らして判断するとよい。連絡先の精度に関する数値は提供元の主張であるため、実際のアウトリーチ前には自分の目で確認する運用を前提にしたい。