香港発のチームが公開した、画像やテキストから3Dモデルを生成するAIツール。2025年7月の公開当初は「Hitem3D」の名称で、同社が手がけた3D生成モデル Sparc3D を基盤としていた。2026年には「Hi3D」へブランド名を変更しており、旧ドメイン hitem3d.ai にアクセスすると hi3d.ai へ転送される。単に形状を作るだけでなく、3Dプリントを前提としたパーツ分割やマルチカラー出力、スライサーソフトへの受け渡しまでを1つの画面でまかなえる点が特徴で、ゲームやAR/VR、映像制作に加えて個人の3Dプリント用途でも使われている。
主な特徴
- 画像から高精細な3Dモデルを生成: 1枚の画像でも複数枚の参照画像でも入力でき、ボクセル解像度2048³・8K PBRテクスチャを掲げる高精細な出力に対応する。写真やイラストを渡すだけで、形状とテクスチャの両方が生成される
- テキストから画像、そして3Dへ: 素材になる画像が手元になくても、テキストで画像を生成してからそのまま3D化する流れが用意されている。アイデア段階からモデルまで一続きで進められる
- 3Dプリント向けの自動分割(Split-to-Print): 造形サイズに収まらない大きなモデルや複雑な形状を、接続構造付きで自動的にパーツへ分割する。組み立てを前提とした出力ができる
- マルチカラー印刷への対応: モデルの色領域を検出し、複数フィラメントでの出力を想定したデータを作れる
- 主要な形式とスライサーへの書き出し: STL / OBJ / 3MF / GLB / USDZ に対応し、Bambu Studio・OrcaSlicer・Creality Print といったスライサーへ直接渡せる。ゲームエンジン向けにも3Dプリンタ向けにも扱いやすい
- APIとMCPツールの提供: Web画面のほかに公開APIがあり、AIアシスタントから呼び出すためのMCPツールのドキュメントも公開されている。生成を自動化したい場合の入口になる
料金
クレジット制のサブスクリプションで、生成の解像度や使う機能によって1回あたりの消費クレジットが変わる。
| プラン | 月額料金 | 月間クレジット | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| Free | $0 | 100(アカウントごとの初回付与) | 同時実行1件、保存7モデル、機能ごとに月3回のダウンロード。出力はCC BY 4.0扱い(表示義務あり) |
| Pro | $19.90 | 1,000 | 月最大100アセット、同時実行10件、保存200モデル、私的利用・商用利用が可能、メールサポート |
| Max | $39.90 | 2,400 | 月最大240アセット、同時実行20件、保存400モデル、より高速な生成チャネル |
| Ultra | $129.90 | 8,000 | 月最大800アセット、同時実行30件、保存無制限、専任サポート |
料金は2026年8月時点の情報です。年払いによる割引が案内される時期があります。公式の価格表ではプランごとの内容は確認できましたが金額の記載を取得できなかったため、Pro以外の月額は外部情報に基づく参考値です。最新の料金は公式サイトの料金ページをご確認ください。
メリット・デメリット
✅ メリット
- 画像1枚からでも細部まで作り込まれたモデルが得られ、手作業のモデリング工程を大きく短縮できる
- 3Dプリントを前提とした分割・マルチカラー・スライサー連携まで一続きで扱える
- 出力形式が豊富で、ゲームエンジンからプリンタまで受け渡し先を選ばない
- 無料プランで実際の出力品質を確かめてから課金を判断できる
- APIとMCPツールがあり、自動化やAIアシスタントからの呼び出しに組み込める
⚠️ デメリット
- 無料プランのクレジットは初回付与のみで、毎月補充される設計ではない
- 無料プランの出力はCC BY 4.0(表示義務あり)扱いのため、そのままの商用利用には有料プランが必要
- クレジット制のため、高解像度で試行錯誤を重ねると費用が読みにくい
- 生成物がそのまま完成品になるとは限らず、リトポロジーやUVの整理といった後工程が必要になる場面がある
- ブランド名とドメインがHitem3DからHi3Dへ変わったため、検索で出てくる情報に新旧が混在している
類似サービスとの比較
| 比較項目 | Hitem3D(Hi3D) | Meshy | Tripo AI | 3D AI Studio |
|---|---|---|---|---|
| 主な入力 | 画像・テキスト(画像を経由) | テキスト・画像 | テキスト・画像 | テキスト・画像 |
| 強み | 高解像度の形状生成とプリント前提の後処理 | テクスチャ生成とアセット制作機能の幅 | 生成の速さと手軽さ | シンプルなUIとゲーム向けアセット |
| 3Dプリント向け機能 | 自動分割・マルチカラー・スライサー連携 | 一般的な3Dアセット生成が中心 | 一般的な3Dアセット生成が中心 | 一般的な3Dアセット生成が中心 |
| 無料枠 | 初回100クレジット | あり | あり | あり |
| 料金体系 | クレジット制のサブスクリプション | クレジット制のサブスクリプション | クレジット制のサブスクリプション | クレジット制のサブスクリプション |
こんな人におすすめ
- 3Dプリンタを持っていて、造形したいものの3Dデータを自分で用意するのが負担になっている人
- ゲームやAR/VR向けのアセットを、まずはたたき台として素早く量産したい制作者
- 写真やイラストの資料はあるが、モデリングのスキルや時間が足りないデザイナー
- フィギュアや小物のプロトタイプを、造形サイズに合わせた分割込みで出力したい人
- APIやMCP経由で3D生成を自分のワークフローに組み込みたい開発者
まとめ
Hitem3D(現在のHi3D)は、画像やテキストから高精細な3Dモデルを生成し、そのまま3Dプリントへ持ち込めるところまでを1つのサービスにまとめたツールである。分割やマルチカラー、スライサー連携といったプリント前提の機能が揃っている点が、汎用の3D生成サービスとの違いになる。一方でクレジット制のため使い方によって費用は変動し、無料プランの出力には表示義務がある。まずは無料の100クレジットで自分の素材に対する生成品質を確かめ、実用に足ると判断できたらProプランを検討するのが無理のない進め方になる。