AI Deck

Fireflies.ai ─ 会議を自動で文字起こしし、要約とアクションアイテムまで生成するAI議事録アシスタント

Fireflies.ai は、Zoom や Google Meet、Microsoft Teams などのオンライン会議に「Fred」というボットが参加し、会話をリアルタイムで文字起こしして要約とアクションアイテムを自動生成する AI 議事録アシスタントである。2018 年に米国の Fireflies.ai Corp. が公開し、営業・採用・カスタマーサポートなど幅広いチームで使われている。単に議事録を作るだけでなく、過去の会議をすべて検索できるナレッジベースとして蓄積し、CRM や Slack、タスク管理ツールへ自動で連携できる点が特徴。100 以上の言語に対応し、日本語の会議でも利用できる。

主な特徴

  • 会議への自動参加と文字起こし: カレンダーを連携しておけば、ボットが会議に自動参加して録音・文字起こしを行う。Chrome 拡張、デスクトップアプリ、iOS / Android アプリ、音声・動画ファイルのアップロードにも対応し、Aircall や RingCentral などの電話システムとも連携できる
  • 要約とアクションアイテムの自動生成: 会議終了後、要点の箇条書き・トピック・決定事項・次にやるべきタスクが自動でまとめられる。テンプレートを指定して要約の形式をカスタマイズすることもできる
  • AskFred による横断検索と質問: 「先週の商談で価格の話はどうなった?」のように自然文で問いかけると、蓄積された過去の会議の中から該当箇所を探して答える。会議を跨いだ社内ナレッジの検索窓として機能する
  • 会話分析(Conversation Intelligence): 話者ごとの発話時間、質問の回数、センチメント(感情の傾向)、頻出トピックを可視化する。営業通話のレビューやオンボーディング中のメンバーのコーチング素材に使える
  • 200 以上の外部ツール連携: Salesforce や HubSpot などの CRM、Slack、Asana / Trello、Lever や BambooHR といった ATS へ、要約やアクションアイテムを自動で書き戻せる。API も公開されており、独自のワークフローに組み込める
  • AI Skills Store と MCP サーバー: 営業・採用・マーケティングなど職種別のカスタムアプリを追加できるストアを備える。加えて MCP サーバーが提供されており、Claude や ChatGPT などの AI アシスタントから会議データを直接参照させられる

料金

プラン月払い(1席あたり)年払い(1席あたり月額換算)主な内容
Free$0$0文字起こしと AI 要約は無制限、保存は 400 分(チーム全体)、AI クレジット 20
Pro$18$10保存 8,000 分/席、動画録画とダウンロード、パーソナルアシスタント、メールアシスタント
Business$29$19保存無制限、会話分析、チーム分析、AI クレジット 30
Enterprise$39(年払いのみ)ルールエンジン、SSO / SCIM、HIPAA 対応、専用サポート、AI クレジット 50

料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。

無料プランでも文字起こしと AI 要約自体は無制限に使えるが、保存できる時間がチーム全体で 400 分に制限される。個人で試す分には十分だが、記録を資産として貯めていきたいなら Pro 以上が現実的な選択肢になる。

メリット・デメリット

メリット

  • 会議中に手を動かす必要がなくなり、議論そのものに集中できる
  • 100 以上の言語に対応し、日本語の会議でも文字起こしと要約が使える
  • 過去の会議を横断検索できるため、「いつ・誰が・何を決めたか」を後から追える
  • CRM やタスク管理ツールへの自動連携で、議事録の転記作業がほぼ不要になる
  • 無料プランがあり、導入前に実際の会議で精度を確かめられる

⚠️ デメリット

  • ボットが会議に参加する方式のため、参加者への録音の同意取得と社内ルールの整備が前提になる
  • 専門用語・固有名詞・複数人の同時発話では誤変換が起きやすく、重要な議事録は人の目での確認が要る
  • 無料プランは保存時間の上限が小さく、継続利用には有料プランが前提になりやすい
  • 会話分析やチーム分析といった営業向けの機能は Business 以上に限られる
  • 機密性の高い会議で使う場合、データの保存先やコンプライアンス要件の確認が必要になる

類似サービスとの比較

比較項目Fireflies.aiOtter.aitl;dvGong
主な用途議事録・ナレッジ蓄積・営業分析議事録・リアルタイム文字起こし会議録画とハイライト共有営業通話の分析(レベニューインテリジェンス)
想定ユーザー全職種のチーム個人〜チーム全般製品・営業チーム営業組織
会議横断の検索AskFred で自然文検索対応対応対応(分析が主眼)
外部連携200 以上(CRM / ATS / Slack 等)主要ツール中心CRM・ノートツールCRM 中心
無料プランありありありなし(要問い合わせ)

議事録を汎用的に整えたいなら Fireflies.ai か Otter.ai、録画クリップの共有を重視するなら tl;dv、営業組織の商談分析に本格的に投資するなら Gong、という住み分けになる。Fireflies.ai は「議事録」と「営業分析」の中間に位置し、幅広い職種を 1 つのツールでカバーしたいチームに合う。

こんな人におすすめ

  • オンライン会議が多く、議事録作成に毎回時間を取られているチーム
  • 商談の内容を CRM に転記する作業を自動化したい営業担当者
  • 過去の打ち合わせの決定事項を後から探せるようにしたいプロジェクト管理者
  • 採用面接の記録を残し、評価のばらつきを減らしたい採用担当者
  • 会議データを Claude や ChatGPT から参照させ、AI アシスタントの文脈として使いたい人

まとめ

Fireflies.ai は、会議の文字起こしから要約・アクションアイテムの生成、外部ツールへの連携までを一続きで自動化する AI アシスタントである。個々の議事録を作るだけでなく、蓄積した会議記録を検索可能なナレッジベースに変えていく設計が中核にある。無料プランで文字起こしの精度と要約の使い勝手を実際の会議で確かめたうえで、保存時間や連携機能が必要になった段階で Pro 以上を検討するのが導入の道筋として分かりやすい。導入時は、参加者への録音の周知と社内のデータ取り扱いルールを先に決めておきたい。

関連リンク

← ブログ