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Fabric ─ ノート・ファイル・リンクを一箇所に集め、AIが自動で整理・検索する自己整理型ワークスペース

Fabricは、ノート・ファイル・Webリンク・画像といった「あとで見返したいもの」をひとつの場所に集約し、AIが自動で整理・要約・関連付けまで行うワークスペース。フォルダを自分で作り込まなくても、保存した内容の意味をAIが解釈してタグ付けし、「あの資料はどこだっけ」を意味ベースの検索で引き当てられるのが特徴である。無限に広がるキャンバス上で情報を並べて考えを整理でき、会議の自動文字起こしや議事録作成、Google Drive・Notion・Figmaなど50以上のサービス連携にも対応する。2023年に公開された米国発のサービスで、Mac・Windows・iOS・Androidのアプリに加え、Web版とChrome拡張機能が用意されている。

主な特徴

  • すべてを一箇所に集約: ノート、PDF、画像、Webページのクリップ、各種ファイルを種類を問わず同じ場所に保存できる。Chrome拡張機能やモバイルの共有メニューから、見つけたその場で放り込める
  • AIによる自動整理と要約: 保存した内容をAIが読み取り、タグ付け・要約・関連するアイテム同士の紐付けを自動で行う。フォルダ構造を事前に設計しなくても、後から探し出せる状態が保たれる
  • 意味ベースの検索: ファイル名やキーワードの完全一致ではなく、「先月見た配色の参考画像」のような曖昧な聞き方でも目的のアイテムにたどり着ける
  • 無限キャンバスでの可視化: 集めた情報をボード上に自由に配置し、線でつないだり並べ替えたりしながら考えを整理できる。リサーチのまとめや企画の構想段階と相性がよい
  • 会議の自動文字起こしと議事録: 打ち合わせの音声を文字起こしし、要点をまとめたノートとして保存できる。議事録がそのまま検索対象の資産になる
  • 50以上の外部連携とリアルタイム共同編集: Google Drive、Notion、Figmaなどと接続して既存の資料を取り込める。共有スペースでは複数人が同時に編集でき、チームの共通の置き場としても使える

料金

プラン月額料金主な内容
Free$0保存件数・アップロード容量・AI利用量に上限あり。基本機能と個人利用の範囲を試せる
Premium(個人向け有料)公式サイトで要確認保存容量とAI利用量の大幅な拡張、AIエージェント、会議のノート作成など
Team(チーム向け)公式サイトで要確認Premiumの機能に加え、チーム管理・共同作業向けの機能
Enterprise要問い合わせSSOなど組織運用向けの機能、専任サポート

FabricのAI機能は月ごとに付与される「thinking credits(思考クレジット)」を消費する方式で、付与量はプランごとに異なり、未使用分は翌月に繰り越されない。

料金は2026年8月時点の情報です。第三者レビューでは個人向け有料プランを月額$8〜10程度とする記述も見られますが、今回は公式サイト上で金額を直接確認できませんでした。最新かつ正確な料金は公式サイトをご確認ください。

メリット・デメリット

メリット

  • 保存の時点で分類を考えなくてよいため、「とりあえず入れておく」運用が続けやすい
  • 意味ベースの検索により、正確なキーワードを思い出せなくても目的の資料に届く
  • ノート、ファイル、Webクリップ、画像を別々のツールに分散させずに済む
  • 無限キャンバスで情報を俯瞰でき、リサーチや企画の初期段階に向く
  • 会議の文字起こしまで同じ場所に貯まり、後から横断的に検索できる
  • デスクトップ・モバイル・Web・ブラウザ拡張と入り口が多く、取りこぼしにくい

⚠️ デメリット

  • 無料プランは保存件数・ファイルサイズ・AI利用量に制限があり、本格運用では有料プランが前提になりやすい
  • AI利用がクレジット制のため、使い方によっては月の途中で上限に達することがある
  • 自動整理に任せる設計上、フォルダ構造を自分で厳密に管理したい人には物足りなく感じられる場合がある
  • 日本語のドキュメントや情報が少なく、機能の細部は英語の情報を追う必要がある
  • 集約型のツールであるため、既存のノートアプリからの移行には一定の手間がかかる

類似サービスとの比較

比較項目FabricNotionObsidianHeptabase
主な用途収集物の自動整理と検索ドキュメント・データベース構築ローカル管理のノートカード型の思考整理
整理の方式AIによる自動タグ付け自分で設計するDB・階層自分で作るリンク・タグ自分で並べるホワイトボード
検索意味ベースの検索キーワード中心(AI検索あり)キーワード・全文検索キーワード・カード検索
キャンバス無限キャンバスありボード表示(キャンバスは限定的)プラグインで対応中心機能
ファイル保管得意(画像・PDF・各種ファイル)可能(容量はプラン依存)ローカルフォルダ管理可能
会議の文字起こし対応対応(AI機能)非対応非対応

こんな人におすすめ

  • 記事のブックマーク、スクリーンショット、PDFがあちこちに散らばっていて、あとから探せなくなっている人
  • ノート・ファイル・Webクリップを別々のアプリに分けるのをやめて、一箇所にまとめたい人
  • フォルダやタグの設計を続けるのが苦手で、整理をAIに任せたい人
  • リサーチした素材を並べて眺めながら、企画や記事の構成を練りたい人
  • 会議の記録も含めて、チームの資料を横断的に検索できる状態にしたいチーム

まとめ

Fabricは、「集めたものを自分で整理しきれない」という悩みに、AIによる自動整理と意味ベースの検索で答えるワークスペースである。Notionのように構造を作り込むのではなく、放り込んだものが後から見つかる状態を保つ設計なので、情報の入り口が多くて散らかりやすい人ほど効果を感じやすい。無料プランには保存件数やAI利用量の制限があるため、まずは無料で日々の保存と検索の感触を確かめ、手放せないと感じた段階で有料プランを検討するのがよい。

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