Cogno は、Slack・GitHub・Notion・会議の情報を常時観測し、対応が必要なタスクを人が指示する前に提案してくれるエンジニアリングチーム向けのプロジェクト管理 AI です。停滞したプルリクエストや静かになったスレッドも見逃さず検知し、タスクの起票・担当割り当て・期日調整まで下書きしてくれます。承認したタスクはローカルの Claude Code や Codex といったコーディングエージェントにそのまま委譲でき、実装からプルリクエストの作成までを任せられる点が特徴です。運営元は米国法人の Genaxis, Inc. です。
主な特徴
- 先回り提案(Proposals): Slack・GitHub・会議の内容からタスクの起票・担当割り当て・期日調整を自動で下書きし、人はワンクリックで承認するだけで済みます。
- 会議からタスクへ: Google カレンダーの会議に Notetaker が自動参加して要約を作成し、決定事項をそのままタスク化して実装までつなげます。
- コーディングエージェントへの委譲: 実装が必要なタスクをローカルの Claude Code や Codex エージェントに割り当て、サンドボックス環境でビルド・テストしてプルリクエストとして戻します。
- Slack/Teams常駐: 提案・承認・進捗確認が Slack や Microsoft Teams の会話内で完結し、別タブを開く必要がありません。
- マルチビュー: リスト・ボード・カレンダー・ガントの4ビューで手動確認・計画にも対応します。
料金
| プラン | 月額料金 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Cogno Meet | $30/user/月 | 会議同期からのタスク化、Claude Code/Codexへの実行委譲 |
| Business | $45/user/月 | 公式推奨の標準プラン。全コネクタ監視、プロアクティブ検知、AI実行環境フル機能 |
| Business+ | $200/user/月 | Businessの全機能に加え、チーム独自ワークフローへのチューニングに対応 |
| Enterprise | 要問合せ | SSO/SCIM/監査ログ/VPCデプロイなどエンタープライズ要件に対応 |
年払いでは2ヶ月分無料になる旨が案内されていますが、プランごとの年額単価は明記されていません。価格はすべて米ドル建て・税別で、日本の事業者顧客はリバースチャージ方式で消費税を負担する旨が明記されています。
料金は2026年9月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。
メリット・デメリット
✅ メリット
- 会議・Slack・GitHubの情報を横断し、人が気づく前にタスクや停滞の兆候を提案してくれます
- 承認したタスクをローカルのClaude Code/Codexエージェントにそのまま委譲でき、プルリクエストまで自動生成されます
- SSO/SCIM/監査ログ/VPCデプロイなどEnterpriseプランで企業のセキュリティ要件に対応しています
⚠️ デメリット
- セルフサーブのサインアップがなく、契約には「Book a demo」による営業窓口を通す必要があります
- 接続先は GitHub・Slack・Notion・Microsoft Teams の4つで、Linear・Asana・Jira・Google Meet は公式サイト上「近日対応」の扱いです。既存のタスク管理ツールがこの4つに含まれない場合は導入効果が限られます(公式 LP は本文で Jira・Meet を接続先として挙げつつ、同じセクションのバッジ一覧では両者を「SOON」と表示しており、記述に食い違いがあります。本記事はバッジ側の表記を採用しました)
- セキュリティページ自身が「プログラムは製品とともに成熟中」と明記しており、SOC2等の第三者認証取得は現時点で確認できません
- 会社設立が2026年5月と新しく、価格・機能とも今後変わる可能性があります
類似サービスとの比較
| 比較対象 | Cogno との違い |
|---|---|
| Linear | 開発チーム向けタスク管理の定番で、速さと GitHub 連携に強みがあります。起票そのものは人が行う前提で、先回りのタスク提案や会議からの自動起票はありません |
| Height | AI によるバグトリアージやバックログ整理の作業補助が強みです。既に起票されたタスクの整理が中心で、Cogno のように実装をコーディングエージェントへ委譲する機能はありません |
| Plane | セルフホスト可能なオープンソースのプロジェクト管理ツールで、プライバシー重視の代替として使われています。Cogno はセルフホストに対応していません |
Cogno の独自性は、タスクの発生源(Slack・GitHub・会議)を監視して起票までを先回りする点と、承認したタスクをそのままコーディングエージェントへ渡してプルリクエストまで持っていく点の 2 つに集約されます。
こんな人におすすめ
- Slack/GitHubで散らばる「対応すべき」発言を取りこぼさず起票・追跡したいエンジニアリングマネージャー
- 会議のたびに議事録とタスク化を手作業でやっている開発チームの負荷を減らしたい場合
- Claude CodeやCodexエージェントに実装を任せつつ、タスクの発生源からPRまでを一気通貫で管理したいチーム
- 停滞したPRやオーナー不在のタスクを見逃さず、進行管理コストを下げたいプロジェクトリード
まとめ
導入を検討する価値があるのは、タスク管理ツール自体ではなく「起票されないまま流れていく作業」がボトルネックになっているチームです。逆に運用が既に回っているなら、既存ツールを置き換えてまで得られるものは限られます。契約はデモ予約を経た営業主導のみで、2026年5月設立と運営実績はまだ浅く、価格・機能とも今後変わる可能性がある点にも留意が必要です。