AI Deck は CodeRabbit のパートナープログラムに参加しており、AI Deck 経由で申し込みがあった場合に報酬を受け取ることがあります。
CodeRabbit は、プルリクエスト(PR)のレビューを AI が自動で行うコードレビューツール。PR を開くと差分のサマリーやウォークスルーを生成し、バグや潜在的な問題を行単位で指摘して修正案を提示する。IDE 拡張と CLI を使えば、PR を作る前のローカルな変更もレビューできる。2023 年に米国で創業し、公式サイトによれば顧客数は 1 万 7,000 以上。
主な特徴
- PR サマリーとウォークスルーの自動生成: PR を開くと変更内容の要約・ファイルごとの解説・シーケンス図などを自動生成。レビュアーが差分を読む前に全体像を把握できる
- 行単位のレビューコメントと 1 クリック修正: バグ・セキュリティ上の懸念・可読性の問題などを検出し、具体的な修正コードを提案。提案をそのままコミットできる 1 クリック修正に対応
- Learnings(フィードバックからの学習): レビューコメントへの返信など自然文のフィードバックを記録し、以降のレビューに反映する
- YAML によるカスタマイズ:
.coderabbit.yamlでレビューの厳しさ、対象パス、コーディングガイドライン、レビューの言語(日本語も指定可能)などを細かく設定できる - IDE 拡張と CLI: VS Code / Cursor / Windsurf の拡張と CLI で、コミット前・PR 作成前の変更もレビューできる。公式ドキュメントでは Claude Code などのコーディングエージェントと組み合わせる使い方も案内されている
- 幅広い連携: GitHub / GitLab / Azure DevOps / Bitbucket に対応。各種リンターや SAST(静的アプリケーションセキュリティテスト)の結果を取り込んで AI の指摘と合わせて提示し、Jira / Linear 連携で課題管理とも接続できる
料金
| プラン | 料金(年払い時・開発者 1 人あたり月額) | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Essentials | $24(月払いは $30) | PR・CLI でのレビュー、1 クリック修正、Learnings、コーディングエージェントとの連携、MCP 接続 5 件、リンター/SAST 統合、Jira/Linear 連携 |
| Team | $48(月払いは $60) | Essentials の全機能 + Triage、マルチリポジトリ分析(5 リポジトリ)、カスタム pre-merge チェック、ユニットテスト生成・マージコンフリクト解消などの仕上げ機能、MCP 接続 10 件 |
| Advanced | $72 | Team の全機能 + リポジトリの継続的なセキュリティ監視、PR ごとのセキュリティレビュー、変更の影響範囲(Blast radius)の分析 |
| Enterprise | 要問い合わせ | SSO・監査ログ・カスタム RBAC、API アクセス、セルフホスティング、SLA サポート |
- パブリック(オープンソース)リポジトリは、GitHub または GitLab で登録してインストールすれば無期限で無料でレビューを受けられる
- すべてのプランに 14 日間の無料トライアルがある(クレジットカード登録不要)
- 課金対象は PR を作成する開発者のみ。各プランには開発者ごとの 1 時間あたりのレビュー数の枠(Essentials 5 件〜Enterprise 12 件)があり、超過分は従量課金(レビューしたファイル 1 つにつき $0.25、上限額を設定可能)で続けられる
- 追加オプションとして、クラウドでコーディングタスクを実行する CodeRabbit Agent(エージェント稼働 1 分あたり $0.40)とコードベース全体のセキュリティスキャンがある
- 旧 Pro は Essentials、旧 Pro Plus は Team へ名称が変わった(価格は据え置き)
料金は2026年9月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。
メリット・デメリット
✅ メリット
- PR を開くだけでサマリーとレビューコメントが揃うため、人間のレビュアーが差分を読み始めるまでの負担を減らしやすい
- 指摘に具体的な修正コードが付き、1 クリックで適用できるため、レビューから修正までの往復が短くなる
- Learnings でチームのフィードバックを記録し、以降のレビューに反映できる
- パブリックリポジトリは無料、有料プランも 14 日間試せるため、小さく始めやすい
- レビューコメントを日本語で受け取る設定ができ、日本語圏のチームでも導入しやすい
⚠️ デメリット
- AI の指摘には誤検出や的外れなコメントも混ざるため、最終判断は人間のレビューが前提になる
- PR を作成する開発者 1 人ごとの課金のため、利用する人数に比例して費用が増える
- 開発者ごとに 1 時間あたりのレビュー数の枠があり、PR を短時間に集中して出すと従量課金の対象になりうる
- コードを外部サービスに送る構成のため、組織のセキュリティポリシーによっては事前の確認が必要。SOC 2 Type II の監査を毎年受けているが、セルフホスティングは Enterprise のみ
類似サービスとの比較
| 比較項目 | CodeRabbit | GitHub Copilot code review | Qodo Merge | Greptile |
|---|---|---|---|---|
| 主な用途 | PR の自動レビュー | GitHub 上の PR レビュー | PR レビュー・説明生成 | コードベース全体の文脈を踏まえた PR レビュー |
| 対応プラットフォーム | GitHub/GitLab/Azure DevOps/Bitbucket | GitHub | GitHub/GitLab/Bitbucket ほか | GitHub/GitLab |
| コミット前のレビュー | IDE 拡張・CLI で可能 | VS Code・JetBrains などで可能 | IDE 拡張・CLI あり | CLI はコミット済み・未マージの差分が対象 |
| 学習・カスタマイズ | Learnings + YAML 設定 | リポジトリの指示ファイル | 設定ファイル・ルール | コードベース全体の文脈を参照 |
| 無料で使える範囲 | パブリックリポジトリ | Copilot のプランに準拠 | OSS 向け無料枠あり | Starter プラン(月 50 クレジット)・非営利 OSS |
比較は2026年9月時点の各社公式情報に基づきます。
こんな人におすすめ
- レビュアーの人数が足りず、PR のレビュー待ちがボトルネックになっている開発チーム
- 人間のレビューの前に、AI による一次チェックを通しておきたいチーム
- パブリックリポジトリで OSS をメンテナンスしていて、自分以外の視点によるレビューを無料で取り入れたい人
- Claude Code などのコーディングエージェントで生成したコードを、マージ前にもう一段チェックしたい人
まとめ
CodeRabbit は、PR のサマリー生成からバグ検出・修正提案・チームのフィードバックの反映までを一貫して担う AI コードレビューツールである。人間のレビューを置き換えるものではないが、定型的な指摘を先に処理してくれるため、レビュアーは設計判断のような議論に時間を割きやすくなる。パブリックリポジトリは無料、有料プランも 14 日間試せるので、まずは自分のリポジトリで指摘の質を確かめてみるとよい。