AI Deck

ZCode ─ GLM-5.3を核に、ゴールを伝えるだけで実装から検証まで自律的に進める公式コーディングIDE

Z.ai(旧Zhipu AI)が提供する、GLMモデル向けの公式コーディングハーネス。エージェントとの対話を中心に据えたデスクトップアプリで、ファイルマネージャー・ターミナル・Gitパネル・ブラウザプレビューを1つの画面にまとめている。ゴールを伝えるとプランニング・実装・検証を自律的に繰り返す「Goal Mode」が中核機能で、2026年7月に公開された。中核モデルにはGLM-5.3を採用する。

主な特徴

  • Goal Mode: セッション単位でゴールを設定すると、計画・実行・検証を自律的に反復するモード。各イテレーションのあとに独立した検証ステップを挟み、ゴールを達成できているかを都度判定しながら進める
  • 統合デスクトップUI: エージェントとの対話を中心に、ファイルマネージャー・ターミナル・Gitパネル・ライブブラウザプレビューを1つのElectronアプリ内に配置し、画面を行き来せずに作業できる
  • マルチモデル対応: メインモデルのGLM-5.3に加え、マルチモーダル処理向けのGLM-5.3-Flashを搭載。APIキーを持ち込めば、Claude Code・Codex・Gemini・OpenCode等の設定をZCodeにインポートして接続することもできる
  • MCP拡張: stdio・HTTP・SSE経由のMCPサーバーに対応し、Claude Code・Codex CLI・OpenCodeの既存設定をインポートできる。プラグインへのMCPサーバー同梱にも対応する
  • リモート操作: WeChat・Feishu・Telegramといった外部メッセージングツールから、ZCode上のタスクを操作できる

料金

ZCodeアプリ自体は無料で、利用にはZ.aiのGLM Coding Planサブスクリプションが必要になる。プランはクレジット制で、上位プランほど週あたりに使えるクレジットが増える。

プラン月額料金主な内容
Lite$18(年払い $12.6/月)週10,000クレジット、小規模リポジトリでの軽い反復向け、ZCode/Claude Codeなど20以上のエージェントツールに対応
Pro$80(年払い $56/月)Liteの6倍のクレジット、中規模リポジトリでの日常開発向け、MCPツールの厳選セットと高速生成
Max$168(年払い $117.6/月)Liteの14倍のクレジット、中〜大規模リポジトリ向け、最新モデルへの先行アクセス

料金は2026年8月時点の公式サイトの表示に基づきます。年払いは30%割引の換算値です。プロモーションで変動するため、最新の条件は公式サイトをご確認ください。

メリット・デメリット

メリット

  • 最下位プランが月額$18からで、上位モデルを使うエージェント環境としては始めやすい価格帯
  • Goal Modeにより、長時間かかる自律タスクを検証を挟みながら継続的に進められる
  • 無料で使い始められ、Claude Codeなどからの設定インポートに対応するため移行の障壁が低い

⚠️ デメリット

  • GLMモデル前提の設計のため、他社最上位モデルとの性能比較では評価が割れる
  • Linux版はベータ扱いで、安定性には留意が必要
  • 週あたりのクレジット上限があるため、負荷の高い反復作業では早い段階で上位プランへの移行を検討することになる
  • アプリ本体とは別にGLM Coding Planの契約が必要で、導入までの導線がやや複雑

類似サービスとの比較

比較項目ZCodeClaude CodeCursorGitHub Copilot
提供元Z.aiAnthropicAnysphereGitHub / Microsoft
形態デスクトップIDE(Electronアプリ)ターミナル中心のエージェントエディタ拡張型AI IDE既存エディタへの補完型アシスタント
既定モデルGLM-5.3Claude複数モデル選択式複数モデル選択式
特徴Goal Modeによる自律的な長時間タスク管理ターミナル操作に特化した公式エージェントエディタ内での対話型コーディングコード補完中心の支援

こんな人におすすめ

  • ゲームや個人サイトなど、比較的低リスクなプロジェクトを高速に作り込みたい個人開発者
  • 長時間かかる複雑な実装タスクを、ゴール指向で自律的に進めたい人
  • WeChat・Feishu・Telegramからリモートでコーディングタスクの進行を管理したい人

まとめ

ZCodeは、GLM-5.3を核にゴール指向の自律実行を前面に出した、Z.ai純正のデスクトップコーディング環境である。Goal Modeによる検証を挟んだ反復進行と、既存ツールからの移行障壁の低さが強みになる一方、Linux版はベータ扱いで、モデルがGLM前提である点は用途を選ぶ。利用にはGLM Coding Planの契約が別途必要になるため、事前に自分のワークロードに合ったプランを確認するとよい。

関連リンク

← ブログ