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Superhuman ─ メール・ドキュメント・AIアシスタントを1つに束ねた、Grammarly発のAIプロダクティビティスイート

文章校正ツールとして知られたGrammarlyの運営会社が、2025年10月に社名とブランドをSuperhumanへ改めて発表したAIプロダクティビティスイート。高速メールクライアントのSuperhuman Mail、コラボレーション型ドキュメントのDocs(旧Coda)、ライティング支援のGrammarly、そして新しいAIアシスタントSuperhuman Goの4製品が1つのブランドに統合されている。特徴は、Goが使用中のあらゆるアプリやタブの上で動作し、受信箱の処理・ドキュメント作成・日々の連絡を横断的に支援する点にある。Mac/Windows/iOS/Androidに対応し、Gmail・Drive・Jira・Slackといった主要ツールとも連携できる。

主な特徴

  • Superhuman Go ─ アプリを横断するAIアシスタント: ブラウザ拡張・デスクトップ・モバイルのどこでも動作し、書いている文章のそばにインライン提案を出す。チャットで文脈を踏まえた質問にも答え、Daily Briefs(その日の要点まとめ)やGoogleカレンダー連携も備える
  • Superhuman Mail ─ 高速な受信箱処理: 文脈を読んで返信案を用意するAuto Drafts、空き時間を共有できるShare Availability、重要度で受信箱を分けるSplit Inboxなどを搭載。キーボード中心の操作設計で、メール処理そのものを速くする方向に振り切っている
  • Docs ─ ドキュメントとデータの統合ワークスペース: 文書・表・カンバン・フォームを1枚のドキュメント上で扱える。旧Codaの流れを汲み、数式や自動化を組み合わせて業務ツールのように仕立てられる
  • Grammarlyのライティング支援を継続搭載: 文法・トーンの修正、言い換え、多言語(15言語以上)の翻訳、AI生成文の検出などを引き続き利用できる。どの指摘を出すかを自分の好みに合わせて調整できる点が新しい
  • エージェントとコネクタによる拡張: 100を超える既製エージェントとコネクタ群が用意され、ノーコードで自分用のエージェントを組める。Mail MCP・Docs MCPにより、外部のAIクライアントから操作させる使い方にも対応する
  • 主要ツールとの連携: HubSpot・Salesforce・Pipedriveといった CRM の参照連携(上位プラン)や、Jira・GitHub・Figmaのデータをドキュメントへ取り込む機能を持つ

料金

プラン月額料金(年払い)月額料金(月払い)含まれる製品主な内容
Free$0$0Grammarly / Docs / GoAIチャット、基本のライティング支援、共同編集ドキュメント
Pro$12(1人あたり)$15(1人あたり)Grammarly / Docs / Go無制限の書き換え・翻訳、AI生成文検出、ブランドに合わせた文体設定、30日間の版履歴
Business$33(1人あたり)$40(1人あたり)Mail / Grammarly / Docs / GoSuperhuman Mailの全機能、CRM連携(参照)、無制限の自動化と版履歴
Enterprise要問い合わせ要問い合わせMail / Grammarly / Docs / Go分析・レポート、SAML SSO、権限管理、DLP、BYOK暗号化、専任サポート

料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。

メールクライアントのMailを使うにはBusinessプラン以上が必要な点に注意したい。文章校正とドキュメントだけであればProプランで足りる。

メリット・デメリット

メリット

  • メール・ドキュメント・校正・AIアシスタントを個別に契約せず1本にまとめられる
  • Goがアプリを横断して動くため、AIを使うたびに専用のタブへ移動する必要がない
  • Grammarly時代からの校正品質をそのまま引き継いでおり、英文の作成・推敲に強い
  • 無料プランでもGrammarly・Docs・Goの基本機能を試せる
  • MCP対応により、外部のAIクライアントからメールやドキュメントを扱える

⚠️ デメリット

  • Superhuman MailはBusinessプラン(年払いで1人あたり月額$33)以上でしか使えず、メール目的だけだと割高になりやすい
  • ブランド再編の直後で、Grammarly・Coda・Superhuman Mailという旧名称と新名称が混在しており、情報を追いづらい
  • ライティング支援の強みは英語圏向けで、日本語の校正精度は英語ほどではない
  • 機能領域が広いぶん、全体像をつかんで使いこなすまでに時間がかかる
  • 常駐して画面上の入力を支援する性質上、業務データの取り扱いポリシーは組織で事前に確認しておきたい

類似サービスとの比較

比較項目SuperhumanNotionMicrosoft 365 CopilotShortwave
中心となる領域メール+ドキュメント+横断AIドキュメント/ナレッジ管理Office文書・メール・会議メール特化
メールクライアントあり(Business以上)なしOutlookあり
文章校正Grammarly統合で強いAI機能の一部Word上での提案限定的
アプリ横断の常駐支援Go(拡張・デスクトップ・モバイル)限定的Microsoft製品内が中心メール内が中心
無料プランありありなし(サブスクに付随)あり

こんな人におすすめ

  • 英文メールと英文ドキュメントを日常的に書き、校正と作成支援をまとめて1つに寄せたい人
  • 受信箱の処理に時間を取られており、AIによる下書きと優先度分けで時短したいビジネスパーソン
  • Grammarlyを既に使っていて、ドキュメントやメールまで含めて統合したいチーム
  • 複数のAIツールを行き来する煩わしさを減らし、作業画面上で完結させたい人
  • MCP経由で自分のAIクライアントからメール・ドキュメントを操作したい開発者

まとめ

Superhumanは、Grammarly・Coda・Superhuman Mailという実績のある3製品を1ブランドに束ね、そこへアプリ横断型のAIアシスタントGoを足した統合スイートである。個別ツールを積み上げてきた環境をひとまとめにしたい人にとっては有力な選択肢になる一方、メール機能がBusinessプラン以上に限られる点と、日本語の校正精度が英語ほどではない点は事前に確認しておきたい。まずは無料プランでGrammarly・Docs・Goの使い勝手を確かめ、メールまで任せたくなった段階でBusinessプランを検討するのが現実的だろう。

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