米国のNZT48, Inc.が提供するAIアプリビルダー。作りたいアプリを普通の言葉で説明するだけで、Apple純正のSwift/SwiftUIコードを直接生成する。WebアプリをネイティブアプリのガワでくるむWebラッパーでも、React Nativeのようなクロスプラットフォームフレームワークでもなく、最初からネイティブコードが出力される点が最大の特徴である。ビルドはクラウド上で完結するためMacを持っていなくてもブラウザだけで開発でき、生成されたコードはXcodeプロジェクトとしてエクスポートして自分のものにできる。2025年11月19日に公開され、Bolt・Grammarly・Wix・MacPaw出身のエンジニアが開発している。
主な特徴
- ネイティブSwift/SwiftUIを直接生成: 出力されるのはWebビューでも中間フレームワークでもなく、Appleのデザイン規約に沿ったSwift/SwiftUIコード。ネイティブアプリとしての動作の滑らかさと、App Store審査の通りやすさの両方に効く
- Mac不要・ブラウザで完結: ビルドはクラウド側で実行されるため、Xcodeを動かすMacがなくても開発を始められる。Windows機やiPadからでもブラウザで作業できるほか、Mac用のネイティブアプリも用意されている
- Appleエコシステム全体が対象: iPhone、iPad、Apple Watch、Macを1つのプロジェクトからターゲットにできる。3Dゲーム、AR、ボディトラッキング、Live Activities、Siriインテント、ウィジェットといったネイティブならではの機能にも対応する
- バックエンドと外部サービスの自動連携: Supabaseをバックエンドとして自動で構築するほか、アプリ内課金のRevenueCat、デザインデータの取り込み用にFigmaとの連携を備える
- App Store公開の事務作業を自動化: メタデータ、スクリーンショット、プライバシー申告といった提出物の作成を自動化し、公開までの手間を減らす。アプリのデザインに合わせたランディングページの生成も行える
- コードの完全な所有とエクスポート: 生成されたXcodeプロジェクトをそのまま書き出して、手作業やClaude Codeなどのコーディング支援ツールで自由に拡張できる。プラットフォームに縛られない
料金
| プラン | 月額料金 | クレジット | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Free | $0 | 1日5クレジット | 基本的なアプリ作成を試せる |
| Pro | $25 | 月50 + 毎日5 | App Store公開の自動化、Genius Mode、Figmaインポート、追加クレジット購入、メールサポート |
| Business | $50 | 月110 + 毎日5 | Proの全機能に加え、優先サポート。クレジット単価が下がる |
| Max | $100 | 月230 + 毎日5 | Businessの全機能。クレジット単価が最も安い |
| Agencies & Teams | 要問い合わせ | 要問い合わせ | リアルタイム共同編集、編集履歴、複数ユーザー、専任サポート |
追加クレジットは30クレジット$18の単発購入が可能で、購入したクレジットの有効期限は12か月、請求サイクルをまたいで繰り越せる。サブスクリプションは月次更新で、プロフィール画面からいつでも解約できる。年払いプランは用意されていない(2026年8月時点)。
料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。
メリット・デメリット
✅ メリット
- 出力がネイティブSwift/SwiftUIなので、動作の滑らかさやAppleのUIとの一貫性で妥協しなくてよい
- Macを持っていなくてもiOSアプリ開発を始められ、開発環境のセットアップも不要
- Supabase・RevenueCatの連携が自動化されており、データ保存や課金の実装で詰まりにくい
- App Store提出まわりの事務作業が自動化され、個人開発者が一番挫折しやすい工程を短縮できる
- Xcodeプロジェクトとしてエクスポートできるため、途中から手書きのコードに切り替えても資産が残る
⚠️ デメリット
- Appleプラットフォーム専用で、Androidアプリは作れない
- クレジット制のため、画面数の多いアプリや作り直しの多い開発では消費が読みにくい
- 無料プランは1日5クレジットと少なく、本格的な制作には有料プランがほぼ前提になる
- 年払いによる割引がなく、長期利用でも月額のまま
- 2025年11月公開の新しいサービスで、長期運用の実績や事例はこれから積み上がる段階にある
類似サービスとの比較
| 比較項目 | Superapp | Rork | FlutterFlow | Lovable |
|---|---|---|---|---|
| 出力形式 | ネイティブSwift/SwiftUI | ネイティブ出力に対応(上位プラン) | Flutter(Dart) | Webアプリ |
| 対象プラットフォーム | iPhone/iPad/Watch/Mac | iOS/Android | iOS/Android/Web | Web |
| Macの要否 | 不要(クラウドビルド) | 不要 | 不要(ビルドはクラウド) | 不要 |
| コードの持ち出し | Xcodeプロジェクトをエクスポート | 可 | 可 | 可 |
| 無料プラン | あり(1日5クレジット) | あり | あり | あり |
Appleネイティブに絞り込んでいる点がSuperappの立ち位置で、Android too を求めるならFlutterFlowやRork、Webサービスを作りたいならLovableのほうが素直な選択になる。
こんな人におすすめ
- Macを持っていないが、iPhoneアプリを自分で作ってみたい人
- Webラッパーではなく、動作や見た目が「ちゃんとしたiOSアプリ」であることにこだわりたい個人開発者
- アイデアを素早くApp Storeに出して反応を見たいメーカーやスタートアップ
- Apple Watchやウィジェット、Live Activitiesなどネイティブ固有の機能を使いたい人
- 最初はAIに書かせて、途中からXcodeで手を入れる前提のエンジニア
まとめ
Superappは、「AIでアプリを作る」系のツールの中で、出力がネイティブSwift/SwiftUIであることに徹底してこだわったサービスである。Mac不要で始められ、Supabase連携やApp Store提出の自動化まで面倒を見てくれるため、個人がアプリを公開するまでの距離をかなり縮めてくれる。一方でApple専用・クレジット制という制約もあるため、まずは無料プランの1日5クレジットで生成されるコードの質と自分の作りたいアプリの相性を確かめ、そのうえで有料プランを検討するのがよい。