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Steel ─ AIエージェントやアプリのブラウザ操作をインフラごと肩代わりするオープンソースのクラウドブラウザAPI

AIエージェントやアプリからのブラウザ操作を、セッション起動からレジデンシャルプロキシ、CAPTCHA回避まで含めてインフラごと担うクラウドブラウザAPI。REST API経由でスクレイピングやスクリーンショット取得、フォーム入力、ログイン後の操作引き継ぎを実行でき、開発者はPuppeteer・Playwright・Seleniumのコードをほぼそのまま流用できる。2024年11月の公開以降、大型アップデート「Launch Week v3」でエージェント向けにチューニングしたカスタムChromiumフォーク「Stealth Browser」や専用IP機能、Rust・Go SDKを追加し、決済基盤Stripeの「Stripe Projects」にもブラウザ基盤として採用されるなど、活用の場を広げている。

主な特徴

  • 高速なセッション起動とアンチボット機能: セッション起動は同一リージョンで平均1秒未満。レジデンシャルプロキシのローテーションと自動CAPTCHA解決を標準搭載し、ブラウザフィンガープリンティングの設定も行える
  • Stealth Browser: Launch Week v3で追加された、AIエージェントのブラウジング向けにチューニングされたカスタムChromiumフォーク。ステルス性を高めたブラウザとして利用できる
  • 豊富なSDKと既存ツールとの互換性: Python・Node.js・Go・RustのSDKを提供し、Puppeteer・Playwright・Seleniumとの互換性もあるため、既存の自動化コードから移行しやすい
  • MCPサーバー対応: 公式のMCPサーバー(steel-mcp-server)を提供しており、Claude・Cursor・Codexなどのコーディングエージェントからスクリーンショット取得やフォーム入力などのブラウザ操作を直接呼び出せる
  • セッションの再生・診断とセルフホスト: セッションの記録・再生機能で自動化の失敗を追跡しやすく、クッキーやローカルストレージを保存してログイン後の操作を引き継げる。オープンソース(Apache 2.0)のため、Dockerによるセルフホストも選べる

料金

プラン基本料金主な特徴
Launch$0/月(初回$30クレジット、90日間有効)同時セッション10、最大セッション時間15分、ブラウザ時間$0.10/時〜
Scale$250/月(月次$100クレジット)同時セッション100、最大セッション時間1時間、ブラウザ時間$0.08/時〜、専用IPを$5/月で追加可
Enterprise要問い合わせ同時セッション1,000以上、最大セッション時間24時間、専用Slackサポート

上記に加え、プロキシ帯域幅(Launch $10/GB、Scale $6/GB)、CAPTCHA解決(Launch $3/1,000件、Scale $1/1,000件)、ブラウザツール呼び出し(全プラン$5/1,000件)が従量課金される。

料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金・無料枠の範囲は公式サイトをご確認ください。

メリット・デメリット

メリット

  • セッション起動が平均1秒未満と高速で、レジデンシャルプロキシとCAPTCHA回避が標準で組み込まれている
  • Python・Node.js・Go・RustのSDKに対応し、Puppeteer・Playwright・Seleniumとの互換性もあるため既存コードから移行しやすい
  • オープンソース(Apache 2.0)でセルフホストとクラウド利用の両方を選べ、ベンダーロックインを避けやすい
  • MCPサーバーを提供しており、Claude・Cursor・Codexなどのコーディングエージェントから直接ブラウザ操作を呼び出せる
  • Stealth BrowserやRust/Go SDKなど、Launch Week v3で新機能を一括投入するなど開発ペースが速い

⚠️ デメリット

  • 無料枠は初回$30クレジット(90日間有効)のみで、以降は完全従量課金になるため利用量の見積もりが必要
  • Launchプランは同時セッション10・最大セッション時間15分と制限が厳しく、本番運用ではScale以上へのアップグレードが前提になりやすい
  • ブラウザ時間・プロキシ帯域幅・CAPTCHA解決がそれぞれ個別に従量課金されるため、大規模なスクレイピングではコスト管理に注意が必要

類似サービスとの比較

比較項目SteelBrowserbaseHyperbrowserBrowser Use
提供元SteelBrowserbaseHyperbrowserBrowser Use
OSS・セルフホストオープンソース(Apache 2.0)、セルフホスト可プロプライエタリ、マネージドのみプロプライエタリ、マネージドのみエージェント部分はOSS、クラウド版は別提供
対応SDKPython/Node.js/Go/RustNode.js/PythonNode.js/PythonPython中心
料金モデル月額+従量(ブラウザ時間・帯域・CAPTCHA)月額+従量クレジット制(月額プランあり)従量課金(ブラウザ時間+エージェントはトークン課金)

こんな人におすすめ

  • Webスクレイピングやブラウザ操作を伴うAIエージェントを本番運用したい開発者
  • Playwright・Puppeteerのインフラ管理やプロキシ・CAPTCHA対応を自前で持ちたくないチーム
  • クラウド利用だけでなくセルフホストも視野に入れたい、オープンソース重視のチーム
  • Claude・Cursor・CodexなどのコーディングエージェントからMCP経由でブラウザ操作を呼び出したい開発者

まとめ

Steelは、AIエージェントやアプリからのブラウザ操作をセッション管理・プロキシ・CAPTCHA回避まで含めてインフラごと引き受けるクラウドブラウザAPIである。オープンソースでセルフホストも選べる柔軟性と、Rust/Go SDKやMCPサーバーなど開発者向けの拡張を続けるペースの速さが強みだ。無料枠は初回クレジットのみで以降は従量課金が基本になるため、導入時は想定利用量を見積もったうえでプランを選ぶとよい。

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