Vadim Akhmerov 氏が開発する、macOS・iOS 向けのAI音声入力(ディクテーション)アプリ。話した内容をリアルタイムでテキスト化し、メール・チャット・エディタなど、あらゆるアプリのテキスト入力欄にそのまま入力できる。OpenAI や Deepgram などのクラウドモデルに加え、Apple 音声アナライザー・Whisper・Parakeet といったローカルモデルにも対応しており、ローカルモデルなら無料かつ完全オフラインで動作するのが大きな特徴。100言語以上の自動検出やAIによる文法修正も備える。公式サイトでは Windows・Linux 版も案内されている。
主な特徴
- あらゆるアプリで使えるシステム全体の音声入力: ショートカットキーを押して話すだけで、フォーカス中のテキストフィールドに文字起こし結果を直接入力。アプリごとの切り替えや貼り付け作業が要らない
- ローカルモデルで無料・オフライン動作: Whisper・Parakeet などのローカルモデルは Apple Silicon 上でオフライン実行され、無料で無制限に使える。音声を外部に送らないためプライバシー面でも安心
- クラウドモデルは自前APIキーでも利用可: OpenAI・Deepgram・Groq・Anthropic・Google などのAPIキーを自分で用意すれば、無料プランのままクラウドの高精度モデルを使える(BYOK 方式)
- 100言語以上の自動検出: 話した言語を自動判別して文字起こし。日本語と英語が混ざる作業でも切り替え操作が不要
- AIテキスト処理と文法修正: 文字起こし結果にAIで文法修正やカスタム指示による整形をかけられ、口語をそのまま整った文章に変換できる
- AIコーディング向けの連携: MCP サーバーを備え、AIコーディングエージェントとの連携や音声による Mac 操作(Agentic Actions)にも対応
料金
| プラン | 料金 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Free | $0 | ローカルモデルによる文字起こしが無制限、自前APIキーでのクラウドモデル利用 |
| Pro | 月額$9.99 | APIキー不要のマネージドクラウドモデル、優先サポート。1契約で Mac と iPhone の両方をカバー |
料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。
メリット・デメリット
✅ メリット
- 無料プランでもローカルモデルで無制限に文字起こしでき、コストゼロで常用できる
- ローカルモデルは音声を外部送信しないため、機密情報を扱う仕事でも使いやすい
- 自前APIキーの持ち込み(BYOK)に対応し、好みのクラウドモデルを柔軟に選べる
- 100言語以上の自動検出で、多言語が混ざる入力にも対応
- 1つの Pro 契約で Mac と iPhone の両方を使える
⚠️ デメリット
- ローカルモデルの快適な動作には Apple Silicon 搭載 Mac が前提となる
- クラウドモデルを APIキーなしで使うには Pro プラン(月額$9.99)が必要で、同種アプリの中では安くはない
- 自前APIキーを使う場合は各プロバイダーのAPI 従量課金が別途かかり、設定にも多少の知識が要る
- 音声入力アプリ全般に言えることとして、専門用語や固有名詞の認識精度はモデル依存でばらつきがある
類似サービスとの比較
| 比較項目 | Spokenly | superwhisper | Wispr Flow | Aqua Voice |
|---|---|---|---|---|
| 対応プラットフォーム | macOS / iOS(Windows・Linux も案内あり) | macOS / iOS | macOS / Windows / iOS | macOS / Windows |
| ローカルモデル | 対応(無料・無制限) | 対応 | 非対応(クラウド中心) | 非対応(クラウド中心) |
| 自前APIキー(BYOK) | 対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
| 無料プラン | あり(ローカル無制限) | あり(制限つき) | あり(週あたり語数制限) | あり(制限つき) |
| 有料プラン | 月額$9.99 | 有料プランあり | 月額$12〜 | 有料プランあり |
こんな人におすすめ
- タイピングより話す方が速く、メール・ドキュメント・チャットの下書きを音声で済ませたい人
- 機密情報を扱うため、音声データを外部に送らないローカル処理にこだわりたい人
- まず無料で音声入力を常用してみたい人(ローカルモデルなら費用ゼロで無制限)
- OpenAI や Deepgram のAPIキーを持っていて、好みのモデルで高精度な文字起こしをしたい人
- AIコーディングエージェントへの指示出しを音声化して、開発の手を止めたくない開発者
まとめ
Spokenly は、ローカルモデルによる無料・無制限の文字起こしを軸に、自前APIキーの持ち込みやマネージドクラウドモデルまで選択肢を広げられる音声入力アプリである。プライバシー重視ならローカル、精度重視ならクラウドと、使い方に合わせて柔軟に構成できるのが強み。まずは無料プランのローカルモデルで日常の入力を置き換えてみて、精度や手間に不満が出たら Pro プランや BYOK を検討するとよい。