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Spline ─ AIでテキストや画像から3Dを生成し、そのままWebに組み込めるブラウザ3Dデザインツール

Splineは、ブラウザだけで3Dのモデリング・アニメーション・インタラクションを作れるデザインツール。2020年の公開以来、Webサイトに埋め込める「動く3D」を、専門的な3Dソフトを覚えなくても作れる環境として広がってきた。テキストや画像から3Dオブジェクトを生成するAI機能、物理演算やパーティクル、2Dデザイン機能「Hana」までを1つのプラットフォームに統合しているのが特徴である。2026年8月にはエディタを刷新したSpline V2が公開され、シーンを直接操作するAIエージェント、WebGPUレンダラー、MCP連携、macOS/Windows向けデスクトップアプリが加わった。

主な特徴

  • AIによる3D生成(AI 3D Generation): 「木製の椅子」といったテキストや、手持ちの2D画像から3Dモデルを生成できる。テクスチャ生成やスタイル転送も用意され、素材づくりの初速を大きく短縮できる
  • ブラウザで完結する3Dエディタとリアルタイム共同編集: インストール不要で、URLを共有すればチームで同じシーンを同時に編集できる。V2ではWebGPUベースのレンダラーに刷新され、PBRマテリアル・HDRライティング・スクリーンスペース反射などの表現に対応した
  • インタラクションとアニメーション: ステートとイベント(クリック・ホバー・スクロール等)、タイムラインアニメーション、物理演算、パーティクル、ゲーム的な操作まで、コードを書かずに設定できる
  • 2Dデザインツール「Hana」を統合: 無限キャンバス・オートレイアウト・ベクター編集を備えた2Dツールで、Figmaに近い感覚で扱える。平面のベクター図形をそのまま立体化する3D Shape効果や、画像生成・背景除去などのAI機能もキャンバス内から使える
  • Webやアプリへの書き出しが前提の設計: HTML/JS・React・Next.jsのほか、Webflow・Framer・Wix Studioへの組み込み、iOS(Swift)・Android(Kotlin)向けの書き出しに対応。Web埋め込み用のランタイム(@splinetool/runtime)も公開されている
  • AIエージェントとMCP連携(V2): エディタ内のエージェントがオブジェクト・マテリアル・ライティング・イベントを検査して編集できるほか、MCP経由でClaude CodeやCursorなどの外部AIツールからエディタを操作できる

料金

プラン月額(月払い)年払い時の月額相当主な内容
Free$0$0個人ファイル数に制限あり、閲覧者は無制限、Web書き出しはウォーターマーク付き、ライブラリ利用可
Hobby$15$12ファイル無制限、書き出しのウォーターマークなし、マテリアル/オーディオライブラリ
Pro$30$25フォルダ・プロジェクト無制限、動画書き出し、マルチシーン、iOS/Android書き出し
Max$70$60Proの全機能に加え、生成系の上限拡大・動画書き出しの拡張、AIクレジット月10,000
Enterprise要問い合わせ年額請求チーム管理、SSO、セルフホスト書き出し、バージョン履歴、Team Library、優先サポート

AI生成機能(3D生成・テクスチャ生成・スタイル転送)は月次のAIクレジットで消費され、下位プランにも一定量が付与される。実際に必要なクレジット量は生成の種類と回数で変わるため、まず無料プランで消費ペースを確かめてから上位プランを検討するのが無難である。

料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。

メリット・デメリット

メリット

  • ブラウザで完結し、3D専用ソフトの環境構築や重い学習コストなしに立体表現を始められる
  • 作った3DをWeb・React・Webflow・Framer・モバイルアプリへそのまま持っていける「出口」が広い
  • AI 3D生成でモデリングの初速が上がり、たたき台づくりに時間を取られにくい
  • リアルタイム共同編集と共有リンクで、デザイナー・エンジニア間のレビューが速い
  • 2DのHanaと3Dが同じプラットフォームに揃っており、ツールを行き来しなくてよい

⚠️ デメリット

  • ブラウザ上でリアルタイムレンダリングを行うため、GPU性能の低い端末では動作が重くなりやすい
  • 無料プランはファイル数の制限とWeb書き出しのウォーターマークがあり、実務投入には有料プランが前提になりやすい
  • 3D表現をWebに載せる以上、読み込みサイズと表示性能の設計は自分で詰める必要がある
  • AI生成の結果はそのまま完成品になるとは限らず、形状やトポロジーの手直しが必要な場面がある
  • 写実的なプロダクトレンダリングや大規模なアセット制作は、専用の3Dソフトのほうが向く

類似サービスとの比較

比較項目SplineRiveWompBlender
主な用途Web向けインタラクティブ3D2Dインタラクティブアニメーションブラウザ3Dモデリング汎用3D制作全般
動作環境ブラウザ + デスクトップアプリブラウザ + デスクトップアプリブラウザデスクトップ
AI生成テキスト/画像からの3D生成あり中心機能ではない限定的標準では非搭載(アドオン頼み)
Web組み込みReact/Webflow/Framer等に対応ランタイムで各種プラットフォームに対応書き出し中心glTF等の書き出しを自前で組み込む
料金無料プランあり、有料は月$15〜無料プランあり無料プランあり無料(オープンソース)

こんな人におすすめ

  • LPやポートフォリオに、動く3Dのヒーロー表現を入れたいWebデザイナー
  • Webflow・Framer・Reactで作ったサイトに、コードを最小限にして3Dを載せたい制作者
  • Blenderのような本格3Dソフトは重すぎると感じている、2D出身のデザイナー
  • 製品やキャラクターのインタラクティブなプロトタイプを短時間で作りたいチーム
  • AIで3Dアセットのたたき台を作り、仕上げに時間を使いたい個人開発者

まとめ

Splineは、「3Dを作る」だけでなく「作った3DをWebやアプリに載せる」までを一本の流れにしたツールである。AI 3D生成で入り口の負担が下がり、2026年8月のV2でエージェント・WebGPU・MCP連携が加わったことで、AIツールから直接シーンを操作する使い方も現実的になった。一方で、写実的な大規模制作や厳しい表示性能要件のある案件では従来の3Dパイプラインに分がある。まずは無料プランで簡単なシーンを作り、書き出しと表示速度を実際のサイトで確かめてから有料プランを検討するとよい。

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