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Rudel ─ Claude Code と Codex のチーム利用状況を可視化する、セルフホスト可能なオープンソース分析基盤

AI コーディングエージェントをチームで導入すると、すぐに「誰がどのくらい使っているのか」「本当に開発が速くなっているのか」が見えなくなる。Rudel は、その空白を埋めるために作られたオープンソースの分析プラットフォームである。開発者の端末に CLI を入れると Claude Code や Codex のセッション記録が自動で集約され、ダッシュボードでトークン使用量・セッションの長さ・モデルの内訳・活動の傾向を横断的に確認できる。ドイツの RUDEL. が開発しており、コードは MIT ライセンスで公開されている。クラウド版(app.rudel.ai)をそのまま使うことも、ClickHouse を含む一式を自社サーバーで動かすこともできる。

主な特徴

  • CLI を入れるだけでセッションが集まる: npm でパッケージを導入し、ログインして有効化する 3 ステップで導入が完了する。以降は Claude Code のフック経由でセッション記録が自動的にアップロードされるため、開発者が手作業で記録を残す必要がない
  • Claude Code と Codex の両方に対応: 片方のエージェントに限定されず、OpenAI Codex のセッションも同じダッシュボードで扱える。複数のエージェントを併用しているチームでも計測の分断が起きにくい
  • セッション単位の分析ダッシュボード: トークン使用量、セッション時間、モデルごとの利用割合、活動時間帯といった指標を開発者別・リポジトリ別に確認できる。個人の作業ログではなく、チーム全体の傾向として読める形にまとまる
  • ClickHouse ベースの分析基盤: 収集したセッションは列指向データベースの ClickHouse に格納される。セッション数が積み上がっても集計が重くなりにくい構成になっている
  • セルフホスト前提の設計: Docker Compose で一式を自社環境に立てられる。ソースコードを外部サービスに預けたくない組織でも、データを自分たちの管理下に置いたまま運用できる
  • 送信前のシークレットフィルタリング: セッション記録には prompt・ソースコード・コマンド出力などが含まれるため、CLI は既知のシークレットパターンを検出して送信前に除去する。ただし公式ドキュメント自身が「ベストエフォートであり保証ではない」と明記している点は理解しておきたい

料金

プラン月額料金主な特徴
クラウド版$0app.rudel.ai をそのまま利用。有料プランの記載なし
セルフホスト$0(MIT ライセンス)Docker Compose で自社環境に構築。インフラ費用は自己負担

料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。

メリット・デメリット

メリット

  • 無料かつオープンソースで、導入のコスト面でのハードルがほとんどない
  • セルフホストできるため、セッション記録に含まれるソースコードを社外に出さずに済む
  • 開発者側の手間が CLI の導入だけで済み、日々の運用で意識する作業が発生しない
  • Claude Code と Codex をまとめて計測でき、エージェントを併用するチームでも指標が分断されない
  • ClickHouse ベースのため、セッションが増えても集計の応答性を保ちやすい

⚠️ デメリット

  • セルフホストには Docker と ClickHouse を運用できる体制が必要で、インフラ担当がいないチームには負担になる
  • セッション記録そのものを収集する仕組みのため、シークレットや顧客コードの取り扱いについて社内で事前の合意が要る
  • 比較的新しいプロジェクトで、ブランド名や配布パッケージ名の変更が進行しているように見える。導入時は公式サイトと GitHub の最新状態を確認したほうがよい
  • 対応エージェントは Claude Code と Codex が中心で、他のコーディングエージェントを主に使うチームには適用範囲が狭い
  • 開発者ごとの利用状況が可視化されるため、運用方針を誤ると「監視されている」という受け取られ方につながりうる

類似サービスとの比較

比較項目RudelccusageAnthropic 公式のアナリティクス自前の BI 集計
主な用途チーム横断のセッション分析手元のトークン・コスト集計組織単位の利用状況の確認任意の指標を自由に設計
対象チーム・組織個人組織(対象プラン向け)チーム・組織
対応エージェントClaude Code / CodexClaude Code 中心Claude Code自分で決める
セルフホスト可能(Docker Compose)ローカル実行不可可能
導入コストCLI 導入 + 基盤の構築ほぼゼロ管理者設定のみ高い(実装が必要)
料金無料無料プランに含まれるインフラ・開発費

こんな人におすすめ

  • Claude Code や Codex をチーム導入したものの、利用実態を数字で把握できていない開発リーダー
  • AI コーディングツールの費用対効果を経営層に説明する必要がある技術マネージャー
  • ソースコードを外部 SaaS に預けられず、分析基盤も自社内に置きたい組織
  • どのモデル・どの使い方が実際に成果につながっているかを、感覚ではなくデータで検証したいチーム
  • オープンソースのツールを自分たちで拡張しながら運用したいエンジニアリング組織

まとめ

Rudel は、AI コーディングエージェントの「使われ方」をチーム単位で可視化する、数少ないオープンソースの選択肢である。無料でセルフホストできる点は、コードの外部送信に慎重な組織にとって大きな意味を持つ。一方で、セッション記録を収集する仕組みである以上、シークレットの取り扱いと社内での合意形成は導入前に済ませておきたい。まずはクラウド版を小さなチームで試し、運用に乗ると判断できた段階でセルフホストへ移行する進め方が現実的だろう。

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