Supernormal Technologiesが提供する、会議向けのAIアシスタント。最大の特徴は「ボットを会議に参加させない」点にある。ZoomやGoogle Meetの参加者一覧に見知らぬ録音ボットが並ぶことなく、PC上で動くデスクトップアプリが端末の音声を直接拾って記録する。会議が終わると内容が要約・議事録化され、そこからフォローアップメール、提案書、スライド、プロジェクト計画といった「次の成果物」までAIが下書きしてくれる。2025年9月に公開され、現在はMac版とWindows版が提供されている。
なお、公式URLの radiantapp.com は現在 supernormal.com/desktop-app へ転送され、提供元のSupernormalブランドに統合された形で案内されている。プロダクトを探すときは「Supernormal デスクトップアプリ」として辿るのが確実である。
主な特徴
- ボットなしの会議キャプチャ: 録音用ボットを会議に招待せず、デスクトップアプリが端末のオーディオを直接取得する。参加者の画面に「録音中の第三者」が現れないため、社外との商談やカジュアルな1on1でも気を使わずに使える
- 会議後の成果物までAIが作成: 単なる文字起こし・要約にとどまらず、フォローアップメール、キャンペーンの企画書、提案書、スライド、カレンダー招待といった実務のアウトプットを会話内容から生成できる
- MCP(Model Context Protocol)対応: 会議の記録を外部ツールから参照・連携できる。手元のAIクライアントから「先週の打ち合わせの決定事項」を引き出すような使い方に対応する
- バックグラウンドで常駐: 通話中はアプリが静かに裏で動くだけで、操作を求められない。会議のたびに録音開始を意識する負担が小さい
- プロジェクト単位の整理: 会議の記録をプロジェクトにまとめて管理できる。案件ごとに文脈を積み上げていく使い方が想定されている
- MacとWindowsに対応: Mac版はApple Silicon搭載機・macOS 14.4.1以降が要件。Windows版も配布されている
料金
クレジット制を採用しており、AIによる生成処理の量に応じてクレジットを消費する。
| プラン | 料金 | 主な内容 |
|---|---|---|
| Free | $0 | 1日5クレジット・月15クレジット、ボットなしの議事録作成、資料生成、プロジェクト数無制限、MCP連携 |
| Team | 要確認(公式サイトの料金表を参照) | Freeの内容に加え、1日あたりの上限なし、クレジットの翌月繰り越し(最大2年)、シート数無制限、Supernormalバッジの非表示 |
| Business | 要確認(公式サイトの料金表を参照) | Teamの内容に加え、SSO、監査ログ、データ保持設定、メンバー可視化と管理者コントロール |
料金は2026年8月時点の情報です。Team・Businessの具体的な金額は公式サイトの料金ページで動的に表示されるため、本記事では金額を記載していません。最新の料金は公式サイトをご確認ください。クレジットカード不要の無料トライアルが用意されている。
メリット・デメリット
✅ メリット
- 会議に録音ボットが入らないため、参加者に断りづらさや違和感を与えにくい
- 文字起こしで終わらず、メール・提案書・スライドといった成果物の下書きまで一気に進む
- MCP対応により、記録した会議内容を手元のAIツールから呼び出して再利用できる
- 無料プランでも中核機能(ボットなしの議事録、資料生成、MCP連携)を試せる
- 常駐型で操作の手間が少なく、日々の会議に組み込みやすい
⚠️ デメリット
- デスクトップアプリ必須のため、スマートフォンだけの環境や、アプリを入れられない管理端末では使えない
- Mac版はApple Siliconかつ macOS 14.4.1 以降という要件があり、古い端末では動かない
- クレジット制のため、AI生成を多用すると無料プランの枠(1日5・月15)はすぐに埋まる
- 端末の音声を取得する仕組み上、録音・記録に関する社内ルールや相手方の同意の確認が別途必要になる
- 公式URLがSupernormalブランド側へ統合されており、名称で情報を探すと混乱しやすい
類似サービスとの比較
| 比較項目 | Radiant | Granola | Otter.ai | Fathom |
|---|---|---|---|---|
| 録音方式 | ボットなし(端末音声) | ボットなし(端末音声) | ボット参加型が中心 | ボット参加型が中心 |
| 提供形態 | Mac / Windows アプリ | Mac / Windows アプリ | Web・モバイル中心 | Web・アプリ |
| 得意分野 | 会議後の成果物生成 | メモ補完型の議事録 | 文字起こしと検索 | 通話要約とCRM連携 |
| 外部連携 | MCP対応 | 各種連携 | 各種連携 | CRM連携に強い |
| 無料プラン | あり(クレジット制) | あり | あり | あり |
ボットを立てない方式という点ではGranolaが最も近い。Radiantは「議事録を整えること」より「会議から次の成果物を作ること」に比重を置いている点が特徴といえる。
こんな人におすすめ
- 社外との商談が多く、会議に録音ボットを入れづらい営業・コンサル職の人
- 打ち合わせのたびに議事録とフォローアップメールを書き起こしている人
- 会議の内容を提案書やスライドへ展開する作業を短縮したい制作・企画職の人
- MCP経由で会議記録を手元のAIツールから参照したい開発者・パワーユーザー
- Mac / Windowsのデスクトップ環境が主戦場で、常駐アプリの導入に抵抗がない人
まとめ
Radiantは、会議の記録を「ボットを介さずに取る」ことと、「記録を成果物に変える」ことの2点に振り切った会議AIである。文字起こしの精度や検索性を競う従来型のツールとは狙いが異なり、会議のあとに発生する事務作業そのものを削りにいく設計になっている。無料プランでクレジットの消費ペースを確かめてから、チーム導入を検討するのがよいだろう。公式サイトを訪れると提供元のSupernormalブランド側に案内される点だけ、あらかじめ把握しておきたい。