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Paseo ─ Claude CodeやCodexなど複数のコーディングエージェントを一画面で操作するセルフホスト型オーケストレーター

Mohamed Boudra氏を中心に開発されているオープンソースのコーディングエージェント統合ツール。Claude Code・Codex・Cursor・OpenCode・Piといった複数のCLIエージェントを、ひとつの画面から並行して動かせる。特徴は「セルフホスト型」であること。自分のMacやVM上で常駐デーモン(daemon)を動かし、そこにデスクトップアプリ・モバイルアプリ・Webブラウザ・CLIから接続する構成のため、ソースコードやモデルとの通信は自分の環境の中に留まる。デバイス間の接続にはエンドツーエンド暗号化リレーを使うので、外出先のスマホから自宅マシンで走っているエージェントの様子を見る、といった使い方もできる。GitHubリポジトリは2026年8月時点で1万5,000スターを超えている。

主な特徴

  • 複数エージェントを1画面で並行実行: Claude Code・Codex・Cursor・OpenCode・Piなど多数のプロバイダに対応し、タスクごとに別のエージェントを割り当てて同時に走らせられる。どのエージェントが今どこまで進んでいるかを一覧で追える
  • セルフホスト型デーモン: 手元のマシンやVM、Dockerコンテナ上でデーモンを常駐させる方式。コードは自分の環境から出ず、エージェントの認証情報も自分で用意した各CLIのものをそのまま使う
  • エンドツーエンド暗号化リレーでどこからでも接続: デスクトップ・iOS/Android・Web・CLIのどれからでも同じセッションに入れる。ネットワーク設定を自分で組まなくてもデバイスをペアリングでき、直接接続に切り替えることも可能
  • Gitワークツリーによる隔離: ブランチごとにワークツリーを分けてエージェントを走らせるため、複数タスクが同じ作業ディレクトリを取り合って壊れることがない
  • インラインの差分レビュー: 生成された変更をその場で差分表示して確認できる。レビューからコミットまでの流れを画面を移らずに進められる
  • CLIとスクリプト連携: npm install -g @getpaseo/cli で入るCLIから操作でき、ヘッドレス運用やスクリプトへの組み込みにも対応。TypeScript SDKやプラグイン、MCP連携のドキュメントも用意されている
  • チーム向けのHub機能: GitHubやSlack、Discordからのトリガーでエージェントを起動する「Paseo Hub」が提供されている

料金

プラン料金主な特徴
オープンソース版$0全機能を自分の環境で利用可能。デスクトップ/モバイル/Web/CLI/Dockerすべて対応

Paseo自体は無料のオープンソースソフトウェアで、利用にあたって別途Paseoへの支払いは発生しない。ただし動かすにはClaude Code・Codex・Cursor・OpenCode・Piのいずれかを自分の認証情報でインストールしておく必要があるため、実質的なコストはそれらのエージェント側のサブスクリプションやAPI利用料になる。

料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。

メリット・デメリット

メリット

  • コードもモデルとの通信も自分の環境内で完結するため、社内コードを外部サービスに預けたくない場面でも導入しやすい
  • 複数のコーディングエージェントを乗り換えず1つのUIで扱えるので、タスクの性質に応じたエージェントの使い分けがしやすい
  • モバイルアプリからも同じセッションに入れるので、長時間走るタスクの経過確認や承認を移動中に済ませられる
  • Gitワークツリー分離により、複数タスクの並行実行でも作業ディレクトリの競合を避けられる
  • オープンソースのため、内部の挙動を確認したり自分で拡張したりできる

⚠️ デメリット

  • 前提としてエージェントのCLIと認証情報を自分で用意する必要があり、まったくの初心者がいきなり使えるツールではない
  • デーモンを常駐させる都合上、マシンをスリープさせたりVMを止めたりすると接続が切れる。常時稼働させたいならVMやサーバーの用意が要る
  • 公開から日が浅く更新が速いプロダクトのため、機能や画面構成が短期間で変わる可能性がある
  • ライセンス表記が情報源によって異なるため、業務導入の際はリポジトリのLICENSEファイルを直接確認したほうがよい

類似サービスとの比較

比較項目PaseoConductorVibe KanbanClaude Code単体
主な用途複数エージェントの統合オーケストレーションClaude Codeの並列実行エージェントタスクのカンバン管理単一エージェントでのコーディング
動作形態セルフホスト(デーモン+各種クライアント)デスクトップアプリローカル起動のWeb UIターミナル
モバイル対応iOS/Androidアプリありなしなしなし
対応エージェントClaude Code / Codex / Cursor / OpenCode / Pi ほか多数Claude Code中心複数エージェントClaude Codeのみ
ソース公開オープンソース非公開オープンソース非公開
料金無料(エージェント側の費用は別)有料プランあり無料Claudeのプラン費用

こんな人におすすめ

  • 複数のコーディングエージェントを日常的に併用していて、ターミナルのタブ管理に限界を感じている開発者
  • クラウド型のエージェントサービスにソースコードを預けられない方針の組織で、それでもエージェント活用を進めたいチーム
  • 長時間走るリファクタリングやテスト修正を仕掛けておき、移動中にスマホから進捗を確認したい人
  • VMや開発サーバー上でエージェントを常駐させ、複数タスクを並行処理させたい人
  • オープンソースであることを重視し、必要なら自分で手を入れたい開発者

まとめ

Paseoは、複数のコーディングエージェントを「自分の環境の中で」束ねて動かすためのオーケストレーターである。クラウド型のエージェントプラットフォームと違い、デーモンを自分で立てる手間はかかるものの、その代わりにコードの置き場所とモデルへの通信経路を自分でコントロールできる。すでにClaude CodeやCodexを日常的に使っていて、タスクの並行実行や外出先からの確認に不便を感じているなら、まずはデスクトップアプリを入れて手元の1マシンで試すところから始めるとよい。

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