OpenSessionsは、tmuxの画面端にサイドバーを常駐させ、走らせている複数のセッションを一覧・切り替えできるオープンソースツール。Amp・Claude Code・Codex・OpenCodeといったコーディングエージェントの稼働状態をライブで追い、スレッドごとに「完了」「エラー」「中断」のマーカーを立てる。Gitのブランチ名・作業ディレクトリ・検出したlocalhostポートも並ぶため、複数のリポジトリで同時にエージェントを動かしていても、どれが自分の返事を待っているのかが一目で分かる。開発はAtaraxy Labs、Rust + ratatui製でライセンスはMIT。2026年3月に公開された。
主な特徴
- エージェントの状態をライブ表示: Amp・Claude Code・Codex・OpenCodeの稼働状態をセッションをまたいで表示する。「今どれが動いていて、どれが止まっているのか」をターミナルを行き来せずに把握できる
- スレッド単位の未読マーカー: 完了(done)・エラー(error)・中断(interrupted)を、スレッドごとのマーカーとして残す。長時間の作業を投げっぱなしにしても、戻ってきたときに見落としが起きにくい
- ブランチ・作業ディレクトリ・localhostポートの表示: 一覧にはブランチ名、詳細パネルには作業ディレクトリとスレッド名が並ぶ。検出したlocalhostポートも表示されるため、どのセッションがどの開発サーバーを立てているのかが分かる
- キーボード中心の高速切り替え:
prefix o → sでサイドバーを開き、prefix o → tでフォーカス、prefix o → 1〜9で直接ジャンプできる。サイドバー内はj/k・矢印・Tabで移動でき、セッションの並べ替えや非表示・復元、新規作成・終了も行える - HTTPのプログラムAPI: スクリプトやエージェント側から
/set-status・/set-progress・/logなどのエンドポイントを叩いて、任意のステータス・進捗・ログをサイドバーに送り込める。トーン(neutral / info / success / warn / error)を指定して色分けもできる - Rustネイティブでランタイム依存なし: Rust + ratatuiで書かれており、TPM(tmux Plugin Manager)で
set -g @plugin 'Ataraxy-Labs/opensessions'と書けば導入できる。初回にビルド済みバイナリを取得する方式で、Cargoによるソースビルドにも対応する
料金
| プラン | 料金 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| オープンソース(MIT) | $0 | 全機能を無償で利用可能。有料プラン・商用ライセンスの設定なし |
料金は2026年8月時点の情報です。最新の情報は公式リポジトリをご確認ください。
メリット・デメリット
✅ メリット
- 複数のエージェントを並行で走らせたときの「どれが終わったか分からない」問題を、サイドバー1枚で解消できる
- 特定のエージェントに縛られず、Amp・Claude Code・Codex・OpenCodeを横断して同じ画面で扱える
- Rust製でランタイム依存がなく、tmuxの起動が重くなりにくい
- HTTP APIがあるため、自作スクリプトやCIの通知を同じサイドバーに集約できる
- MITライセンスの完全なオープンソースで、費用もアカウント登録も不要
⚠️ デメリット
- tmux(およびTPM、curlかwget)が前提。ターミナルマルチプレクサを使っていない場合は導入のハードルがある
- 状態表示に対応するエージェントは現時点で4種類に限られ、対象外のツールは自前でHTTP APIを叩く必要がある
- キーバインド中心の操作体系で、
prefixキーの概念に慣れていないと最初は戸惑いやすい - 比較的新しいプロジェクトのため、仕様やキーバインドが更新で変わる可能性がある
- GUIのダッシュボードではなくTUIのため、グラフや履歴の振り返りといった用途には向かない
類似サービスとの比較
| 比較項目 | OpenSessions | Claude Squad | sesh | Vibe Kanban |
|---|---|---|---|---|
| 主な用途 | エージェントの状態表示とセッション切り替え | 複数エージェントの並行実行管理 | tmuxセッションの検索・切り替え | エージェントのタスク管理 |
| 表示形式 | tmuxサイドバー(TUI) | ターミナルUI | ターミナルUI | ブラウザUI |
| エージェント状態の可視化 | 対応(4種類 + HTTP API) | 対応 | 非対応(セッション管理に特化) | 対応 |
| 動作前提 | tmux | tmux + git worktree | tmux | ブラウザ |
| 料金 | 無料(MIT) | 無料(オープンソース) | 無料(オープンソース) | 無料(オープンソース) |
こんな人におすすめ
- Claude CodeやCodexなどのエージェントを、複数のリポジトリで同時に走らせている開発者
- ターミナル中心のワークフローを崩さずに、エージェントの進捗を把握したい人
- エージェントの終了を待つ間に別の作業へ移り、終わったものから順に確認したい人
- 自作のスクリプトやビルドの状態も、同じ場所に集めて通知として見たい人
- ブラウザのダッシュボードを増やしたくない、tmux常用者
まとめ
OpenSessionsは、「エージェントを並行で走らせるほど、どれが返事待ちか分からなくなる」という現場の問題に、tmuxサイドバーという最小限の手段で答えたツールである。Amp・Claude Code・Codex・OpenCodeの状態をライブで並べ、スレッド単位のマーカーで見落としを防ぎ、HTTP APIで自前の通知も同じ場所に集約できる。tmuxを常用していて複数のエージェントを回しているなら、TPMで1行足すだけで試せるコストの低さも含めて、導入を検討する価値がある。