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OpenClaw ─ 手元のマシンで動かし、普段のチャットアプリからAIエージェントを呼び出せるセルフホスト型ゲートウェイ

OpenClawは、自分のパソコンやサーバーの上で動かす「パーソナルAIアシスタント」である。中身はNode.js製のオープンソースのゲートウェイで、DiscordやSlack、Telegram、iMessage、WhatsAppといった普段使っているメッセージングアプリと、AIエージェントの間をつなぐ役割を持つ。ブラウザで専用のチャット画面を開く代わりに、いつものチャットアプリに話しかけるだけでAIに作業を頼めるのが最大の特徴だ。開発はオーストリアのPeter Steinberger氏が始めたプロジェクトで、現在は非営利のOpenClaw Foundationのもとで開発が続けられている。ライセンスはMITで、ソフトウェア自体は無料で利用できる。

主な特徴

  • チャットアプリからAIを呼び出せる: Discord、Slack、Telegram、iMessage、WhatsApp、Signal、Microsoft Teams、Google Chat、Matrixなど多数のチャネルに対応。個人チャットにもグループチャットにも入れられ、複数のチャネルを同時につないでおける
  • セルフホスト型でデータが手元に残る: サービス提供者のサーバーを経由せず、自分のマシン上で1つのプロセスとして動く。macOS・Linux・Windows(PowerShellまたはWSL2)で利用でき、Dockerやnpm、Nixなど複数の導入方法が用意されている
  • マルチエージェントルーティングとセッション管理: 用途ごとに別のエージェントを割り当て、セッションを分離して管理できる。会話の文脈やユーザーごとの設定を保持したまま運用できる
  • ツール実行とファイル・ブラウザ操作: 単に返答するだけでなく、ファイルの読み書きやコマンド実行、Webブラウジングといった作業をエージェントに任せられる。プラグインで機能を追加することもできる
  • Web Control UIのダッシュボード: ローカルの http://127.0.0.1:18789/ で管理画面が開き、チャットの確認と各種設定をブラウザから行える。openclaw gateway statusopenclaw triage といったCLIコマンドで状態確認・診断もできる
  • 画像・音声・ドキュメントの受け渡し: テキストだけでなくメディアファイルのやり取りに対応しており、スマートフォンからチャット経由でファイルを投げて処理させるといった使い方ができる

料金

プラン料金主な内容
OpenClaw本体$0(MITライセンス)すべての機能を無料で利用可能。ソースコードはGitHubで公開
モデル利用料各AIプロバイダーの料金に準ずるAnthropic・OpenAI・Googleなど、選んだプロバイダーのAPIキーまたは契約が別途必要

料金は2026年8月時点の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

OpenClaw自体に有料プランはないが、動かすには何らかのAIモデルのAPIキーが必要になる。セットアップ時のウィザードでプロバイダーを選び、認証情報を設定する流れになっている。実質的なコストは、選んだモデルの従量課金またはサブスクリプション料金と、常時稼働させる場合の電気代・サーバー代である。

メリット・デメリット

メリット

  • 普段使いのチャットアプリがそのままAIの入口になるため、新しいアプリを覚える必要がない
  • 自分のマシン上で動くので、データの置き場所を自分でコントロールできる
  • MITライセンスのオープンソースで、ソフトウェア自体の利用料がかからない
  • 複数のチャネルとエージェントを1つのゲートウェイでまとめて管理できる
  • Docker・npm・Nixなど導入方法の選択肢が多く、自分の環境に合わせやすい

⚠️ デメリット

  • セルフホストのため、インストール・常時稼働・アップデートの管理を自分で行う必要がある
  • Node.jsのバージョン要件(22.22.3以上、24.15以上、25.9以上のいずれか。26推奨)があり、環境構築のハードルは低くない
  • 各チャットアプリ側の連携設定(ボット作成やアカウント連携)はチャネルごとに手順が異なる
  • ファイル操作やコマンド実行を任せられる分、権限設計を誤ると影響範囲が大きい
  • 開発の進みが速く、機能や設定方法が変わることがある

類似サービスとの比較

比較項目OpenClawOpen WebUILibreChatn8n
主な用途チャットアプリとAIエージェントの橋渡しセルフホストのAIチャットUIセルフホストのAIチャットUI(マルチユーザー)ワークフロー自動化
入口Discord・Slack・Telegram・iMessage等ブラウザの専用画面ブラウザの専用画面トリガーノード(Webhook等)
実行環境自分のマシン(Node.js)セルフホスト(Docker等)セルフホスト(Docker等)セルフホストまたはクラウド
得意なこと常時稼働のパーソナルアシスタントモデル切り替えと文書参照権限管理・チーム利用多数のサービス連携の自動化
ソフト利用料無料(MIT)無料(OSS)無料(OSS)無料(セルフホスト)/クラウドは有料

こんな人におすすめ

  • スマートフォンのチャットアプリから、外出先でも自宅のマシンにいるAIに作業を頼みたい人
  • 生成AIとのやり取りを自分の管理下の環境に置いておきたい人
  • 家族やチームのグループチャットに、共有のAIアシスタントを常駐させたい人
  • コマンドラインやサーバー運用に抵抗がなく、環境を自分で整えるのが苦にならない人
  • 複数のAIエージェントを用途別に使い分けたい開発者

まとめ

OpenClawは、「AIに話しかける場所」をブラウザの専用画面から普段のチャットアプリへ移すためのゲートウェイである。セルフホスト型なのでデータの置き場所を自分で決められ、ソフトウェア自体はMITライセンスで無料だ。その代わりインストールと運用は自分で面倒を見る必要があり、Node.jsの環境構築やチャネルごとの連携設定を一通りこなせることが前提になる。まずは1つのチャネル(TelegramやDiscordなど扱いやすいもの)だけをつないで試し、使い勝手が合いそうなら常時稼働の構成へ広げていくのが現実的だろう。

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