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Novita ─ 200種類以上のAIモデルとGPUを単一APIから使える推論クラウドプラットフォーム

Novita AI が提供する推論クラウドプラットフォーム。チャット・コード生成・画像・動画・音声など200種類以上のAIモデルを、単一のAPIキーとOpenAI互換のエンドポイントから呼び出せる。モデルAPIだけでなく、自前のモデルを動かすためのオンデマンドGPUインスタンス、秒単位課金でゼロまでスケールするサーバーレスGPU、AIが生成したコードを隔離環境で実行するエージェントサンドボックスまでを1つのコンソールで扱えるのが特徴。月額固定のプランはなく、使ったトークン数またはGPUの稼働時間に応じた従量課金制を採る。開発元は米国。

主な特徴

  • 200種類以上のモデルを単一APIで: チャット・コード生成・埋め込み・リランキングなど、多様なモデルを1つのAPIキーで呼び分けられる。エンドポイントはOpenAI互換(https://api.novita.ai/openai)で、既存のOpenAI SDKのベースURLとキーを差し替えるだけで移行できる
  • テキスト以外もまとめてカバー: 画像生成・画像編集・動画生成・音声合成(テキスト読み上げ)・ボイスクローン、さらに検索APIまで同じアカウントから利用できる。マルチモーダルな機能を複数のベンダーに分散させずに済む
  • GPUクラウド(オンデマンド/スポット): GPUインスタンスの作成・起動・停止・削除をAPIやコンソールから操作でき、リモート接続して自前のモデルを動かせる。スポットインスタンスはオンデマンド比で最大50%引きとされている
  • サーバーレスGPU/専用エンドポイント: 秒単位課金で、同時実行数の制限なし、アイドル状態は30秒でゼロまでスケールダウンする。カスタムモデルを専用エンドポイントとしてデプロイでき、インフラ管理を持たずに運用できる
  • エージェントサンドボックス: AIが生成したコードを隔離環境で安全に実行するための仕組み。コマンド実行・SSH・ファイル操作・Git連携・対話型ターミナルに加え、テンプレート、スナップショット、シークレット管理を備える
  • バッチ処理とMCPサーバー: 大量のリクエストを非同期でまとめて処理するバッチAPIを用意。公式のMCPサーバー(novita-mcp-server)もGitHubで公開されており、MCP対応のAIクライアントから直接扱える

料金

月額固定のサブスクリプションプランはなく、機能ごとの従量課金。主な課金対象と料金の目安は次のとおり。

課金対象料金の目安
LLM API(トークン課金)モデルごとに単価が異なる。軽量モデルは入力100万トークンあたり$0.02程度から、上位モデルは数ドル台まで。キャッシュ読み取りには割引単価が設定されているモデルもある
画像生成1枚あたり$0.0225〜$0.36(Flux.1系の場合)
動画生成1秒あたり$0.084〜$0.168、またはモデルにより1本あたり$0.25〜$2.25
音声テキスト読み上げは100万文字あたり$15、ボイスクローンは1音声あたり$0.1〜$1.5
検索API1リクエストあたり$0.007〜$0.016(検索種別による)
GPUインスタンスオンデマンドの時間課金。スポットは最大50%引き。単価はGPU種別ごとに異なるため公式の料金表を要確認
サーバーレスGPU秒単位課金。消費したリソース分のみ課金され、アイドル時は30秒でゼロスケール

料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。

メリット・デメリット

メリット

  • OpenAI互換APIのため、既存コードの変更を最小限に抑えて乗り換えられる
  • 月額固定費がなく、動作確認だけならごく少額から始められる
  • モデルAPIとGPUインスタンスが同じアカウントに同居しており、「まずAPIで試し、負荷が読めたら専用GPUへ」という移行がしやすい
  • 画像・動画・音声・検索まで請求先が1つにまとまる
  • スポットインスタンスやサーバーレスのゼロスケールなど、コストを抑える手段が用意されている

⚠️ デメリット

  • 開発者向けのプラットフォームで、チャットUIをそのまま使いたい一般利用者向けではない(APIキーとコードが前提)
  • 料金がモデル・GPU種別ごとに細かく分かれており、事前の総額見積もりが立てにくい
  • 提供モデルの入れ替わりが早く、特定モデル名に強く依存した実装は陳腐化しやすい
  • 大手クラウドに比べると日本語の情報やコミュニティの事例が少ない
  • SLA・サポート体制・データの取り扱いなど、業務要件は個別に確認する必要がある

類似サービスとの比較

比較項目NovitaTogether AIFireworks AIRunPod
主な提供範囲モデルAPI+GPU+サンドボックスモデルAPI+GPUクラスタモデルAPI(高速推論重視)GPUレンタル+サーバーレス
OpenAI互換APIありありあり自前デプロイ次第
画像・動画・音声対応一部対応一部対応載せるモデル次第
GPUインスタンスオンデマンド/スポットありサーバーレス中心オンデマンド/スポット
課金方式従量(トークン/秒・時間単位)従量従量秒・時間単位

こんな人におすすめ

  • 複数のLLMを切り替えて出力やコストを比較したい開発者
  • OpenAI互換のまま、推論コストを下げる選択肢を探しているチーム
  • テキストだけでなく画像・動画・音声の生成機能も、まとめて1つのAPIから調達したいプロダクト開発者
  • AIエージェントが生成したコードを安全に実行する環境を必要としている開発者
  • ファインチューニング済みの自前モデルをGPUに載せて動かしたい人

まとめ

Novitaは、多数のAIモデルをOpenAI互換のAPIで束ねつつ、その下にGPUインスタンスとサーバーレスGPU、さらにエージェント向けのサンドボックスまで用意した開発者向けの推論基盤である。モデルAPIから始めて、必要になった段階で専用GPUへ段階的に移せる構成は、負荷が読めない初期段階のプロダクトと相性がよい。一方で料金体系は機能ごとに細分化されているため、本格導入の前に自分のワークロードで小さく試し、実際の消費量から月額を見積もっておきたい。

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