Nottaは、会議・インタビュー・講義などの音声や動画を、話している最中からテキストに変換してくれるクラウド型のAIノートテイキングツールである。2020年に日本で公開され、Web版に加えてiOS / Androidアプリ、ブラウザ拡張機能を提供している。単に文字起こしをするだけでなく、58言語に対応した翻訳、AIによる要約とアクションアイテム抽出、チームでの共同編集までを一つの画面で完結できるのが特徴だ。ZoomやGoogle Meet、Microsoft Teamsといったオンライン会議ツールとも連携し、録音の取り込みから議事録の共有までを一本の流れで扱える。
主な特徴
- リアルタイム文字起こし: マイクから入力された音声をその場でテキスト化する。会議中に画面を見ながら発言内容を追えるため、聞き逃しの確認や後追いメモに使える。話者の識別にも対応しており、誰の発言かを区別して記録できる
- 58言語対応の文字起こしと翻訳: 日本語・英語をはじめ多数の言語を扱える。2言語が入り混じる会議を同時に記録するバイリンガル文字起こしや、原文と訳文を並べて表示するライブ翻訳も用意されている
- AI要約とアクションアイテム抽出: 文字起こし結果からAIが要点をまとめ、決定事項ややるべきことを箇条書きで抽出する。議事録の下書きとしてそのまま使える形で出力され、PDF・Word・スライドなどの形式にも書き出せる
- オンライン会議への自動参加: 会議URLを登録しておくと、Nottaのボットが会議に参加して記録する。Mac / Windowsのデスクトップアプリではボットを使わずに端末側で直接録音することもできる
- 既存ツールとの連携: Zoom、Google Meet、Microsoft Teams、Webex、Slack、Notion、Salesforce、HubSpot、Google カレンダー、Outlook カレンダー、Zapierなどと接続でき、記録した内容を普段の業務フローに流し込める
- 業務利用を想定したセキュリティ: SOC 2、ISO 27001、GDPR、HIPAAへの対応を掲げており、上位プランでは操作ログやシングルサインオン、AI学習への不使用設定なども選べる
料金
| プラン | 月額(月払い) | 月額(年払い) | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| フリー | ¥0 | ¥0 | 文字起こし120分/月、ファイル取り込み50回/月、AI要約10回/月、話者識別 |
| プレミアム | ¥1,980 | ¥1,185 | 文字起こし1,800分/月、AI要約100回/月、翻訳、テキスト書き出し、カスタム単語登録 |
| ビジネス | ¥4,180 | ¥2,508 | 文字起こし無制限、Web会議の録画、セキュリティ管理、利用レポート、CRM / Zapier連携 |
| エンタープライズ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 各種上限のカスタマイズ、SSO、AI学習の不使用、操作ログ、専任サポート |
いずれも税込のJPY表記で、年払いを選ぶと月あたりの単価が下がる。プレミアム以上では翻訳パッケージやAIクレジットを追加購入するアドオンも用意されている。
料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。
メリット・デメリット
✅ メリット
- 日本発のサービスで、日本語の文字起こし精度と日本語UI・日本語サポートが揃っている
- 無料プランでも月120分まで試せるため、導入前に自分の会議で精度を確かめられる
- 文字起こし・翻訳・要約が一つのツールで完結し、複数サービスを行き来する必要がない
- Web・モバイルアプリ・ブラウザ拡張と入口が多く、対面の打ち合わせから外出先の取材まで同じ環境で扱える
- 主要なオンライン会議ツールやカレンダーと連携でき、記録の開始を仕組み化しやすい
⚠️ デメリット
- 無料プランは月120分・AI要約10回と上限が小さく、日常的に会議を記録するなら有料プランが前提になる
- 専門用語や固有名詞、同時発話の多い議論では誤変換が起きるため、公開する議事録には人の校正が要る
- ファイル取り込み回数やAI要約回数がプランごとに決まっており、まとめて過去の録音を処理したい用途では上限に当たりやすい
- 会議に参加するボット方式は、相手先の会議ポリシーによっては使えない場合がある
類似サービスとの比較
| 比較項目 | Notta | Otter.ai | tl;dv | CLOVA Note |
|---|---|---|---|---|
| 提供元 | Notta(日本) | Otter.ai(米国) | tl;dv(ドイツ) | LINEヤフー系(韓国発) |
| 日本語対応 | 日本語UI・日本語サポートあり | 対応するが英語圏中心 | 対応するが英語圏中心 | 日本語に強い |
| 主な強み | 多言語の文字起こし+翻訳+要約の一体運用 | 英語会議の文字起こしとチーム共有 | 会議録画のハイライト共有と営業連携 | 無料枠の広さと日本語精度 |
| 会議ボット | あり(ボット不要の録音も可) | あり | あり | なし(録音ファイル中心) |
| 無料プラン | あり(月120分) | あり | あり | あり |
英語圏の会議が中心ならOtter.aiやtl;dv、日本語の録音を無料中心で処理したいならCLOVA Noteという選択肢もある。Nottaは「日本語と外国語が混ざる会議を、翻訳込みで業務ツールに流し込みたい」という場面で位置づけがはっきりする。
こんな人におすすめ
- 定例会議や1on1の議事録作成に毎回時間を取られている会社員・マネージャー
- 取材やインタビューの音声を文字起こしして原稿に起こすライター・編集者
- 日本語と英語が混ざる打ち合わせが多く、翻訳込みで記録を残したいチーム
- 講義やセミナーの内容をテキストで残して後から検索したい学生・研究者
- 商談内容をCRMに残し、営業ナレッジとして共有したい営業チーム
まとめ
Nottaは、リアルタイム文字起こしを軸に、翻訳・AI要約・チーム共有までを一本のワークフローにまとめたAIノートテイカーである。日本語まわりの使いやすさと多言語対応を両立している点が持ち味で、日本語と外国語が交ざる会議を抱えるチームには特に噛み合う。一方で文字起こしはあくまで下書きであり、公開する議事録には人の目による確認が欠かせない。まずは無料プランの月120分で自分の会議音声を試し、上限が窮屈に感じられた時点でプレミアム以上を検討するのがよい。