Nani!?(ナニ)は、合同会社Kiokuが開発するAI翻訳・ライティング支援ツール。従来の翻訳サービスのように訳文を1つだけ返すのではなく、カジュアル・フォーマットといったトーンや場面に応じた複数の翻訳候補と、そのニュアンスの解説を並べて提示するのが最大の特徴である。画像やスクリーンショット内のテキスト翻訳、メールやDMへの返信ドラフト作成、AI添削、要約、会話形式の翻訳にも対応し、日常会話やスラングからビジネス文書まで幅広くカバーする。2025年10月3日に公開され、Webブラウザに加えてMac(macOS 14以降・Apple Silicon)とWindows向けのデスクトップアプリが提供されている。
主な特徴
- トーン別の複数訳と解説: 同じ原文に対して、カジュアル寄り・丁寧寄りなど複数の訳を同時に提示し、それぞれがどんなニュアンスで受け取られるかを解説する。「どれを選べばいいか分からない」状態を減らせる
- 画像・スクリーンショット翻訳: 画像内のテキストをそのまま翻訳できる。Proプランではスクショ翻訳機能が使え、画面上の一部を切り取ってすぐ訳せる
- AI添削と返信ドラフト: 自分で書いた外国語の文章を文法・タイポ・言い回しの観点で添削できる。受け取ったメール・DM・チャットに対する返信文のドラフト生成にも対応する
- 逆翻訳による確認: 訳文をもう一度元の言語に戻して見せる逆翻訳で、意図がずれていないかを自分で検証できる
- ショートカットでどこからでも呼び出せる: デスクトップアプリではキーボードショートカットで選択テキストをその場で翻訳できるため、ブラウザやメーラーを行き来する手間が減る
- 幅広い言語対応: 翻訳先は英語・日本語・中国語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・ロシア語など、翻訳元は100以上の言語に対応。添削は34言語をサポートする
- ヨミガナとAI音声: Proプランでは訳文の読み方(ヨミガナ)表示と自然なAI音声での読み上げが使え、発音を確認しながら学習や会話準備ができる
料金
| プラン | 料金 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 無料 | ¥0($0) | AI翻訳・AI添削、シンプルな画像翻訳、ショートカットでの選択テキスト翻訳、Mac/Windows対応。1回あたり約4,000字まで |
| PRO | 月額 ¥1,000($8)/年払いは20%割引 | より高性能なモデル、快適な画像翻訳、スクショ翻訳、1回あたり最大100,000字、月間200万トークン以上、ヨミガナとAI音声 |
| チーム | 要問い合わせ | 複数人での利用向けプラン |
料金は2026年8月時点の情報です。年払いの請求額やチームプランの詳細を含め、最新の料金は公式サイトをご確認ください。
メリット・デメリット
✅ メリット
- 訳文が1つに絞られないため、相手や場面に合わせて自分で選べる。解説付きなのでニュアンスの理由も分かる
- 翻訳・添削・返信ドラフト・要約が1つのツールにまとまっており、用途ごとにサービスを使い分けなくてよい
- 画像・スクリーンショットの翻訳に対応しているので、UIのキャプチャや紙資料の写真もそのまま扱える
- デスクトップアプリのショートカットで、作業中のアプリから離れずに翻訳できる
- 無料プランでも翻訳・添削・画像翻訳の基本機能が試せる
⚠️ デメリット
- 無料プランは1回あたりの文字数が限られるため、長文の翻訳や添削にはProプランが前提になる
- Linux版デスクトップアプリは提供されていない(Webブラウザからは利用可能)
- 翻訳先として選べる言語は主要10言語程度で、翻訳元の対応言語数に比べると狭い
- 複数の訳を比較する設計上、単に速く1つの訳が欲しいだけの場面ではやや情報量が多い
- チームプランの料金体系が公開されていないため、組織導入時は問い合わせが必要
類似サービスとの比較
| 比較項目 | Nani!? | DeepL | Google 翻訳 | ChatGPT |
|---|---|---|---|---|
| 主な用途 | トーン別の複数訳+解説・添削 | 高精度な機械翻訳 | 幅広い言語の即時翻訳 | 汎用AIチャットでの翻訳 |
| 訳文の提示 | 複数候補+ニュアンス解説 | 1案(代替語の言い換えは可能) | 1案 | 対話で都度調整 |
| 画像翻訳 | 対応(Proでスクショ翻訳) | 対応(アプリ・一部プラン) | 対応 | 対応(画像入力) |
| 添削・返信作成 | 対応 | 一部(Write機能) | 非対応 | 対応 |
| 無料プラン | あり | あり | あり | あり |
こんな人におすすめ
- 英語のメールやDMで「この言い方は失礼にならないか」を毎回迷ってしまう人
- 海外の顧客・同僚とやり取りがあり、フォーマルとカジュアルを場面で使い分けたいビジネスパーソン
- 自分で書いた外国語の文章を、送る前にAIで添削してもらいたい人
- 海外製アプリのUIや英語の資料をスクリーンショットのまま訳したい人
- 訳の「正解」だけでなく、なぜその訳になるのかを理解しながら語学力を伸ばしたい学習者
まとめ
Nani!?は、訳文を1つに決め打ちせず、トーンごとの複数候補と解説を返すという設計で、既存の翻訳サービスとは違う立ち位置を取っているツールである。翻訳・添削・返信ドラフト・要約が1つにまとまっているため、外国語でのコミュニケーションが日常的に発生する人ほど恩恵が大きい。無料プランで基本機能を試し、長文や画像翻訳を本格的に使うようになったらProプランを検討するとよい。