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Music AI Sandbox ─ テキストから音楽を生成・拡張・編集できる、Google DeepMindの実験的音楽制作ツール

提供終了について: Music AI Sandbox のトラステッドテスター募集は終了し、Google は後継として ProducerAI(2026年2月に Google Labs に加わり、同年4月に Google Flow Music へ改称)を案内している。終了日を明示する公式発表はない。本記事は当時のツールの内容を記録として残す。なお ProducerAI を名乗る無関係なサイトがあるため、Google 公式の案内から辿ること。

Google DeepMindがミュージシャンと共同開発している実験的な音楽生成ツール。テキストでイメージを伝えるだけで音楽サンプルを生成できるほか、既存のサウンドの前後を拡張したり、ムードやジャンルを部分的に変換したりと、「ゼロから作る」だけでなく「制作途中の素材をふくらませる」機能に重点を置いているのが特徴だ。YouTubeの「Music AI Incubator」でのアーティストとの協業から生まれ、2024年に一般向けに紹介された後、2025年4月には音楽生成モデルLyria 2を搭載して機能を拡充し、米国のミュージシャン・プロデューサー・ソングライターへ提供対象を広げた。生成された音楽にはすべてSynthIDによる電子透かしが埋め込まれる。

主な特徴

  • Create ─ テキストから音楽サンプルを生成: ジャンル・ムード・ボーカルスタイル・楽器編成を言葉で指定すると、複数の音楽サンプルを生成。自作の歌詞をタイムラインに配置し、テンポやキーを指定することもできる
  • Extend ─ サウンドの続きを生成: アップロードした音源や生成済みクリップの続きを AI が生成。曲の展開のアイデア出しや、制作が行き詰まったときの突破口として使える
  • Edit ─ ムードやジャンルを変換: クリップ全体または特定セクションのムード・ジャンル・スタイルをテキスト指示で変換。プリセットの変換を試したり、複数クリップをブレンドしてつなぎ(トランジション)を作ることもできる
  • Lyria 2 と Lyria RealTime を搭載: 高品質な音楽生成モデル Lyria 2 に加え、リアルタイムにインタラクティブな音楽生成を行う Lyria RealTime を利用できる
  • SynthID による電子透かし: 生成されたすべての音楽に不可視の透かしが埋め込まれ、AI 生成コンテンツであることを識別可能にしている
  • アーティストとの共同開発: YouTube の Music AI Incubator を通じてプロのミュージシャンのフィードバックを取り込みながら開発されており、実制作のワークフローを意識した設計になっている

料金

プラン料金主な特徴
実験提供(ウェイトリスト制)非公表米国のミュージシャン・プロデューサー・ソングライター向けに順次提供

料金は2026年8月時点の情報です。料金プランは公表されておらず、利用にはウェイトリストへの登録が必要です。最新情報は公式サイトをご確認ください。

メリット・デメリット

メリット

  • 生成だけでなく「拡張」「編集」まで揃っており、制作途中の素材を発展させる用途に強い
  • 歌詞の配置・テンポ・キー指定など、完成曲の自動生成ではなく制作支援に振った設計
  • Google DeepMind の最新音楽モデル(Lyria 系)をいち早く試せる
  • SynthID の透かしにより、AI 生成であることの透明性が担保されている

⚠️ デメリット

  • ウェイトリスト制で、提供対象も米国中心のため、日本からはすぐに使えない場合がある
  • 実験的ツールのため、機能や提供条件が予告なく変わる可能性がある
  • 商用利用の条件や料金体系が明示されておらず、業務利用の計画は立てにくい
  • 完成曲を一発生成するタイプのサービスと比べると、使いこなしに音楽制作の知識があったほうがよい

類似サービスとの比較

比較項目Music AI SandboxSunoUdioStable Audio
提供元Google (DeepMind)SunoUdioStability AI
主な用途制作素材の生成・拡張・編集歌入り完成曲の生成歌入り完成曲の生成BGM・サウンドの生成
位置づけ実験提供(ウェイトリスト制)一般提供一般提供一般提供
料金非公表無料枠あり/有料プランあり無料枠あり/有料プランあり無料枠あり/有料プランあり
強み途中素材の拡張・部分編集手軽さ・完成度音質・ジャンル幅音源制作向けの細かな制御

こんな人におすすめ

  • 作曲・編曲のアイデア出しに AI を取り入れたいミュージシャンやプロデューサー
  • 完成曲の自動生成ではなく、自分の制作物を発展させる道具として AI を使いたい人
  • Google DeepMind の最新音楽生成モデルをいち早く体験したい人
  • AI 生成音楽の透明性(透かし)を重視する制作者

まとめ

Music AI Sandboxは、テキストからの生成に加えて「拡張」と「編集」を備えた、制作支援寄りの実験的音楽AIツールである。完成曲を量産するタイプのサービスとは方向性が異なり、ミュージシャンが自分のアイデアをふくらませるための道具として設計されている。ウェイトリスト制かつ提供地域が限られる点はハードルだが、Lyria 系モデルの進化とともに機能拡充が続いており、音楽制作にAIを取り入れたい人は動向を追っておきたいサービスだ。

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