AI Deck

KlingAI ─ テキストや画像から高品質な動画を生成する、快手発のAI動画生成プラットフォーム

中国の動画プラットフォーム大手・快手(Kuaishou)が開発するAI動画生成サービス。テキストや画像を入力するだけで、高解像度の動画を生成できる。拡散変換器(diffusion transformer)アーキテクチャを採用し、動画生成のほか画像生成・音声生成機能も備える。2024年6月の公開以降モデルの更新を重ね、2025年12月公開のKling 2.6では映像と同期した音声を一度の生成で出力できるようになった。Web版とスマートフォンアプリの両方から利用でき、映像制作・VFX・クリエイティブ表現の幅広い制作フローを支援する。

主な特徴

  • テキスト・画像からの動画生成: プロンプトを入力するだけで動画を生成できる。手持ちの画像を起点にした image-to-video にも対応し、静止画に自然な動きを付けられる
  • 映像と音声の同時生成: Kling 2.6では、映像と同期した効果音・環境音を一度の生成パスで出力できる。生成後に別途音声を付ける手間を減らせる
  • モーションコントロール: 参照動画の動きを読み取り、生成する映像に転写できる。人物の動作やカメラワークを意図どおりにコントロールしたい場合に有効
  • キャラクターの一貫性維持(Elements): 最大4枚の参照画像を組み合わせて、複数シーンにわたり同じキャラクター・被写体の見た目を保てる
  • 開始・終了フレーム指定: クリップの最初と最後のフレームを指定して生成でき、複数クリップをつなげて長尺の連続したシーンを構成しやすい
  • API・学習リソースの提供: 開発者向けAPIが公開されており、自社サービスへの組み込みも可能。公式のオンライン講座も用意されている

料金

プラン月額料金月間クレジット主な特徴
Free$0毎日66(当日限り)お試し用。低解像度・ウォーターマークあり・商用利用不可
Standard$10660ウォーターマーク除去、商用利用可、1080p出力
Pro$373,000Standardの内容 + クレジット増量。定常的な制作向け
Premier$928,000プロ・制作会社向けの大容量プラン
Ultra$18026,000大量生成が必要なスタジオ向け

初回加入時の割引や年払い割引が用意されている。クレジットは月ごとにリセットされ、繰り越しはできない(追加購入のクレジットパックは別扱い)。API利用は別体系のプリペイド式リソースパッケージで提供される。

料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。

メリット・デメリット

メリット

  • 動画の品質・動きの自然さで最高水準のモデルを、無料枠から試せる
  • 映像と同期した音声を同時生成でき、後処理の手間が少ない
  • モーションコントロール・Elements・フレーム指定など、制作意図を反映する制御機能が充実している
  • Web・モバイルアプリ・APIと利用形態が幅広い

⚠️ デメリット

  • 無料プランは低解像度・ウォーターマーク付きで、商用利用ができない
  • クレジット制のため、高品質モードでの生成を重ねるとコストがかさみやすい
  • 1クリップの生成時間は短く(標準で数秒〜10秒程度)、長尺映像はクリップをつなぐ工夫が必要
  • 中国企業の提供するサービスであるため、組織によってはデータの取り扱いポリシーの確認が必要になる場合がある

類似サービスとの比較

比較項目KlingAISoraRunwayHailuo AI
提供元Kuaishou(中国)OpenAI(米国)Runway(米国)MiniMax(中国)
強み動きの自然さ・音声同時生成・制御機能物語性のある映像・ChatGPT連携編集ツール統合・映像制作ワークフロー手軽さ・生成スピード
音声生成対応(映像と同期)対応一部対応対応
API提供ありありありあり
無料枠あり(毎日クレジット付与)ありありあり

こんな人におすすめ

  • SNS動画・広告・MVなどの素材を、撮影なしで短期間に用意したいクリエイター
  • 参照動画や参照画像を使って、動きやキャラクターを細かくコントロールしたい映像制作者
  • 音声付きの動画をワンストップで生成し、編集工程を圧縮したい人
  • APIで動画生成機能を自社サービスに組み込みたい開発者

まとめ

KlingAIは、テキスト・画像からの動画生成において世界トップクラスの品質を持つプラットフォームである。映像と音声の同時生成、モーションコントロール、キャラクターの一貫性維持など、単発の「生成」を超えて実制作に使える制御機能を着実に積み上げてきた。まずは無料枠で生成品質を確かめ、商用利用や高解像度出力が必要になったら有料プランを検討するとよい。

関連リンク

← ブログ