Claude Code と Codex CLI を、ターミナルではなくひとつの Mac アプリの UI から並行して動かせるツール。プロジェクトごとにタスクを作ると「進行中」「レビュー待ち」「完了」といった状態が自動でラベリングされ、複数案件の進捗を一覧で把握できる。仕様づくりから計画・実行・レビュー・完了報告までを AI に任せる「King モード」を備え、Tailscale 経由でスマホからも進捗確認や指示出しができる。開発元は日本のイリテクで、2026 年 3 月に公開された。
主な特徴
- Claude Code と Codex をひとつの UI で切り替え: どちらの CLI もあらかじめインストールしておけば、タスクごとにエンジンを選んで実行できる。ターミナルのウィンドウを並べて管理する必要がない
- タスクボードで進捗が自動的に見える: プロジェクト単位でタスクを作成すると、進行中・レビュー待ち・完了などの状態が自動でラベリングされる。複数プロジェクトを並行して進めていても、いま何が止まっているかを一目で確認できる
- King モードによる自動進行: 仕様の作成から計画立案、実行、レビュー、完了報告までを AI が一続きでこなすモード。人が指示を出し続けなくても、タスク 1 件を最後まで走らせられる
- スマホからのリモート操作: Tailscale のプライベート接続と QR コード読み取りで、外出先のスマホのブラウザから進捗確認や追加指示ができる。長時間かかるタスクを仕掛けて出かける使い方に向く
- Git 連携・ターミナル・プレビューを内蔵: 差分の確認、内蔵ターミナルでのコマンド実行、成果物のプレビュー、メモ、コマンドパレット、Codex への相談などを同じアプリ内で完結できる
- Discord 通知とローカル保存: 完了やレビュー待ちを Discord に通知できる。データはローカルの SQLite に保存され、ライセンス認証以外で外部サーバーへ送信されない
料金
| プラン | 料金 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 無料トライアル | 0 円(3 日間) | 全機能を試用可能。期間終了後は読み取り専用モードになる |
| 年間ライセンス | 10,000 円(税抜) / 1 年 | プロジェクト数・タスク数は無制限、King モード、Tailscale 接続、バックアップ、メールサポートを含む |
ライセンスは 1 ライセンスにつき Mac 1 台。買い替えた Mac でも同じライセンスキーを入力すれば継続して使える。デジタル製品のため原則として返金不可(重大な不具合は例外)。
料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。
メリット・デメリット
✅ メリット
- Claude Code と Codex を使い分けたい人が、CLI を並べて管理する手間から解放される
- タスクの状態が自動でラベリングされるため、複数案件を掛け持ちしていても進捗を見失いにくい
- King モードにより、指示を出し続けなくても 1 件のタスクを最後まで進められる
- Tailscale + QR コードで、外出先のスマホから進捗確認と追加指示ができる
- データはローカルの SQLite に置かれ、コードが外部サーバーに送られない設計
- 日本の開発者による日本語のドキュメント・サポートがある
⚠️ デメリット
- macOS 13 Ventura 以降の Apple Silicon Mac が前提で、Windows・Linux では使えない
- Claude Code か Codex CLI を別途インストールし、各サービスの利用料も別に必要
- 年間ライセンス制のため、月単位で試したい人には合わない。無料期間も 3 日間と短い
- リモート操作中は Mac をスリープさせられず、電源設定の変更が必要
- 端末を移行する際はデータの書き出し・読み込みを手動で行う必要がある
- 並行実行できるタスク数はマシンのリソース次第で、上限が明示されていない
類似サービスとの比較
| 比較項目 | KingCoding | Claude Code(単体) | Conductor | Cursor |
|---|---|---|---|---|
| 形態 | Mac アプリ(CLI のフロントエンド) | ターミナル CLI | Mac アプリ(CLI のフロントエンド) | AI 統合エディタ |
| 対応エンジン | Claude Code / Codex CLI | Claude のみ | Claude Code 中心 | 複数モデルを選択 |
| 進捗管理 | タスクボードで自動ラベリング | なし(自分で管理) | 並行セッションの一覧 | なし(エディタ内で完結) |
| スマホからの操作 | Tailscale + QR コードで対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
| 料金 | 年間 10,000 円(税抜) | Claude のプラン料金のみ | 公式サイトを要確認 | 月額制の有料プランあり |
こんな人におすすめ
- Claude Code と Codex を両方使っていて、ターミナルのウィンドウ管理に疲れている人
- 複数のプロジェクトを掛け持ちしていて、どのタスクがレビュー待ちなのか見失いがちな人
- 長時間かかるタスクを仕掛けたまま外出し、スマホで様子を見たい人
- コードを外部サービスに預けたくなく、ローカル完結の管理ツールを探している人
- 日本語のドキュメントとサポートがある開発ツールを選びたい人
まとめ
KingCoding は、AI コーディング CLI を「使う」ところから「管理する」ところへ一段引き上げる Mac アプリである。Claude Code と Codex の切り替え、タスク状態の自動ラベリング、King モードによる自動進行、スマホからのリモート確認と、複数案件を並行して回す人ほど効きやすい機能が揃っている。一方で Apple Silicon Mac 専用・年間ライセンス制という前提があるため、まず 3 日間の無料トライアルで自分の進め方に合うかを確かめるのがよい。