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Kanary ─ 会議の録音・文字起こし・要約とキーボード操作拡張を、クラウド不要でMac単体でこなすメニューバーアプリ

Kanaryは、個人開発者のKenn Ejima氏が手がけるmacOS専用のメニューバーユーティリティ。会議の録音・文字起こし・要約と、キーボード操作を拡張する機能を1つのアプリに統合し、処理はすべてMac上で完結させる。2026年4月にキーボード拡張機能を中心にリリースされた後、会議の録音・文字起こし・要約をこなすVoice機能を備えたv2が公開され、直近ではCLIやAgent Skill経由での操作に対応するv2.1へとアップデートが続いている。

主な特徴

  • 会議録音・文字起こし・要約: マイクとスピーカーを別チャンネルで同時録音し、AppleのSpeechAnalyzerでタイムスタンプ付きの文字起こしを生成。概要・決定事項・アクションアイテムなどの構造化サマリも自動で作成する
  • ライブキャプションと翻訳: 発話をリアルタイムで字幕表示し、Bilingualモードではオフライン翻訳も同時に表示できる
  • オンデバイス処理: 録音・文字起こし・翻訳はすべてMac上で処理され、音声データが外部サーバーへ送信されることはない。会議にボットが参加することもない
  • キーボード拡張: 修飾キーのタップ・ホールド・ジェスチャーで、ウィンドウの移動・リサイズ・スナップ、アプリの起動・非表示、日本語/英数入力の切り替えができる
  • Enter Guard: IME変換中の誤送信を防ぐ機能。ChatGPT・Claude・Gemini・Perplexity・Grok・Microsoft Copilotなど主要なAIチャットアプリでCmd+Enterを送信キーに変更できる
  • ブラウザ拡張機能: Googleカレンダーの予定を起点にZoom・Google Meet・Microsoft Teamsなど主要な会議へ自動参加するCalendar Launcherと、Web版チャット・SNSでの誤送信を防ぐEnter GuardのChrome拡張を提供する
  • CLIとAgent Skill連携: v2.1で追加されたkanaryコマンドにより、Claude CodeやCodexなどのコーディングエージェントから録音データの文字起こし・要約に直接アクセスできる(Proプラン以上)

料金

プラン月額料金主な特徴
Free無料録音・ライブキャプションは無制限。文字起こし・要約は1回の録音につき75分まで、翻訳は週75分まで、AI要約は月2回まで
Personal$2/月(年払い)アプリ内の文字起こし・要約・翻訳が無制限。AI要約は月8回まで。iCloud Drive同期、5台のMacまで同時サインイン可
Pro$8/月(年払い)Personalの内容に加え、CLI経由での無制限アクセスとAI要約無制限
Team$8/席/月(年払い、2席以上)全席にProの全機能を付与。席単位での請求・招待

料金は2026年8月時点の情報です。公式サイトには年額の合計額表記がなく、月額×年払いの形で提示されています。最新の料金は公式サイトをご確認ください。

メリット・デメリット

メリット

  • 録音・文字起こし・翻訳・要約がすべて端末内で完結し、音声データが外部へ送信されない
  • 会議アプリへのボット参加が不要で、参加者一覧に通知されずに録音できる
  • マイクとスピーカーを別チャンネルで記録するため話者分離の精度が高い
  • 無料プランが恒久的に使え、キーボード拡張機能(ウィンドウ操作・入力切替・Enter Guard)も同じアプリに統合されている

⚠️ デメリット

  • macOS専用でWindows・Intel Macは非対応(音声機能はmacOS 26 Tahoe以降が必須)
  • チームで録音を共有・横断検索する機能がなく、個人利用が前提の設計
  • Salesforce・HubSpot・Zapierなどの外部連携や、管理者向けの利用状況分析機能がない
  • 全参加者の同意が必要な地域では録音前に周知が必要(記録に関する法律は地域により異なると公式サイトが注記)

類似サービスとの比較

比較項目KanaryOtter.ai
処理方式オンデバイス(音声データを外部送信しない)クラウド処理
ボット参加不要(参加者に通知されず録音)ボットが会議に参加
チーム共有・検索個人利用が前提で共有機能なしチーム全体で検索できる共有ワークスペースあり
外部連携なしSalesforce・HubSpotなどと連携

公式サイトはGranolaについても、同じくボット不要でAIメモを作るMac向けツールとして本文中で名指しで言及しているが、詳細な機能比較は示されていない。またWispr Flowやsuperwhisperのようなディクテーションツールは自分の発話をテキスト化するもので、会議全体を記録するKanaryとは記録対象が異なる。

こんな人におすすめ

  • 社外に出せない機密性の高い商談・人事面談・法務関連の打ち合わせを、クラウドに音声を残さず記録したい人
  • アプリ切り替えや日本語/英数入力の切り替えを一日に何度も行う開発者・バイリンガルユーザー
  • オフラインや海外出張中でも、リアルタイム翻訳付きの字幕で会議についていきたい人
  • Claude Codeやコーディングエージェント経由で、録音した会議データをCLIから自動処理・要約したいパワーユーザー(Proプラン)

まとめ

Kanaryは、会議の録音・文字起こし・要約をすべて端末内で完結させる点と、キーボード操作拡張機能を同じアプリに統合している点に独自性がある。クラウドに音声を残したくない機密性の高い打ち合わせや、日本語/英数入力の切り替えが多いユーザーには特に相性がよい。一方でmacOS専用でチーム共有機能を持たないため、複数人でのメモ共有や外部システム連携が必要な場合はOtter.aiのようなクラウド型サービスの方が向いている。

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