AIエージェントやスクレイピング用途向けに、クラウドブラウザをAPI経由で使えるインフラ基盤。Puppeteer・Playwright・Seleniumやフレームワークをそのまま接続でき、サーバーやコンテナを自前で管理せずにWebスクレイピング・テスト・自動化をスケールできる。2025年3月にMCPサーバーを公開し、Claudeなど対応するAIアシスタントに直接Webブラウジング能力を持たせられるようになったほか、2026年に入ってからはカスタム住宅プロキシの統合や静的IPの割り当て、ブラウザ利用料とプロキシ課金を一本化した請求体系など、インフラ・プロキシ周りの機能追加を継続している。
主な特徴
- Puppeteer/Playwright/Seleniumとの接続:
chromium.connectOverCDP()などでクラウド上のブラウザセッションにそのまま接続できる。Python/Node.jsのSDKとREST APIを提供し、既存の自動化コードを大きく書き換えずに移行できる - ステルスモード・CAPTCHA自動解決・住宅プロキシ: フィンガープリントのランダム化やデバイス・OS・ロケールの偽装によるボット検知回避(より高度なUltra Stealth ModeはEnterpriseプラン)、CAPTCHAの自動検出・解決、住宅プロキシの自動ローテーション(スティッキーセッションでの状態維持も可能)をセッションオプションとして備える
- HyperAgentとAIエージェント連携: Playwrightを拡張したオープンソースの自動化フレームワーク「HyperAgent」を提供し、
page.ai()やpage.extract()で自然言語による操作・データ抽出ができる。Claude Computer Use・OpenAI・Gemini・Grok・Browser-Useなど複数のAIエージェントフレームワークとの連携にも対応する - MCPサーバー対応:
hyperbrowserai/mcpとしてMCPサーバーを公開しており、scrape_webpage(ページ取得)・extract_structured_data(構造化データ抽出)・crawl_webpages(サイトクロール)の3ツールをMCP経由で呼び出せる。セッションオプションでステルス・プロキシ・CAPTCHA解決・Cookie同意の自動処理を指定できる - ライブビュー・セッションリプレイ・プロファイル管理: 実行中のブラウザ画面をダッシュボードでリアルタイムに確認できるLive Viewと、実行後に手順を振り返れるセッションリプレイを備える。ブラウザプロファイルを保存・再利用でき、ログイン状態を維持したまま自動化を繰り返し実行できる。複数リージョンにまたがるインフラと事前ウォームアップ済みのコンテナで、大量の同時セッションとコールドスタートの短縮を両立させている
料金
| プラン | 料金 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Free | $0 | 5,000クレジット付与、同時1ブラウザ、データ保持7日間 |
| Startup | $30/月〜 | 30,000クレジット付与(超過分は従量課金)、同時25ブラウザ、データ保持30日間、CAPTCHA自動解決・ベーシックステルス・住宅プロキシ |
| Scale | $100/月〜 | 100,000クレジット付与(超過分は従量課金)、同時100ブラウザ、データ保持30日間、プレミアム住宅プロキシ |
| Enterprise | 要問合せ | 同時1,000+ブラウザ、Ultra Stealth Mode、HIPAA/SOC 2対応、データ保持180日以上、専任サポート |
1クレジット=$0.001で、ブラウザセッションは1時間あたり100クレジット($0.10)、プロキシ利用は1GBあたり10,000クレジット($10)を消費する。API呼び出し自体は無料で、有料プランではレート制限もない。
料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。
メリット・デメリット
✅ メリット
- Puppeteer/Playwright/SeleniumやMCP経由でそのまま接続でき、既存の自動化コードを大きく書き換えずに移行できる
- CAPTCHA自動解決・住宅プロキシローテーション・ステルスモードをセッションオプションとして備え、ボット検知回避を個別実装しなくてよい
- ライブビュー・セッションリプレイ・プロファイル保存により、自動化の挙動確認とログイン状態の再利用がしやすい
- HyperAgentやMCPサーバーを通じてAIエージェントからの操作に対応しており、スクレイピングだけでなくエージェント用途にも使える
- 無料プランでも5,000クレジットが付与され、クレジットカード登録なしで試せる
⚠️ デメリット
- 課金がクレジット消費制のため、大規模スクレイピングでは利用量の見積もりや費用予測がしにくいという指摘がある
- 同時実行数はプランに紐づく(Free 1・Startup 25・Scale 100)ため、事前にコンカレンシーを設計しないとクレジットを浪費しやすい
- CAPTCHA自動解決やUltra Stealth Modeなど高度な機能の一部は有料プラン以降が前提
- 個人の小規模利用よりも、開発者・エンタープライズ向けの設計が中心
類似サービスとの比較
| 比較項目 | Hyperbrowser | Browserbase | Steel |
|---|---|---|---|
| 主な用途 | 高ボリュームのスクレイピング・AIエージェント自動化 | AIエージェント向けブラウザ自動化(Stagehandとの連携) | オープンソース・セルフホスト可能なブラウザ自動化 |
| オープンソース | 一部(HyperAgent等) | 非公開(プロプライエタリ) | 対応(Apache 2.0) |
| セルフホスト | 限定的 | 非対応 | 対応 |
| CAPTCHA解決 | 組み込み | アドオン/パートナー経由 | 自前実装が必要 |
| 課金モデル | クレジット制(セッション時間+プロキシ従量) | セッション時間+帯域幅の従量課金 | セッション時間の従量課金 |
こんな人におすすめ
- Puppeteer/PlaywrightベースのスクレイピングやテストをAPI経由のクラウドブラウザに移行し、インフラ管理から解放されたい開発者
- CAPTCHA突破や住宅プロキシによるボット検知回避を自前実装せずに済ませたいチーム
- Claude・OpenAI・Gemini等のAIエージェントにWebブラウジング能力を持たせたい開発者(MCP経由も含む)
- 数十〜数百規模の同時ブラウザセッションを扱う大規模スクレイピング・自動化基盤を探している企業
まとめ
Hyperbrowserは、Puppeteer・Playwright・SeleniumやAIエージェントフレームワークからそのまま接続できるクラウドブラウザ基盤で、CAPTCHA自動解決・住宅プロキシローテーション・ステルスモードといったボット検知回避の仕組みを標準で備える。MCPサーバーにも対応しており、Claudeなど対応するAIアシスタントに直接Webブラウジング能力を持たせられる点も特徴だ。クレジット制の課金体系は大規模運用時の費用予測がやや難しいとの指摘もあるため、想定するセッション数やプロキシ使用量を事前に見積もったうえで導入するとよい。