Flowithは、チャット欄に会話を積み上げる代わりに、無限に広がるキャンバスの上でノードを繋ぎながら作業を進めるAIワークスペースである。ひとつの質問から複数の枝を伸ばし、気になった方向だけを掘り下げていけるため、リサーチやアイデア出しのように「話が枝分かれする作業」と相性がよい。テキスト生成にとどまらず、OpenAIのGPT Image 2、Google Gemini、動画生成のKlingなど40以上のモデルを画面上で切り替えて、画像・動画・スライド・Webページまで同じキャンバス内で作れる。さらに、目標を一文で入力すればタスクを自分で分解して実行するエージェント機能も備えており、単なるチャットツールとは違う立ち位置を取っている。2024年に公開され、現在はWebに加えてiOSアプリからも利用できる。
主な特徴
- 無限キャンバスで思考を可視化: 応答をノードとして配置し、線で繋いで管理する。会話が時系列で流れていくチャット形式と違い、どの結論がどの前提から生まれたのかが一目で分かる。行き止まりになった枝は残したまま、別の枝を伸ばせる
- 40以上のAIモデルを切り替え: OpenAI・Google・動画生成モデルなど、用途に応じてノードごとにモデルを選べる。文章はこのモデル、画像はこのモデル、といった使い分けを一つの画面で完結できるため、複数サービスを行き来する必要がない
- エージェント機能によるタスク自動分解: 「◯◯を調べてレポートにまとめて」のようにゴールだけを渡すと、必要な手順を自分で組み立てて順番に実行する。途中経過もキャンバス上に残るので、どこで方向がずれたのかを後から確認できる
- 画像・動画・スライド・Webページの生成: テキスト以外の成果物も同じワークスペース内で作れる。画像や動画はまとめて複数パターンを生成するバッチ機能があり、上位プランほど同時生成数が増える
- クレジット制の共通課金: テキスト・画像・動画のいずれも、月ごとに配分される共通のクレジットを消費する仕組み。処理のステップ単位で消費されるため、重い作業ほどクレジットの減りが早い
- iOSアプリ対応: 外出先で思いついたことをキャンバスに放り込み、後からデスクトップで整理するといった使い方ができる
料金
| プラン | 月額料金 | 年額料金 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| Starter | 無料 | ─ | 300クレジット(初回付与)、利用できるモデルは限定 |
| Pro | $19.90 | $214.92(月あたり約$17.91) | 20,000クレジット、40以上のモデル、画像・動画のバッチ生成(2倍)、同時実行タスク数に制限あり |
| Ultimate | $49.90 | $538.92(月あたり約$44.91) | 50,000クレジット、アンリミテッドパック、バッチ生成(4倍)、同時実行50タスク |
| Infinite | $499.90 | $4,799.04(月あたり約$399.92) | 500,000クレジット、全モデルのアンリミテッドパック、同時実行タスク数は無制限 |
年払いはいずれも約10%割引となる。有料プランには商用利用のライセンスが含まれる。なお公式サイトでは期間限定の割引価格が表示されていることがあるため、実際の請求額は購入画面で確認してほしい。
料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。
メリット・デメリット
✅ メリット
- 思考の分岐をそのまま画面に残せるため、リサーチや企画のように結論が一本道にならない作業に向く
- 文章・画像・動画・スライドを一つの環境で完結でき、サービスを跨いだコピー&ペーストが減る
- モデルをノード単位で選べるので、「下書きは軽いモデル、仕上げは高性能モデル」といった使い分けがしやすい
- ゴールだけ渡して任せるエージェント機能と、手作業でノードを組む方式を、同じキャンバス上で行き来できる
- 無料プランでキャンバスの操作感を試してから、有料プランを判断できる
⚠️ デメリット
- クレジット制のため、画像・動画を多く生成すると想定より早く枠を使い切ることがある
- 無料プランのクレジットは初回付与のみで、継続的に無料で使い続ける用途には向かない
- キャンバス型のUIはチャット型に慣れた人ほど戸惑いやすく、慣れるまでに時間がかかる
- ノードが増えるほどキャンバスが散らかりやすく、整理する手間が発生する
- 最上位のInfiniteプランは個人利用としては高額で、費用対効果の見極めが必要
類似サービスとの比較
| 比較項目 | Flowith | ChatGPT | Manus | Miro |
|---|---|---|---|---|
| 主なインターフェース | 無限キャンバス(ノード接続) | チャット + Canvas | チャット + タスク実行画面 | オンラインホワイトボード |
| 主な用途 | リサーチ・制作・エージェント実行 | 汎用チャット・文章生成 | 自律エージェントによるタスク代行 | チームでの図解・共同編集 |
| モデルの選択 | ノードごとに40以上から選択 | 提供元のモデルから選択 | 内部で自動選択 | AI機能は補助的 |
| 画像・動画生成 | 対応(バッチ生成あり) | 画像は対応 | 生成物としては限定的 | 限定的 |
| 無料プラン | あり(初回クレジットのみ) | あり | あり(クレジット制) | あり |
こんな人におすすめ
- 調査や企画で話が枝分かれしやすく、チャット形式では経緯を追いきれなくなる人
- 文章・画像・動画をまとめて作りたいが、サービスを何本も契約するのは避けたい人
- 複数のAIモデルを比べながら、用途ごとに使い分けたい人
- ゴールを渡して任せるエージェント型の作業を、経過を見ながら試してみたい人
- ホワイトボードやマインドマップで考えを整理する習慣がある人
まとめ
Flowithは、AIとのやり取りを「会話の履歴」ではなく「キャンバス上の構造」として扱うことで、思考の分岐をそのまま作業に残せるサービスである。40以上のモデルを一つの画面で使い分けられる点と、エージェント機能を手動のノード操作と併用できる点が、チャット型ツールとの大きな違いになる。一方でクレジット制の課金は使い方によって消費速度が大きく変わるため、まずは無料のStarterプランでキャンバスの操作感と自分の作業量を確かめ、そのうえでProプラン以上を検討するのが現実的だ。