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exe.dev ─ SSH でつなぐだけの永続 Linux VM に AI コーディングエージェントを同居させるクラウド

exe.dev は、SSH でつなぐだけで使える永続的な Linux VM を提供するクラウド開発プラットフォーム。CPU・RAM・ディスクを「プール」としてまとめて購入し、その範囲で好きなだけ VM を立てられるのが特徴で、1 台ごとの契約や課金を意識せずに使い捨ての実験環境と長期運用のサーバーを同じ料金の中で使い分けられる。各 VM には「Shelley」という Web ベースの AI コーディングエージェントが同梱されており、ブラウザやスマートフォンからそのまま開発を任せられる。開発元は Bold Software, Inc.(Tailscale 共同創業者の David Crawshaw 氏らが中心)で、以前公開していたコーディングエージェント Sketch の後継として Shelley が位置づけられている。

主な特徴

  • SSH がそのまま管理インターフェース: VM の作成・接続・管理はすべて SSH 経由で完結する。専用のダッシュボードにログインし直す必要がなく、ssh exe.dev のような操作感で環境を扱える
  • プール方式のリソース購入: vCPU・RAM・ディスクを合計値で購入し、その枠内で VM を何台でも作れる。台数ではなく使用リソースで考える課金モデルのため、短命なサンドボックスを気軽に立てやすい
  • root 権限つきの本物の Linux: 各 VM は root で入れる通常の Linux で、apt や systemd がそのまま使える。コンテナ的な制約が少なく、既存のサーバー運用の知識を流用できる
  • 自動 HTTPS と DNS: VM 上で立てた Web サーバーに証明書つきの HTTPS URL が自動で割り当てられる。ローカルトンネルやリバースプロキシを自前で用意する手間がない
  • IAM による共有制御: VM は既定で非公開で、IAM の設定によってチームメンバーや外部の関係者に個別に共有できる。デモ用の一時公開もこの仕組みで行う
  • 内蔵 AI エージェント Shelley: マルチ会話・マルチモデル・マルチモーダルに対応した Web ベースのコーディングエージェント。会話履歴を SQLite に保持し、Monaco エディタによる差分レビュー、スクリーンショットの読み取り、開発中の Web サーバーへのプロキシ接続などに対応する。VM が永続するため、環境を作り込んだうえでエージェントに作業させられる

料金

プラン料金リソース主な内容
Personal月額 $202 vCPU / 8 GB RAM(全 VM で共有)VM 最大 50 台、プールディスク 100 GB、データ転送 200 GB、Shelley トークンの月次割り当て
Team1 ユーザーあたり月額 $252 vCPU / 8 GB RAM(ユーザーごと)1 ユーザーあたり VM 最大 50 台、プールディスク 100 GB、データ転送 250 GB、管理者機能・SSO、チーム内でのバースト共有
Reserved Cloud Pool時間あたり $35.84512 vCPU / 2048 GB RAM数千台規模の VM、管理者機能・SSO、AWS VPC 連携

追加分は、ディスクが 1 GB あたり月額 $0.08、データ転送が 1 GB あたり $0.05。VM 1 台あたりのディスクは既定で 25 GB が割り当てられ、CLI の引数で変更できる。公式の料金ページに無料プランの記載はない。

料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。

メリット・デメリット

メリット

  • SSH だけで完結するため、覚えることが少なく既存のワークフローに馴染ませやすい
  • プール方式なので、VM を増やしても追加契約が発生せず「とりあえず立てる」がしやすい
  • 環境が永続するため、AI エージェントに作業させる前に必要なツールを入れて作り込んでおける
  • HTTPS URL が自動で付き、動作確認や共有デモの準備が短い手順で済む
  • root 権限つきの通常の Linux なので、既存のサーバー運用ノウハウをそのまま持ち込める

⚠️ デメリット

  • 無料プランが用意されておらず、試用の段階から有料契約が必要になる
  • Personal プランの計算リソースは全 VM 合計で 2 vCPU / 8 GB RAM のため、重いビルドや同時実行の多い用途では窮屈になりうる
  • SSH とコマンドライン操作が前提で、GUI 中心の作業を想定する人には敷居が高い
  • Shelley の利用にはトークンの月次割り当てがあり、大量に使う場合の実質的な上限を意識する必要がある
  • 比較的新しいサービスで、周辺エコシステムや導入事例は既存クラウドほど厚くない

類似サービスとの比較

比較項目exe.devGitHub CodespacesGitpodFly.io
主な用途永続 VM + AI エージェント実行環境クラウド開発環境(IDE 中心)クラウド開発環境(IDE 中心)アプリのデプロイ基盤
接続方法SSH(管理も SSH で完結)ブラウザ / VS Codeブラウザ / IDE 連携CLI(flyctl)+ デプロイ
権限root 権限つきの Linux VMコンテナ内ユーザーコンテナ内ユーザーコンテナ / マイクロ VM
AI エージェントShelley を内蔵GitHub Copilot と連携外部エージェントを持ち込み内蔵なし
課金の考え方リソースのプール購入(定額)稼働時間 + ストレージ従量稼働時間従量リソース従量

こんな人におすすめ

  • AI コーディングエージェントに実行環境ごと任せたいが、毎回作り直される使い捨て環境では困っている人
  • 検証用のサーバーを頻繁に立てては壊す作業が多く、そのたびの契約や課金計算を避けたい人
  • ローカルの開発機を汚さずに、root 権限のある本物の Linux で実験したい開発者
  • 作ったものにすぐ HTTPS URL を付けて、チームやクライアントに見せたい人
  • SSH とコマンドラインでの操作に慣れており、GUI のダッシュボードを必要としない人

まとめ

exe.dev は、「開発者と AI エージェントのためのクラウド」という位置づけを、SSH ひとつで扱える永続 VM とプール方式の課金で具体化したサービスである。エージェントに実行環境を丸ごと預けられる点、そして環境が消えずに育てられる点が、従来の使い捨て型サンドボックスとの大きな違いになっている。無料プランはないため、まずは Personal プランで小さな VM をいくつか立て、Shelley にひとつ作業を任せてみて、自分の使い方に合うかを確かめるのがよい。

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