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Dify ─ ノーコードでAIエージェントやRAGアプリを構築できるオープンソースのLLMアプリ開発プラットフォーム

Dify.AIが開発する、ノーコード/ローコードのAIアプリ開発プラットフォーム。ビジュアルキャンバス上でLLMを使ったワークフローを組み立て、RAG(文書検索)による社内ナレッジ活用、Function Callingベースのエージェント、50以上の組み込みツールを組み合わせて、チャットボットや業務自動化アプリを実運用レベルで構築できる。2023年5月の公開以来、オープンソースとして急速に成長し、GitHubスター数は10万を超える人気プロジェクトになっている。クラウド版とセルフホスト版(Community Edition)の両方が提供され、数十社のモデルプロバイダーを切り替えて使える点も特徴だ。

主な特徴

  • ビジュアルワークフロー: ドラッグ&ドロップのキャンバス上で、LLM呼び出し・条件分岐・コード実行・HTTP リクエストなどのノードをつなぎ、複雑な処理フローをコードなしで設計できる
  • RAGパイプライン内蔵: PDFやWebページなどの文書を取り込み、チャンク分割からベクトル検索・リランキングまでを管理画面上で設定できる。社内ナレッジに基づくQ&Aボットが手早く作れる
  • エージェント機能とMCP対応: Function Callingベースのエージェントに加え、ワークフロー内で自律的に推論・ツール選択を行うAgentノードを提供。MCP(Model Context Protocol)クライアントとして外部ツールとの接続も可能
  • マルチモデル対応: OpenAI・Anthropic・Google をはじめ数十社のモデルプロバイダーに対応。用途やコストに応じてモデルを差し替えられ、特定ベンダーへのロックインを避けやすい
  • LLMOpsとAPI統合: 会話ログの監視・注釈付けによる継続的な改善(LLMOps)と、構築したアプリをBackend-as-a-ServiceとしてAPI経由で既存システムに組み込む機能を備える
  • オープンソースでセルフホスト可能: Apache 2.0をベースに独自の追加条件を加えたライセンスで公開。Docker などで自社サーバーに立てれば、データを外部に出さずに運用できる

料金

プラン料金主な特徴
Sandbox無料200メッセージクレジット、アプリ5個、ナレッジ文書50件、メンバー1名
Professional$590/年(月払いあり)月5,000メッセージクレジット、アプリ50個、ナレッジ文書500件、メンバー3名
Team$1,590/年(月払いあり)月10,000メッセージクレジット、アプリ200個、ナレッジ文書1,000件、メンバー50名
Community Edition無料(セルフホスト)コア機能をオープンソースとして公開。単一ワークスペース
Enterprise要問い合わせSSO、高度なセキュリティ、専任サポート、大規模デプロイ

料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。

メリット・デメリット

メリット

  • プログラミング経験が浅くても、実運用に耐えるAIアプリをGUIだけで構築できる
  • RAG・エージェント・ワークフロー・ログ監視までが1つのプラットフォームに揃っており、ツールを継ぎ足す必要が少ない
  • セルフホストすれば無料で使え、機密データを社外に出さない運用がしやすい
  • モデルプロバイダーを横断的に扱えるため、新しいモデルへの乗り換えが容易
  • オープンソースコミュニティが活発で、アップデートやプラグインの追加が速い

⚠️ デメリット

  • 機能が多いぶん学習コストはゼロではなく、RAGのチューニングなどは知識が必要
  • クラウド版のメッセージクレジット制は、利用量が多いと上位プランや自前APIキーの検討が必要になる
  • セルフホスト版はバージョンアップやインフラ管理を自分たちで担う必要がある
  • ライセンスはApache 2.0そのものではなく追加条件付きのため、商用の再配布・マルチテナント提供では条件確認が必要

類似サービスとの比較

比較項目DifyFlowisen8nCoze
主な用途LLMアプリ全般(RAG/エージェント/ワークフロー)LLMフロー構築汎用ワークフロー自動化 + AIチャットボット構築
オープンソース○(追加条件付き)○(fair-code)×
RAG機能内蔵で充実ありノード経由あり
セルフホスト不可
対象ユーザー非エンジニア〜開発者開発者寄り業務自動化担当者初心者〜マーケター

こんな人におすすめ

  • 社内ナレッジを使ったQ&AボットやRAGアプリを、開発チームを大きく動かさずに作りたい企業
  • プロトタイプから本番運用まで、同じ基盤でAIアプリを育てたい開発者
  • 機密データを扱うため、セルフホストできるLLMアプリ基盤を探しているチーム
  • 複数のLLMを比較・切り替えながら、自社に合うモデル構成を探りたい人

まとめ

Difyは、RAG・エージェント・ワークフロー・LLMOpsという「LLMアプリ開発に必要な部品一式」をビジュアル操作でまとめて提供するプラットフォームである。ノーコードで始められる間口の広さと、API統合やセルフホストによる本格運用への拡張性を両立している点が強みだ。AIアプリ開発の内製化を検討しているなら、まず無料のSandboxかCommunity Editionで試す価値は十分にある。

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