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Decodo ─ 4種類のプロキシとスクレイピングAPIをひとつにまとめた、AI時代のWebデータ取得基盤

リトアニア発のプロキシ&Webスクレイピング SaaS。2018年に Smartproxy として創業し、その後 Decodo に改称した。住宅・ISP・モバイル・データセンターという4タイプのプロキシに加え、Web/検索/SNS/eコマース向けのスクレイピング API、アクセス制限を突破する Site Unblocker、チーム利用向けのサブユーザー管理 API を1つのダッシュボードに統合している。近年は MCP サーバーや n8n テンプレートを整備し、AIエージェントが自分で最新のWebデータを取りに行くための「足回り」としての位置づけを強めている。公称のプロキシプールは125M以上のIP、対応ロケーションは195以上。

主な特徴

  • 4タイプのプロキシを1契約で使い分け: 一般家庭の回線を使う住宅プロキシ、固定IPのISP(静的住宅)プロキシ、通信キャリア回線のモバイルプロキシ、速度とコストに優れるデータセンタープロキシを、用途に応じて選べる。ブロックされにくさ重視なら住宅・モバイル、安定した固定IPが必要ならISP、大量アクセスのコストを抑えたいならデータセンター、といった切り分けができる
  • 用途別のスクレイピング API: 汎用の Web Scraping API のほか、検索結果を高速に取得する Fast Search API、Amazon などのeコマース向け、Reddit・TikTok・YouTube といったSNS向けのエンドポイントが用意されている。JavaScriptレンダリングやプロキシのローテーションはサービス側が引き受けるため、取得基盤を自前で組む必要がない
  • Site Unblocker でアクセス制限に対応: CAPTCHA やボット検知でブロックされやすいサイトに対し、ヘッダー・フィンガープリント・リトライを自動調整してアクセスする専用プロダクト。リクエスト単位の課金で、必要なときだけ使える
  • MCPサーバーで AIエージェントに接続: Claude Desktop・Cursor・Windsurf などの MCP 対応クライアントに設定を1つ足すだけで、AIが Web検索・スクレイピング・eコマース価格取得などを直接実行できるようになる。ツールは5カテゴリで40種類以上が用意され、MCPサーバー自体は無料で使える
  • AI Parser とノーコード連携: 取得したHTMLから必要な項目を構造化データとして抜き出す AI Parser を無料で提供。n8n や LangChain 向けのテンプレート・連携も用意されており、コードを書かずに自動化フローへ組み込める
  • サブユーザー管理 API: 契約したデータ量やIPを複数のサブユーザーへ配分し、利用状況を API 経由で管理できる。チーム開発や、代理店が顧客ごとに枠を切り分ける使い方に向く

料金

プロダクトごとに課金単位が異なる。以下は各プロダクトの開始価格。

プロダクト課金単位開始価格
住宅プロキシ従量(GB)$2/GB〜
ISP(静的住宅)プロキシIP単位$0.27/IP〜
モバイルプロキシ従量(GB)$2.25/GB〜
データセンタープロキシIP単位$0.020/IP〜
Site Unblockerリクエスト単位$0.95/1,000リクエスト〜
Web Scraping APIリクエスト単位$0.09/1,000リクエスト〜
Fast Search APIリクエスト単位$0.4/1,000リクエスト〜
AI Parser / MCPサーバー無料

住宅プロキシの月額サブスクリプションは、購入するデータ量が増えるほど単価が下がる階段式になっている。

プラン月額(税別)単価
3 GB$11.25$3.75/GB
10 GB$35$3.50/GB
25 GB$81.25$3.25/GB
50 GB$150$3.00/GB
100 GB$275$2.75/GB

サブスクリプションを組まずに使う従量課金(Pay As You Go)は $4/GB。新規ユーザー向けに100MB分の3日間無料トライアルがあり、有料プランには14日間の返金保証が付く(無料トライアル利用者は対象外)。MCPサーバーは2,000リクエストまでクレジットカード登録なしで試せる。

料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。

メリット・デメリット

メリット

  • プロキシ・スクレイピング API・アンブロッカーが1契約・1ダッシュボードにまとまっており、用途ごとに別サービスを契約する手間がない
  • 小さく始めやすい。住宅プロキシは3GB $11.25から、スクレイピング API は1,000リクエスト単位の少額課金で試せる
  • MCPサーバーと AI Parser が無料で、AIエージェントにWebデータ取得を任せる構成を追加費用なしで組める
  • 4タイプのプロキシを比較しながら選べるため、「ブロックされにくさ」と「コスト」のバランスを自分の対象サイトに合わせて調整できる
  • 公称125M以上のIPと195以上のロケーションで、地域を指定した取得がしやすい

⚠️ デメリット

  • プロダクトと課金単位が多く、初見では「自分の用途にどれを使えばいいか」が分かりにくい
  • 従量課金のため、スクレイピング対象や頻度を誤ると費用が想定外に膨らむ。上限設定と監視は自分で組み立てる必要がある
  • 管理画面・ドキュメントは英語中心で、日本語の情報は多くない
  • スクレイピングは対象サイトの利用規約・著作権・個人情報保護の制約を受ける。ツールが使えることと、法的・契約的に許されることは別問題である
  • 住宅・モバイルプロキシはデータセンタープロキシに比べて単価が高く、大量取得ではコスト設計が必須

類似サービスとの比較

比較項目DecodoBright DataOxylabsFirecrawl
主な性格プロキシ+スクレイピングAPIの統合最大規模の総合データ収集基盤エンタープライズ寄りの総合基盤LLM向けのWeb取得に特化
プロキシ提供4タイプ4タイプ4タイプなし(取得APIのみ)
出力の形HTML/JSON(AI Parser で構造化)HTML/JSON/データセットHTML/JSONMarkdown/JSON
AIエージェント連携MCPサーバー・n8n・LangChainMCP・各種SDKAPI・SDK中心MCP・各種フレームワーク
始めやすさ小口から可(3GB $11.25〜)大規模向けで初期の敷居が高め大規模向け小口から可

Bright Data や Oxylabs は規模と機能の幅で先行するが、その分プラン構成が重い。Firecrawl は LLM に渡しやすい Markdown 出力に振り切っており、プロキシそのものは扱わない。Decodo はその中間で、「プロキシの選択肢は一通り欲しいが、小さく始めて必要な分だけ払いたい」という層に収まりがよい。

こんな人におすすめ

  • 価格調査・在庫監視・競合分析など、定期的にWebから構造化データを集めたいEC事業者やマーケター
  • AIエージェントに最新のWeb情報を取りに行かせたいが、スクレイピング基盤を自前で組みたくない開発者
  • 地域を指定して検索結果や広告の見え方を確認したいSEO・広告運用担当者
  • 対象サイトによってプロキシタイプを使い分けたい、スクレイピングの実務経験がある開発者
  • n8n などのノーコード自動化に、Webデータ取得の工程を組み込みたい人

まとめ

Decodo は、4タイプのプロキシと用途別スクレイピング API をひとつにまとめ、MCPサーバーで AIエージェントからも呼べるようにした Webデータ取得基盤である。旧 Smartproxy 時代からの実績があり、住宅プロキシ3GB $11.25、スクレイピング API 1,000リクエスト $0.09 からと小口で試せるのが持ち味。まずは無料トライアルと無料の MCPサーバーで対象サイトが取得できるかを確かめ、必要な量が見えてから課金プランを選ぶのが無駄がない。なお、スクレイピングを行う際は対象サイトの利用規約と関連法令の確認を先に済ませておきたい。

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