香港のCreao AI Limitedが提供するAIエージェントプラットフォーム。チャットでやりたいことを言葉で伝えると、必要なツールを呼び出しながら作業を最後まで実行する。特徴は、うまくいったセッションをワンクリックで「再利用できるエージェント」に変換できる点にある。一度作ったエージェントは入力欄を差し替えて何度でも実行でき、上位プランではスケジュール実行にも対応する。バックエンド・データベース・ホスティングまで含むアプリの生成にも対応し、プログラミングの知識は必要ない。2025年7月に公開され、無料プランから試せる。
主な特徴
- チャットから作業を最後まで実行: 「毎週の競合レポートをまとめて」のように日本語や英語で頼むだけで、必要なツールを自分で選びながら調査・生成・出力までを一気に進める。作られたファイルはその場でプレビューでき、ダウンロードもできる
- 成功したセッションをエージェント化: 一度うまくいった作業は、ワンクリックで入力項目付きのエージェントとして保存できる。次回からは同じ指示を書き直す必要がなく、チームで共有して同じ手順を全員が実行できる。バージョン管理にも対応する
- スケジュール実行と記憶: エージェントを定期実行に設定すれば、担当者が操作しなくても定時に走り続ける(Pro Plus以上)。会話をまたいで事実や好みを覚えるメモリ機能を持ち、毎回の前提説明を省ける
- フルスタックアプリの自動生成: 画面だけでなくバックエンド・データベース・ホスティングまで含めた形で生成できるため、社内向けの小さなツールならそのまま公開できる
- 27種類のコネクタとMCP対応: Gmail、Googleカレンダー/スプレッドシート/ドライブ、Slack、Notion、GitHub、Discord、Shopifyなど27のサービスと接続できる。加えてModel Context Protocol(MCP)に対応し、独自のMCPサーバーを登録して自社ツールにつなぐこともできる
- ブラウザ操作の自動化とAPI: ログイン状態を保持したままWebサイト上の操作を代行できる。開発者向けAPIも提供され、自社システムからエージェントを呼び出す使い方もできる
料金
クレジット制で、プランごとに毎月配布されるクレジットを消費して使う。どのプランにも毎日5クレジットのボーナスが付く。
| プラン | 月額(月払い) | 月額(年払い時) | 毎月のクレジット | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Free | $0 | $0 | 30(初回のみ) | コネクタ1つ、スケジュール実行なし、上位モデルに制限 |
| Pro | $20 | $16 | 200 | コネクタ無制限、全機能の基本利用 |
| Pro Plus | $50 | $40 | 600 | スケジュール実行が解禁、動画・音声の長時間生成に対応 |
| Max | $150 | $120 | 2,000 | 同時に走らせられるスケジュール実行の枠が拡大 |
| Ultra | $1,000 | $800 | 20,000 | 大規模運用向け |
クレジットが足りなくなった場合は、1クレジット$0.15の追加パックを購入できる。
料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。
メリット・デメリット
✅ メリット
- 一度うまくいった作業をそのままエージェント化できるため、「毎回プロンプトを書き直す」手間がなくなる
- スケジュール実行に対応しており、定型業務を人が起動しなくても回せる
- 27のコネクタとMCP対応で、実際の業務ツールに接続した自動化を組める
- バックエンドやホスティングまで含めて生成されるため、非エンジニアでも動くものを公開できる
- 無料プランがあり、費用をかけずに使い勝手を確かめられる
⚠️ デメリット
- クレジット制のため、作業の重さによって消費が読みにくく、月あたりのコストが事前に見積もりづらい
- 無料プランはコネクタ1つ・スケジュール実行なしと制限が強く、本格的な自動化の検証には向かない
- スケジュール実行はPro Plus(月額$50)以上が必要で、定期実行が主目的だと費用が上がる
- 2025年7月公開の比較的新しいサービスで、日本語の情報や導入事例はまだ少ない
- 自動化の対象が業務システムに及ぶため、アカウント連携の権限管理を自分で設計する必要がある
類似サービスとの比較
| 比較項目 | Creao AI | Manus | Genspark | Lovable |
|---|---|---|---|---|
| 主な用途 | 作業実行 + エージェント再利用 | 汎用エージェントによる作業代行 | 汎用エージェント + 検索・資料作成 | Webアプリの生成 |
| 成果物の再利用 | セッションをエージェント化して共有 | セッション単位が中心 | セッション単位が中心 | 生成したアプリを継続編集 |
| スケジュール実行 | 対応(Pro Plus以上) | 対応 | 対応 | 非対応 |
| 外部ツール連携 | 27コネクタ + MCP | 幅広く対応 | 幅広く対応 | 開発系サービス中心 |
| 課金方式 | クレジット制(無料プランあり) | クレジット制(無料枠あり) | クレジット制(無料枠あり) | クレジット制(無料枠あり) |
こんな人におすすめ
- 毎週・毎月の定型レポート作成やデータ収集を、人手をかけずに回したい担当者
- 同じ作業手順をチーム全員で共有し、属人化を解消したい小規模チーム
- 社内向けの小さな業務ツールを、エンジニアに頼まず自分で作って公開したい非エンジニア
- MCPで自社ツールにつないだ独自の自動化を試したい人
- 汎用AIエージェントを一度使ってみて、「毎回指示を書き直すのが面倒」と感じた人
まとめ
Creao AIは、AIエージェントによる作業代行を「一度きりの実行」で終わらせず、成功した手順をそのまま資産として残せる点に軸を置いたプラットフォームである。定期実行やメモリ、27のコネクタとMCP対応を組み合わせれば、チャットで試した作業がそのまま業務の仕組みになる。一方でクレジット制のコスト見積もりの難しさと、スケジュール実行がPro Plus以上という制約はある。まずは無料プランで自分の業務が実際に完了まで進むかを確かめ、繰り返し使う作業が見つかった段階で有料プランを検討するとよい。