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Context.dev ─ スクレイピングから構造化抽出・ブランド情報・変更監視までを1つのAPIに束ねたWebデータ基盤

任意のWebページを、AIやアプリケーションが扱いやすい構造化データへ変換するAPIサービス。JavaScriptで描画されるページのレンダリング、bot対策の回避、プロキシ経由のアクセスといった「自前で作ると面倒な部分」をサービス側が内包しており、スクレイピング基盤を構築せずにMarkdownやJSONを受け取れる。さらに、JSON Schemaを指定した構造化抽出、企業ドメインからロゴ・配色・書体などのブランド情報を取得する機能、Webサイトの変更監視までを同じAPIキーで扱えるのが特徴。米国の開発元が2025年初頭に公開し、2026年に入ってからも監視API・バッチ処理・ファイル解析などの追加が続いている。

主な特徴

  • WebページをMarkdown/HTMLへ変換: URLを渡すだけで、LLMのプロンプトやRAGに投入しやすいクリーンなMarkdownが返る。JavaScriptレンダリングやプロキシ処理は追加費用なしで含まれ、成功したページ取得は描画の重さに関係なく一律1クレジット
  • JSON Schemaによる構造化抽出: 欲しい項目をスキーマで定義しておくと、ページから型付きJSONを取り出せる。商品情報の正規化や、デザイントークン(配色・フォント)の抽出といった専用エンドポイントも用意されている
  • ブランド・企業情報の取得: ドメイン・メールアドレス・企業名などから企業を特定し、ロゴ・ブランドカラー・業種分類(NAICS/SIC)などを返す。ロゴ配信用のCDN(Logo Link)も含まれる
  • Webサイトの変更監視: ページ内容・URL一覧・構造化データの変化を検知し、Webhookで通知またはAPIで差分を取得できる。「価格の変更だけ報告し、タイムスタンプは無視する」といった目的ベースの監視指定にも対応
  • 主要言語のSDKとMCPサーバー: TypeScript / Python / Ruby / Go / PHP の公式SDKを提供(Apache-2.0)。ホスト型のMCPサーバーはOAuth 2.0認証に対応し、Claude・ChatGPT・CursorなどのAIツールから直接呼び出せる
  • バッチ処理とファイル解析: 最大25,000件のURLを非同期でまとめて処理するバッチAPI、PDF・Office文書・画像などをMarkdownへ変換する解析エンドポイントを備える

料金

プラン月額料金月間クレジット主な内容
Free$0250(個人メール)/ 500(法人メール)の初回付与10〜30リクエスト/分、同時監視2件、メールサポート
Developer$2510,00060リクエスト/分、同時監視50件、使用量アラート
Pro$149200,000300リクエスト/分、同時監視500件、Slackサポート、支出管理
Scale$4991,000,000700リクエスト/分、同時監視10,000件、優先サポート
Enterprise要問い合わせ200万〜SSO/SAML、SCIM、99.9%のSLA、年次請求、専用Slackチャンネル

年払いは月払い2か月分の割引、超過分は10,000クレジット単位の従量課金(プランにより単価が下がる)。失敗したリクエストは課金されない。スタートアップ・非営利団体向けの割引制度もある。

料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。

メリット・デメリット

メリット

  • スクレイピング・検索・構造化抽出・ブランド情報・変更監視を1つのAPIキーで扱えるため、複数サービスを組み合わせる手間と契約管理が減る
  • JavaScriptレンダリングやbot対策の回避が標準で含まれ、機能ごとのクレジット倍率がないため費用が読みやすい
  • 失敗したリクエストが課金されないので、対象サイトの当たり外れによるコストのブレが小さい
  • 主要5言語のSDKとMCPサーバーが揃っており、コードからもAIエージェントからも同じ機能を呼べる
  • 無料プランがあり、クレジットカード登録なしで挙動を試せる

⚠️ デメリット

  • 無料プランのクレジットは月次ではなく初回付与のため、継続的な検証には早い段階で有料プランが必要になる
  • Developerプランの月10,000クレジットは、クロール規模の用途ではすぐに上限へ届く
  • 機能が広い分、エンドポイントの種類が多く、最初はどれを使うべきか把握するのに時間がかかる
  • スクレイピング全般に共通する制約として、対象サイトの利用規約やrobots.txtの確認は利用者側の責任になる
  • 日本語のドキュメントや事例は現時点で少ない

類似サービスとの比較

比較項目Context.devFirecrawlApifyBrandfetch
主な守備範囲スクレイピング+抽出+ブランド+監視スクレイピング・クロール・抽出スクレイパー(Actor)実行基盤ブランド・ロゴ情報
Markdown出力対応対応Actor次第対象外
ブランド・ロゴ取得対応対象外Actor次第中核機能
変更監視対応(目的ベース指定も可)限定的スケジュール実行で代替対象外
拡張性公式SDK+MCPサーバー公式SDK+MCPサーバーActorを自作・公開できるAPI中心

こんな人におすすめ

  • RAGやAIエージェント向けに、Webページを安定してMarkdown化する仕組みが必要な開発者
  • 商品情報や企業情報の収集で、スクレイピングと構造化抽出を1つの基盤にまとめたいチーム
  • 競合サイトの価格ページや利用規約の変更を、自前のcronではなくAPIで監視したい運用担当者
  • 顧客企業のロゴやブランドカラーをドメインから自動取得したいSaaSの開発者
  • MCP対応のAIツールから、Web検索・ページ取得を直接使いたい人

まとめ

Context.dev は、Webデータ取得まわりで別々に契約しがちな機能 ─ スクレイピング、構造化抽出、ブランド情報、変更監視 ─ を1つのAPIに束ねたサービスである。レンダリングやプロキシの追加費用がなく、失敗リクエストが課金されない料金設計は、対象サイトが読めない案件ほど効いてくる。まずは無料プランで対象サイトが問題なく取得できるかを確かめ、実運用の規模が見えてからプランを選ぶとよい。

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