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Coldtea ─ コーディングエージェントをチームで動かし、QAと本番監視まで一つの環境で回す開発基盤

Coldteaは、Claude Code・Codex・Gemini CLI・OpenCodeといった手元のコーディングエージェントを、ひとつのターミナル環境の中で個別に、あるいはチームとして動かせるデスクトップアプリである。特徴は「プルリクエストで止まらない」こと ─ エージェントがコードを書いた後、QAエージェントが実際のアプリを人間のようにクリックして回帰テストを走らせ、本番監視エージェントがエラーやフィードバックを読んで壊れた箇所をタスクに起票する。開発ライフサイクル全体をエージェントに回させることを狙った設計で、2026年8月に公開されたドイツ発のサービスである。複数のエージェントを並行して走らせたい個人開発者や小規模チームが主な想定読者になる。

主な特徴

  • 4種類のエージェントCLIをそのまま起動: claude / codex / gemini / opencode をローカルのペインで直接起動する。Coldteaは各CLIを置き換えず、認証・モデル選択・スラッシュコマンド・権限モデルはそれぞれのCLIが持ったまま
  • エージェントチームと並列作業: 役割ごとに1ペインを割り当て、複数のエージェントを一斉に起動できる。git worktreeで作業ディレクトリを分ければ、同じチェックアウトを取り合わずに並行して進められる
  • タスクに計画とログが残る: LinearやJira、GitHub Issuesのボードをワンクリックで取り込み、双方向に同期する。セッションごとに計画と実行ログがタスクに紐づくため、一週間後に戻っても、他人に引き継いでも経緯を追える
  • QAエージェント「Matcha」がPRごとに回帰テスト: テストしたいユーザーフローを平易な文章で書いておくと、URLかビルドを渡すだけでMatchaが実際にアプリを操作して検証する。結果はPass / Fail / Warningの判定に、手順・スクリーンショット・ログ・録画の証跡が付くため、落ちた原因を人が追い直す手間が減る
  • モバイルアプリのQAにも対応: Appetizeのクラウド端末上でAndroid(Pixel 7 / Android 15)とiOS(iPhone 15 Pro Max / iOS 17)のビルドを検証できる。ビルドはファイルアップロードやGitHub Actionsのアーティファクトから渡せる
  • 本番監視エージェントが不具合を起票する: Sentry・PostHog・ログ・フィードバックの受け口などを接続すると、監視エージェントがオンコール担当のように一日中それらを読み、調査済みの所見を日次ブリーフとタスクにまとめる
  • 確認までアプリ内で完結する: OpenVSCodeベースの組み込みエディタとローカル開発サーバー用のアプリ内ブラウザを備え、書いた変更をその場で開いて確かめられる。起動したペインにはセッション単位のMCPアクセスが渡るため、エージェント側からタスクの文脈を読んだりアプリ内ブラウザを操作したりできる

料金

毎日使う部分を無料にし、従量課金は消費するものだけに絞る構成をとる。

機能料金内容
ターミナル無料(Free forever)エージェント数・チーム数・シート数の制限なし、試用期限もなし
本番監視無料(自前のキーを使用)Sentry・PostHog・Datadogなど、すでに契約している監視データを読む
エージェントQA月2,000クレジットまで無料Web・モバイルのテストで共通利用。不足分はクレジットを買い足す

公式サイトは「営業電話なし・シート最低数なし・問い合わせ限定プランなし」を明示している。エージェントCLI自体の利用料(Claudeのサブスクリプション、各社のAPIキーなど)は利用者が自分で用意する前提になっている。

料金は2026年8月時点の情報です。/pricing は現在404を返すため、条件は公式サイトのトップページで確認してください。

メリット・デメリット

メリット

  • 使い慣れたエージェントCLIをそのまま使える。独自のチャットUIに囲い込まれない
  • コーディング・回帰テスト・本番監視が同じ環境にあり、「PRの後」を別ツールに分散させずに済む
  • 計画とログがタスクに残り、エージェントに任せた作業の経緯を後から読める
  • QAの判定に証跡が付き、失敗が「アプリの不具合」か「実行環境の問題」かを取り違えにくい
  • 複数エージェントの並列実行とworktree運用が最初から想定されている

⚠️ デメリット

  • 配布されているのはmacOS版(Apple silicon / Intel)のみで、Windows・Linux版は公式に案内されていない
  • 料金体系が公開されておらず、コスト試算が立てにくい
  • Coldtea自身はサンドボックスを追加しない。ローカルペインは利用者の権限で動き、worktreeもGit作業ディレクトリを分けるだけで、認証情報やネットワークは隔離されない
  • エージェントの導入と認証は利用者の責任。CLIが通常のターミナルで動かなければColdteaでも動かない
  • モバイルQAのiOSはSimulatorビルドが対象で、実機向けの.ipaは対象外
  • 2026年8月公開の新しいサービスで、機能・安定性は発展途上

類似サービスとの比較

比較項目ColdteaエージェントCLI単体(Claude Code等)AI統合エディタ(Cursor等)
形態デスクトップの開発環境ターミナルで動くCLIエディタ
エージェント4種のCLIを起動・併用単一内蔵エージェント
並列実行ペイン/worktreeで複数同時自前でセッションを分ける実装依存
QAテストQAエージェントを内蔵別ツール別ツール
本番監視監視エージェントを内蔵別ツール別ツール

こんな人におすすめ

  • Claude CodeやCodexを日常的に使い、複数のエージェントを並行して走らせる運用に踏み込みたい開発者
  • エージェントが書いたコードの検証が追いつかず、PR単位の回帰テストを自動化したいチーム
  • 本番のエラーやフィードバックを人手で拾ってチケット化する手間を減らしたい小規模チーム
  • Web・デスクトップだけでなく、iOS / Androidアプリの回帰テストもエージェントに任せたい開発者

まとめ

Coldteaは、「エージェントにコードを書かせる」ところで止まりがちな開発環境を、テストと本番監視まで延ばそうとしたツールである。既存のCLIを置き換えない設計のおかげで、いま使っているエージェントの流儀を捨てずに導入でき、Matchaの証跡付き判定と監視エージェントの自動起票が、エージェント任せの開発で最も手薄になる「検証」を埋める。ターミナルと本番監視が無料で、QAだけがクレジット制という配分も、試しはじめる際の障壁を下げている。macOS限定という制約はあるが、まずは小さなリポジトリで一連のループを試すとよい。

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