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CoeFont ─ 読み上げ・音声変換・リアルタイム同時通訳をまとめた日本発の音声AIプラットフォーム

CoeFont は、テキスト読み上げ(TTS)・音声変換・リアルタイム音声通訳を 1 つにまとめた音声 AI プラットフォームである。2021 年 4 月の公開当初は「声を font のように選んで使う」という発想の読み上げサービスとして知られたが、その後は会議向けの同時通訳機能「CoeFont 通訳」が主力に成長し、Zoom・Teams・Google Meet などの会議ツールと連携して多言語のやり取りを支える製品になっている。開発するのは東京の株式会社 CoeFont で、東京科学大学(旧・東京工業大学)発のスタートアップとして知られる。

主な特徴

  • 多数の音声から選べるテキスト読み上げ: テキストを入力するだけで自然な音声を生成できる。声の種類を選び、読み方・速度・抑揚を調整して、動画のナレーションや音声コンテンツに使える
  • 自分の声を作れる音声変換: Web 上での録音から自分専用の AI 音声を作成できる。ピッチ・発音・抑揚・話す速さといった特徴を学習させ、自分の声のまま別の言語で話す用途にも使える
  • リアルタイム同時通訳(CoeFont 通訳): 話した内容をほぼ間を置かずに別言語の音声へ変換する。公式は人間の通訳に近い 1 秒程度の遅延をうたっており、会話のテンポを崩さずに進められる。対応言語は日本語・英語・中国語・韓国語・フランス語・スペイン語・ドイツ語・ロシア語・ベトナム語・タイ語・インドネシア語・ポルトガル語など 10 言語以上
  • 主要な会議ツールと連携: デスクトップ/Web アプリが Zoom・Microsoft Teams・Google Meet・Webex・Discord に対応。iOS/Android アプリは対面での会話にも使える
  • 専門用語辞書と自動議事録: 業界用語や社内固有の名称を辞書登録して誤変換を減らせるほか、会議の文字起こしと要約を自動生成できる
  • 企業利用を意識したセキュリティ: SOC 2 Type 2 認証と GDPR 準拠に対応。上位プランでは入力データを AI の学習に使わない設定が既定になっている

料金

プラン月額料金主な内容
Free$0通訳 20 分/月、読み上げ 800 文字/月、プロジェクト 1 件、Web 録音からの音声作成
Standard$20通訳 5 時間/月、読み上げ 80,000 文字/月、プロジェクト無制限
Plus$350通訳 8 時間/月、読み上げ 1,000,000 文字/月、TTS API、5 ユーザーまで、データを学習に使わない設定が既定
Enterprise要問い合わせ通訳・読み上げとも拡張可、専門用語辞書・話者識別などの高度機能、TTS API、ユーザー数無制限、SSO

料金は 2026 年 8 月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。

メリット・デメリット

メリット

  • 読み上げ・音声変換・同時通訳が 1 つのアカウントで完結し、用途ごとにサービスを使い分けなくてよい
  • 通訳の遅延が小さく、会議の会話テンポを保ったまま多言語のやり取りができる
  • 主要な会議ツールに横断的に対応しており、既存のワークフローを変えずに導入しやすい
  • 専門用語辞書で業界用語・社内用語の精度を上げられる
  • SOC 2 Type 2・GDPR への対応があり、企業のセキュリティ審査を通しやすい
  • 無料プランで通訳と読み上げの両方を試せる

⚠️ デメリット

  • 無料プランの枠は通訳 20 分/読み上げ 800 文字と小さく、実務での常用には有料プランが前提になる
  • Standard と Plus の価格差が大きく、API や複数ユーザーが必要になった時点で費用が跳ね上がる
  • 通訳は時間制のため、長時間の会議を頻繁に行う組織では上限管理が必要になる
  • 音声合成の商用利用の可否は音声ごとの条件に左右されるため、公開コンテンツに使う前に利用規約の確認が要る

類似サービスとの比較

比較項目CoeFontElevenLabsにじボイスDeepL Voice
提供元株式会社CoeFont(日本)ElevenLabs(米国)Algomatic(日本)DeepL(ドイツ)
主な用途読み上げ+音声変換+同時通訳高品質な音声合成・音声クローン感情表現に強い日本語音声合成会議のリアルタイム翻訳
リアルタイム通訳対応(会議ツール連携)対応(別機能として提供)非対応対応
音声出力ありありありテキスト中心
日本語対応日本語ネイティブ対応日本語特化対応
無料プランありありあり制限付き

こんな人におすすめ

  • 海外の取引先やメンバーとの会議が多く、通訳を挟まずに議論を進めたいビジネス担当者
  • 動画やポッドキャストのナレーションを、収録なしで用意したい制作者
  • 自分の声を保ったまま外国語で話したい、登壇者や講師
  • 専門用語の多い業務で、汎用の翻訳ツールでは精度が足りないと感じているチーム
  • SOC 2 や GDPR への対応が導入条件になっている企業

まとめ

CoeFont は、テキスト読み上げから出発しながら、いまはリアルタイム同時通訳を軸に据えた音声 AI プラットフォームである。読み上げ・音声変換・通訳を 1 つのアカウントでまかなえる点と、主要な会議ツールに横断的に対応している点が実務での使いやすさにつながっている。まずは無料プランで通訳の遅延と読み上げの声質を確かめ、会議の頻度や必要な文字数に合わせて Standard 以上を検討するとよい。

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