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BrainGrid ─ AIコーディングエージェントに渡す前の「計画」を担う、受入基準つきスペック生成ツール

BrainGrid AI, Inc. が提供する、AIコーディングエージェント向けの計画支援ツール。掲げるコンセプトは「Plan first. Build second.(まず計画、次に構築)」で、いきなりコードを書き始めて壊れたアプリの修正に追われる状況を避けることを狙う。プランニングエージェントが曖昧な一文のプロンプトに質問を重ね、ゴール・コンテキスト・受入基準を含むスペックへ落とし込む。大きな機能は自律エージェントが扱える粒度の小タスクへ分解され、Claude Code・Cursor・OpenAI Codex・Google Gemini といったコーディングエージェントへ MCP サーバーや CLI、あるいはコピー&ペーストで引き渡せる。2025年から機能追加を重ね、2026年3月には Menlo Ventures をリード投資家とする100万ドルのプレシード調達を発表している。

なお、2026年8月時点の公式サイトには「BrainGrid is now Plansmith」と掲示されており、新規登録の受付は停止している(既存アカウントは継続利用可)。これから使い始める場合は後継プロダクト Plansmith が案内される。以下は BrainGrid として公開されている情報にもとづく解説である。

主な特徴

  • 曖昧なプロンプトを質問で言語化する: 「○○を作りたい」という短い依頼に対し、プランニングエージェントが目的・前提・制約を確認する質問を返す。エッジケースや隠れた複雑性を、実装が始まる前に文章として明文化できる
  • 受入基準つきのスペックを数分で生成: ゴール、関連コンテキスト、受入基準(acceptance criteria)をそろえた仕様書を出力する。「何をもって完成とするか」が先に決まるため、エージェントの成果物を機械的に確認しやすい
  • 大きな機能を小タスクへ分解: 自律エージェントが一度に扱える粒度までタスクを割り、実装可能な構造化タスクへ変換する。丸ごと投げて破綻する失敗を減らす設計
  • MCP サーバーと CLI による連携: Model Context Protocol 経由でコーディングエージェントから直接タスクを参照・操作できる。CLI にはブランチ自動生成(braingrid requirement create-branch)や、プルリクエストに対する受入レビューをストリーム表示する braingrid requirement review が用意されている
  • GitHub 連携とリポジトリ文脈の取り込み: 既存プロジェクトへのリポジトリ接続、GitHub 横断のコード検索、選択中ブランチを尊重するブランチアウェアな動作に対応。コードベースの要約をオンデマンドで読み込み、コンテキスト溢れを避ける仕組みを持つ
  • ビルドと検証まで含むループ: 公式サイトでは、スペックへの承認後にビルダーエージェントが実装し、要件ごとに証拠を添えて検証したうえでライブ環境へ反映する流れが示されている

料金

プラン月額料金年額料金主な内容
Solo$42/ユーザー$500/ユーザー(2か月分無料相当)1ユーザー、10,000クレジット/月、ビルド可能なスペック生成、Linear・Jira・Asana 等との連携
Team$167/ユーザー$2,000/ユーザー(2か月分無料相当)Solo の全機能、50,000クレジット/月、コメント・共有、シングルサインオン、監査ログ、優先サポート。コメント専用シートは1席$5
Enterprise要問い合わせ要問い合わせTeam の全機能、セルフホスト型 GitHub / GitLab / Bitbucket、ボリューム価格、専任オンボーディング、個別契約

無料プランは用意されていない。

料金は2026年8月時点の情報です。公式の料金ページは Plansmith への移行案内を含むため、最新の条件は公式サイトをご確認ください。

メリット・デメリット

メリット

  • 実装前に受入基準を固めるため、AIエージェントの出力を「合っているか」で判定できる
  • 一文の依頼に潜む曖昧さを質問で洗い出すので、非エンジニアでも仕様を言語化しやすい
  • Claude Code・Cursor・Codex・Gemini など特定のエージェントに縛られず、MCP・CLI・コピー&ペーストで渡せる
  • タスク分解の粒度が自律エージェント向けに調整されており、大きな機能を丸投げして破綻する事故を減らせる
  • CLI からブランチ作成やPRの受入レビューまで扱え、既存の GitHub ワークフローに組み込みやすい

⚠️ デメリット

  • 新規登録が停止しており、これから触れるのは後継の Plansmith になる
  • 無料プランがなく、Solo でも月額$42と個人利用としては安くない
  • クレジット制のため、計画を回す回数が多い月はコストが読みにくい
  • 計画を作る工程が一段増えるので、小さな修正やワンショットの依頼には重い
  • 生成されたスペックの妥当性は結局レビューが必要で、丸ごと信頼できるわけではない

類似サービスとの比較

比較項目BrainGridKiroTask MasterDevin
提供元BrainGrid AI, Inc.Amazon Web ServicesオープンソースコミュニティCognition
位置づけ計画とスペック生成に特化スペック駆動開発を組み込んだ統合環境タスク分解と管理のCLI実装まで担う自律エージェント
主な出力受入基準つきスペックと小タスクスペック・設計・タスク・実装タスクリスト(JSON/Markdown)動作するコードとPR
エージェント連携MCP・CLIで外部エージェントへ受け渡し環境内で完結MCP経由で各種エージェント自前のエージェントが実行
対象ユーザー非技術系の立案者〜開発者開発者開発者開発チーム

こんな人におすすめ

  • AIコーディングエージェントに依頼したのに、意図と違うものが出てくる経験を繰り返している人
  • 非エンジニアの立場でアイデアを持ち、開発者やエージェントに渡せる形の仕様へ落とし込みたい人
  • 大きな機能をエージェント向けに分解する作業を、手作業ではなく仕組みで回したいチーム
  • 受入基準を先に決めて、AIの成果物を客観的に検収したい開発リード

まとめ

BrainGrid は、AIコーディングエージェントが苦手とする「計画」の工程だけを切り出し、質問で曖昧さを潰しながら受入基準つきのスペックへ変換するツールである。実装はエージェントに任せる前提のため、Claude Code や Codex をすでに使っていて出力のブレに困っている人と相性がよい。ただし2026年8月時点で新規登録は停止し、開発の主軸は後継の Plansmith へ移っている。これから導入を検討する場合は、公式サイトの案内を確認したうえで移行先を含めて判断したい。

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