AIVideo.com は、テキスト・画像・音声から動画を生成できるアメリカ発のAI動画プラットフォーム。Y Combinator の 2023年夏バッチ(S23)出身のチームが開発しており、2023年6月から提供されている。特徴は、Kling・Veo・Luma Ray2 といった複数の動画生成モデルを1つのインターフェースからまとめて使える点にある。生成した素材はそのままプラットフォーム内のエディタで編集でき、マッチカットや背景除去といった仕上げ用のツールも揃っている。音楽に合わせたリリックビデオやミュージックビジュアルから、EC向けの商品広告まで、用途の幅が広いのも特徴といえる。
主な特徴
- 複数の動画生成モデルを1か所で使える: Kling、Veo、Luma Ray2 など、性質の異なる動画生成モデルを同じ画面から切り替えて利用できる。モデルごとに個別のサービスと契約する必要がなく、作りたい映像に合わせて使い分けられる
- テキスト・画像・音声から生成: プロンプトからの生成に加えて、手持ちの画像を動かしたり、アップロードした音楽に合わせた映像を組み立てたりできる。楽曲を渡してミュージックビデオを作る使い方が公式FAQでも案内されている
- 生成から編集までひと続き: 生成した素材を別のツールに持ち出さずに、そのままエディタでカット・並べ替え・仕上げまで行える。マッチカット(前後のカットの構図を合わせてつなぐ手法)や背景除去といった編集機能が組み込まれている
- エージェント機能「Ava」: エディタ上で作業を補助するエージェントが用意されており、編集操作を自然言語で指示できる
- ワークフロー機能: 繰り返し行う生成・編集の手順をワークフローとしてまとめ、同じ形式の動画を継続的に作る用途に対応する
- EC・広告向けの用途を想定: 商品画像を起点にした広告クリエイティブなど、マーケティング用途の短尺動画制作にも向く
料金
| プラン | 料金 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 有料プラン(月払い / 年払い) | 公式サイトに記載 | クレジット制。月額・年額の両方が用意され、途中でのアップグレード・解約に対応 |
料金体系はクレジット制で、1本の動画生成に消費するクレジット数は使用するモデルによって変わる。各モデルの消費クレジットはサービス内で確認できる。
料金は2026年8月時点の情報です。プラン名や金額は変更されることがあるため、最新の料金は公式の料金ページをご確認ください。
メリット・デメリット
✅ メリット
- 複数の動画生成モデルを1つの契約・1つの画面で試せるため、モデルごとの得意分野を比較しながら制作できる
- 生成した素材をそのまま編集まで持っていけるので、生成ツールと編集ソフトを行き来する手間が減る
- 音楽アップロードからのミュージックビデオ制作という、明確な得意分野を持っている
- マッチカット・背景除去など、動画編集の面倒な工程が組み込みで用意されている
⚠️ デメリット
- クレジット制のため、モデルや尺によって1本あたりのコストが変動し、月々の費用が読みにくい
- 高性能なモデルほどクレジット消費が大きく、試行錯誤を重ねると消費が早い
- 日本語での公式ドキュメントは用意されておらず、操作は英語が前提になる
- 生成AIの動画は思いどおりの構図・動きにならないことがあり、リテイク前提の制作になる
類似サービスとの比較
| 比較項目 | AIVideo.com | Runway | Kling AI | InVideo AI |
|---|---|---|---|---|
| 提供元 | AIVideo(米国・YC S23) | Runway(米国) | 快手科技(中国) | InVideo(インド) |
| 位置づけ | 複数モデルの集約 + 編集環境 | 自社モデル + 編集ツール群 | 自社モデル特化 | テキストからの動画自動生成 |
| 使えるモデル | Kling・Veo・Luma Ray2 など複数 | 自社 Gen シリーズ中心 | 自社 Kling のみ | 自社パイプライン中心 |
| 得意な用途 | 音楽ビジュアル・EC広告 | 映像表現・VFX寄り | 高品質な短尺生成 | 解説・マーケティング動画 |
| 編集機能 | マッチカット・背景除去などを内蔵 | 充実 | 限定的 | テンプレート中心 |
各サービスの料金体系は変動が大きいため、比較検討の際は各社の公式ページで最新の条件を確認したい。
こんな人におすすめ
- 複数の動画生成モデルを比べながら使いたいが、それぞれ個別に契約するのは避けたい人
- 自作の楽曲やBGMに合わせたミュージックビデオ・リリックビデオを作りたい音楽制作者
- 商品画像を起点に、EC・SNS向けの短尺広告を継続的に量産したいマーケティング担当者
- 生成した素材の編集まで1つのサービスで完結させたい制作者
- 動画編集ソフトの操作に不慣れで、自然言語での指示を中心に進めたい人
まとめ
AIVideo.com は「複数の動画生成モデルの集約」と「その場で編集まで仕上げられる環境」を組み合わせた点に価値があるプラットフォームである。単一モデルの生成サービスと違い、作りたい映像に合わせてモデルを選べるため、まだどのモデルが自分の用途に合うか決めかねている段階の人ほど恩恵が大きい。一方でクレジット制のコスト感は事前に把握しにくいので、本格導入の前に公式の料金ページで消費クレジットの目安を確認し、小さく試してから判断するのが現実的といえる。