AI Detectorは、貼り付けたテキストがAIによって書かれたものかどうかを判定するWebツール。パープレキシティ(次に来る語の予測しにくさ)、バーストネス(文の長さや複雑さのばらつき)、構文の深さという3つの言語学的な指標を組み合わせ、文ごとに色分けしてAI生成の疑いがある箇所を示す。GPT・Claude・Gemini・LLaMA・DeepSeek・Mistralなど10種類以上のモデルに対応し、公式サイトは99.5%の精度と2%未満の誤検知率をうたう。会員登録なしで使え、基本の判定は回数無制限。教育関係者・学生・ライター・企業を中心に、公称で合計35万人以上に利用されている。提供元はContinuum LLC(米国)。
主な特徴
- 3つの言語学的指標による判定: 単語の予測しにくさを測るパープレキシティ、文の長短や複雑さのばらつきを見るバーストネス、文構造の入れ子の深さを見る構文解析を組み合わせる。人間の文章は「ばらつきが大きい」、AIの文章は「平均的で整いすぎている」という傾向を手がかりにしている
- 文単位のスコアと根拠表示: 全体の判定結果を1つの数字で出すだけでなく、どの文がAIっぽいのかを色分けで示す。文章全体を疑うのではなく、疑わしい箇所だけを確認できるため、修正や事実確認の起点にしやすい
- 10種類以上のAIモデルに対応: GPT系・Claude系・Gemini・LLaMA・DeepSeek・Mistralなど、主要な生成モデルの出力パターンを検出対象にしている
- 登録不要・回数無制限で試せる: メールアドレスの登録なしにその場で使え、基本の判定は回数制限がない。1回の入力は5,000語まで。判定は10秒以内に返る
- 有料プランで一括処理とPDFレポート: 最大100ファイルのバッチ処理、PDF形式のレポート出力、判定履歴の保存、優先処理キューが有料プランに含まれる。教育現場向けにクラス管理や学生ごとの履歴確認の機能も用意されている
- 送信データの取り扱い: 入力テキストは暗号化して送信され、恒久的には保存しないと公式サイトは説明している
料金
| プラン | 月額料金 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 無料 | $0 | 登録不要、回数無制限の基本判定、文単位のスコア表示、1回あたり5,000語まで |
| Premium | $19.99 | 無制限の判定に加え、25種類以上の検出手法、最大100ファイルの一括処理、PDFレポート出力、履歴保存、優先処理キュー。いつでも解約可 |
料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。
メリット・デメリット
✅ メリット
- 登録もインストールも不要で、URLを開いて貼り付けるだけで結果が出る。導入のハードルがほぼない
- 文ごとに判定を示すため、「この段落だけ怪しい」といった粒度で確認でき、修正の手がかりになる
- 判定の根拠として使っている指標(パープレキシティ・バーストネス・構文の深さ)が公開されており、ブラックボックス感が比較的少ない
- 無料の範囲でも回数制限がなく、日常的なセルフチェック用途なら課金せずに完結しやすい
- 有料プランは月額$19.99の単一プランで、クレジット制の料金体系より必要コストを見積もりやすい
⚠️ デメリット
- 99.5%という精度や2%未満という誤検知率は公式サイトの自称値であり、第三者機関による独立検証の結果は確認できない
- AI検出ツール全般に共通する限界として、非ネイティブ話者の英文や定型的な文章が「AI生成」と誤判定されやすい
- 判定結果に法的・学術的な証明力はない。不正行為の断定材料として単独で使うのは危険
- 入力は1回5,000語までで、長い論文や原稿は分割して確認する必要がある
- 対応言語の明示がなく、日本語テキストでの精度がどの程度かは公式情報からは判断できない
- 運営会社の情報がサイト上で明示されておらず、企業の内部文書を扱う用途では慎重な判断が要る
類似サービスとの比較
| 比較項目 | AI Detector | GPTZero | Originality.ai | Copyleaks |
|---|---|---|---|---|
| 主な用途 | 個人・教育現場での手軽な判定 | 教育機関向けのAI検出 | Webコンテンツ制作者向けのAI検出+盗用チェック | 企業・教育機関向けの統合チェック |
| 無料枠 | 回数無制限(登録不要) | 月あたりの無料語数あり | サインアップ時の少量クレジットのみ | 限定的 |
| 料金体系 | 月額の単一プラン | 月額サブスクリプション(複数段階) | クレジット購入+月額プラン | 月額サブスクリプション(複数段階) |
| 盗用チェック | なし | あり(プランによる) | あり | あり |
| 文単位の表示 | あり | あり | あり | あり |
| 想定規模 | 個人〜小規模 | 個人〜教育機関 | 個人〜制作チーム | 企業・教育機関 |
競合の料金は各社の公表内容やレビュー記事によって幅があるため、導入判断の際は必ず各公式サイトで最新の条件を確認してほしい。
こんな人におすすめ
- 提出前に自分の文章がAI判定に引っかからないかを確認したい学生・ライター
- 課題やレポートの一次スクリーニングとして、無料で手早く使えるツールを探している教育関係者
- 外注ライターの納品物について、AI生成の割合をざっくり把握したい編集担当者
- 複数の検出ツールを併用して判断したい人(1つのツールの結果を鵜呑みにしない前提で使える)
- まずは課金せずにAI検出という仕組みそのものを試してみたい人
まとめ
AI Detectorは、登録不要・回数無制限でAI生成テキストの判定を試せる手軽さが最大の強みだ。パープレキシティ・バーストネス・構文の深さという判定の根拠を公開しており、文単位で結果を示すため、どこを見直すべきかの手がかりが得られる。
一方で、AI検出ツールは原理的に確実な判定ができるものではない。公称の精度も自称値であり、独立した検証結果は公開されていない。とくに教育現場や採用の場面で、判定結果を不正の証拠として単独で扱うのは避けるべきだ。あくまで「疑わしい箇所を見つけるための補助線」として、人間による最終判断と組み合わせて使うのが現実的な使い方になる。