AGI Laboが開発・提供するデスクトップアプリ。Claude Code、Codex、Antigravity、Cursor、Grok Buildといった複数のAIエージェントを1つの画面にまとめ、タスクを並列で走らせながら進捗を一覧できる。ざっくりした依頼を受け取ったMaster Agentがサブタスクへ分解し、向いているエージェントに振り分けて結果を集約する仕組みを持つ。公式サイトは「AIエージェントの作業OS」を掲げており、コードを書く作業だけでなく、記事の下書き・データ集計・イベント準備といったPC上の仕事全般を対象にしている。Windows・macOS(Apple Silicon)・Linuxに対応し、2026年8月時点の最新版はv4.60.0。
主な特徴
- 複数エージェントの並列実行: Claude Code / Codex / Antigravity / Cursor / Grok Buildに加え、独自のCockpit Agentを同じタスク一覧で同時に動かせる。稼働中・確認待ち・完了のステータスが自動で切り替わるため、何本走らせても状況を見失いにくい
- Master Agentによる自動分担: 「来週のローンチ準備を進めて」といった粗い依頼を受け取り、やるべきことを整理して複数のエージェントへ割り当て、進捗を集約する。判断が必要なときだけ利用者に確認が来る
- cockpit askで「決めるだけ」にする: エージェントが迷ったときは、最前面に浮かぶウィンドウにボタン付きの質問が表示される。選択肢を押すか自由入力で答えれば作業が再開し、外出中はスマホからも応答できる
- HTML Modeで結果を操作できる画面に: 応答をダッシュボード・選択ボタン・フォームとして返せる。画面上で選んだ内容や入力した値はそのままエージェントに戻り、次の処理につながる
- Cockpit Agentで好きなモデルを使う: OpenRouter経由のクラウドモデルと、LM Studioで動かす手元のローカルモデルの両方に対応。コストや機密性に応じてモデルを使い分けられる
- Autorunとモバイル操作: 「毎朝6時にニュースをまとめる」のように時刻や間隔を指定した自動実行と、PWAによるスマホからの遠隔操作を備える(いずれもAGIラボ会員向けの機能)
- cockpit skillでCLIから呼び出す: Claude CodeやCodexなどにスキルを入れておくと、いつものCLIセッションからCockpit側に子タスクを作成できる
料金
| プラン | 料金 | 主な内容 |
|---|---|---|
| ローカル機能 | $0 | 並列タスク管理、Master Agentの自動分担、HTML Mode、cockpit ask、サイドパネル、アプリ内ブラウザ、セッション履歴ダッシュボードなど。アカウント登録不要、タスク数の上限なし |
| AGIラボ会員 | 月額$20 / 年額$200 | 上記に加えてAutorun(定期自動実行)と、スマホ・他端末からのリモートアクセス。記事・講座・コミュニティなどAGIラボの会員特典も含む。7日間の無料トライアルあり |
Claude CodeやCodexを動かす場合は、各エージェントのCLIと契約が別途必要になる。独自のCockpit Agentは、OpenRouterのAPIキーかローカルのLM Studioがあれば動く。
料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。
メリット・デメリット
✅ メリット
- 中核となるローカル機能が無料かつ無制限で、アカウント登録なしに試せる
- 複数のコーディングエージェントを1画面に集約でき、ターミナルを分割して並べる運用から抜け出せる
- Master Agentが依頼の分解と振り分けを担うため、タスクの粒度を細かく指定しなくても動き出す
- Windows・macOS・Linuxの3プラットフォームに対応している
- 開発以外の仕事(記事作成、集計、リサーチなど)も同じ画面で扱える設計になっている
- クラウドモデルとローカルモデルを切り替えられ、機密データを手元で処理する選択肢がある
⚠️ デメリット
- Claude CodeやCodexなど各エージェント側の契約が別途必要で、実際のランニングコストはCockpit単体の料金だけでは決まらない
- 定期実行(Autorun)とスマホからのリモート操作は有料会員限定で、無料のままでは使えない
- macOS版はApple Siliconのみの対応で、Intel Macは対象外
- リリースの更新頻度が高く、機能や画面が短期間で変わる可能性がある
- Windows版のインストール時に一部のセキュリティソフトが誤検知する事例が公式FAQに記載されている
- 複数のエージェントを同時に走らせるほど、それぞれの利用量と請求を把握しづらくなる
類似サービスとの比較
| 比較項目 | AGI Cockpit | Vibe Kanban | Conductor | Claude Code公式デスクトップアプリ |
|---|---|---|---|---|
| 位置づけ | 複数エージェントを束ねる作業OS | コーディングエージェントの並列管理 | コーディングエージェントの並列管理 | Claude Code専用のアプリ |
| 対応エージェント | Claude Code / Codex / Antigravity / Cursor / Grok Build / Cockpit Agent | 複数のコーディングエージェント | Claude Codeが中心 | Claude Codeのみ |
| 対応OS | Windows / macOS / Linux | 公式サイトを確認 | macOS中心 | 公式サイトを確認 |
| 用途の広さ | 開発以外の業務も対象 | 開発作業が中心 | 開発作業が中心 | 開発作業が中心 |
| 料金 | ローカル機能は無料、会員機能は月額$20 | 公式サイトを確認 | 公式サイトを確認 | Claudeのプランに準拠 |
比較対象の仕様や料金は変わりやすいため、導入前に各公式サイトで最新の情報を確認したい。
こんな人におすすめ
- Claude CodeとCodexを併用していて、ターミナルの分割管理に限界を感じている開発者
- 複数のタスクを並行させたいが、どれが止まっていて何に返事が必要かを見失いがちな人
- 「毎朝ニュースをまとめる」のような定型作業を、時間指定で自動的に走らせたい人
- 外出先や移動中にもエージェントへ追加指示を出したい人
- 記事作成・集計・リサーチなど、コード以外の作業もAIエージェントに任せたいチーム
- 機密性の高いデータをローカルモデルで処理しつつ、通常業務はクラウドモデルで回したい人
まとめ
AGI Cockpitは、増えすぎたAIエージェントを1画面に束ねて「今どれが動いていて、どれが自分の返事を待っているか」を分かる形にするデスクトップアプリである。Master Agentによる自動分担とHTML Modeにより、細かい指示出しと結果確認の負担を減らす方向に設計されている。中核のローカル機能は無料・無制限でアカウント登録も不要なため、まずは手元にインストールして普段の作業を1つ載せてみるところから始めやすい。定期実行やスマホからの操作まで必要になった段階で、月額$20のAGIラボ会員を検討するとよい。