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AgentSky ─ Claude Code や Codex をクラウドに常駐させる、ハーネスとモデルを自由に選べるエージェント基盤

Claude Code や Codex のようなコーディングエージェントを、サーバーの用意もセットアップもなしにクラウド上で動かせるホスティングサービス。自らを「エージェント版の OpenRouter」と位置づけ、ひとつの API キーで複数のエージェントソフト(ハーネス)とモデルを呼び分けられるのが特徴である。エージェントは持続的な仮想マシン上で動き、会話履歴や作業状態を保ったまま Slack・Telegram・WhatsApp・iMessage・Web・CLI・API といった複数のチャネルから話しかけられる。使われていない間はマシンが自動で休止し、その間の課金は発生しない。米国発のサービスで、Product Hunt では Product of the Day 1 位を獲得している。

主な特徴

  • ハーネスとモデルを自由に組み合わせ: 起動時に Claude Code / Codex / Hermes / OpenClaw / pi / DeepSeek Harness / Kimi Code / opencode からハーネスを選び、モデルは Claude・GPT・Gemini・DeepSeek・Kimi・GLM・Grok などから指定する。どちらも後から履歴を失わずに切り替えられる
  • ひとつの API で呼び出す: リクエストに "agent""model" を書くだけでクラウドエージェントが立ち上がる。クラッシュや再接続、状態の保持はサービス側が引き受けるため、自前でコンテナやセッション管理を組む必要がない
  • 複数チャネルをまたぐ常駐エージェント: Web・API・CLI に加えて Slack・Telegram・Discord・WhatsApp・iMessage、さらに A2A プロトコルに対応。どのチャネルから話しかけても同じ会話履歴・同じツール・同じ状態を共有する
  • ローカルのエージェントをそのままクラウドへ: sky clone コマンド 1 本で、手元で動かしているエージェントの指示(instructions)・モデル・MCP サーバー設定をクラウドへ複製できる。ノート PC を閉じている間も動き続ける
  • 手持ちのサブスクを持ち込める: Claude Pro / Max を接続すれば Claude Code エージェントの、ChatGPT Plus / Pro を接続すれば Codex エージェントのモデル利用料が $0 になる。同じモデルに二重に払わずに済む
  • ツールとコネクタが標準搭載: Web 検索・ブラウザ操作・SEO データ・画像生成・動画生成・文字起こしなどのツールと、Gmail・Notion・Slack・GitHub・Google Drive・Figma など 2,000 以上のアプリコネクタを、同じエージェント呼び出しのパラメータとして有効化できる
  • Agent Arena(ベンチマーク): 実タスクの直接対決から算出した Elo スコアで、ハーネスとモデルの組み合わせを品質・速度・コストの観点から比較できる

料金

固定の月額プランや席数課金はなく、プリペイドのクレジットを「コンピュート(マシン稼働時間)」と「モデルトークン」の 2 つのメーターで消費する方式である。

課金対象単位目安の料金
コンピュート(既定の 2 vCPU・4 GB)起動中のみ秒単位1 時間 $0.075 / 24 時間 $1.81 / 常時稼働で月 $54.33
コンピュート(最小の 1 vCPU・512 MB)起動中のみ秒単位1 時間 $0.011 / 24 時間 $0.27 / 常時稼働で月 $8.09
休止中・停止中のエージェント$0(アイドル時は自動で休止)
ストレージエージェントごとに 1 GB の永続ディスク$0
モデル利用入出力 100 万トークンあたり例: Claude Sonnet 5 は入力 $2.00 / 出力 $10.00、DeepSeek V4 Flash は入力 $0.44 / 出力 $1.32
モデル利用(サブスク持ち込み時)$0(Claude Pro / Max、ChatGPT Plus / Pro を接続した場合の対象エージェント)
有料ツール・コネクタ実行ごと例: ニューラル検索 $0.01/回、ブラウザ操作 $0.03/分、コネクタ呼び出し $0.029/回

アカウント作成にクレジットカードは不要で、無料で試し始められる。カードでクレジットを購入する場合は決済手数料(2.9% + $0.30)が明細に加算される。

料金は2026年8月時点の情報です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。

メリット・デメリット

メリット

  • サーバーの構築・監視・再起動対応が不要で、コーディングエージェントの常駐環境をすぐ手に入れられる
  • ハーネスとモデルを後から差し替えられるため、特定のベンダーに固定されにくい
  • アイドル時は課金されない従量制なので、たまにしか動かさない用途でも維持費を抑えやすい
  • 既存の Claude / ChatGPT サブスクを流用でき、モデル料金の二重払いを避けられる
  • チャットアプリから話しかけられるので、ターミナルの前にいなくてもエージェントに仕事を渡せる

⚠️ デメリット

  • 課金メーターがコンピュート・モデル・ツールの 3 系統に分かれ、月額いくらになるかを事前に読みにくい
  • 常時稼働させる使い方だと、自前で小さな VPS を借りるより割高になる場合がある
  • 自分のコードや認証情報を外部のクラウドで動かすことになるため、機密性の高い案件では扱いの確認が必要
  • ハーネス・モデル・チャネル・コネクタと選択肢が多く、最初の構成を決めるまでに迷いやすい
  • 比較的新しいサービスで、長期運用の実績情報はこれから積み上がる段階にある

類似サービスとの比較

比較項目AgentSkyE2BDaytonaOpenRouter
主な役割エージェントのホスティングAI 向けサンドボックス実行環境開発環境(ワークスペース)の管理モデル API の集約・ルーティング
提供単位ハーネス + モデルのセットコード実行用サンドボックスクラウド開発環境モデルのエンドポイント
ハーネス同梱あり(Claude Code / Codex ほか)なし(自分で実装)なし(自分で用意)なし
チャット連携Slack・Telegram・WhatsApp ほかなしなしなし
課金コンピュート + トークンの従量実行時間の従量環境の稼働に応じた従量トークンの従量

エージェントを動かすための「ハーネス・実行環境・チャネル・課金」をひとまとめにしている点が AgentSky の立ち位置で、実行環境だけ、モデルだけを提供するサービスとは扱う範囲が異なる。

こんな人におすすめ

  • Claude Code や Codex を PC の外でも動かし続けたい開発者
  • 自前でエージェント用のサーバーやコンテナ基盤を運用したくない個人・小規模チーム
  • ハーネスやモデルを比較しながら、案件ごとに最適な組み合わせを選びたい人
  • Slack や Telegram からエージェントに仕事を投げる運用を試したいチーム
  • 自社プロダクトの裏側でエージェントを走らせたいが、インフラは持ちたくないサービス開発者

まとめ

AgentSky は、コーディングエージェントの「置き場所」を丸ごと引き受けるサービスである。ハーネスとモデルを自由に組み替えられる設計と、アイドル時に課金されない従量制、そしてチャットアプリからの操作が組み合わさることで、ローカルの端末に縛られないエージェント運用が現実的になる。一方で料金は複数のメーターの合算になるため、まずは小さいマシンサイズと安価なモデルで試し、実際の消費量を見てから本格運用に移すのが安全である。手持ちの Claude / ChatGPT サブスクを持ち込めるかどうかは、コストを大きく左右するので最初に確認しておきたい。

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