商品ページのURLや「これがいい」と思った参考動画を渡すだけで、TikTok・Instagram・YouTube向けの短尺ソーシャル広告動画を複数パターン自動生成するサービス。特徴は、動画を作る前に「どう売るか」を考えるエージェントが挟まっている点にある。伸びている動画の共通項を分析して切り口とフックを組み立てる戦略エージェントと、その方針に沿ってクリエイティブを量産する制作エージェントがチームのように連携し、企画から制作、テストによる改善までを一続きで支援する。開発チームは自ら1回の広告運用で5,000万回以上のオーガニック再生を集め、獲得単価を平均60%下げた経験を持ち、その進め方をそのまま製品に落とし込んだと説明している。2026年8月5日にProduct Huntで公開され、デイリー1位を獲得した。
主な特徴
- 商品URLまたは参考動画からスタート: 素材を一から用意する必要がなく、売りたい商品のページURL、あるいは手本にしたい動画を入力するだけで制作が始まる。企画書もコンテを書く手間もいらない
- 戦略エージェントが「切り口」を先に決める: ニッチごとのソーシャルデータを調べ、伸びている動画に共通するフック(冒頭のつかみ)や訴求の角度を抽出してから制作に入る。いきなり動画を吐き出すのではなく、狙いを言語化する工程が組み込まれている
- 1つの企画から複数バリエーションを量産: 同じ商品に対して、フックや構成を変えた広告パターンを複数まとめて生成する。ソーシャル広告は「当たりを引くまで数を試す」勝負になりやすく、テスト用の玉数を確保しやすい
- 無限キャンバス上で企画を整理: フック案、訴求の角度、スクリプトをキャンバス上に並べて見比べられる。どの案がどの狙いに対応しているのかを俯瞰したまま取捨選択できる
- 主要な縦型プラットフォームに対応: TikTok・Instagram・YouTube向けの短尺フォーマットを想定して出力する。媒体ごとに作り直す手間を減らせる
- 対話しながら詰められる: エージェントと会話する形で方針を修正でき、「もっと問題提起から入って」といった指示で作り直しを回せる
料金
| プラン | 料金 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 無料トライアル | $0 | 新規登録時にクレジットが付与され、最初の動画生成を試せる |
| 月額プラン | 月額$39 | ティア分けのない単一プラン。クレジットを消費して生成する |
| 追加クレジット | 従量課金 | 月額分を使い切った場合に買い足せる |
料金は2026年8月時点の情報です。公式の料金ページはブラウザ上で動的に描画されるため本記事では取得できず、公開情報に基づく記載になっている。最新かつ正確な料金は公式サイトの料金ページをご確認ください。
メリット・デメリット
✅ メリット
- 商品URLを渡すだけで着手でき、撮影・編集の体制がなくても広告動画を用意できる
- 制作の前に戦略を立てる工程があるため、「見た目はきれいだが何を訴えたいのか分からない動画」になりにくい
- 1企画から複数パターンが出るので、A/Bテストの母数を短時間で揃えられる
- プランがひとつに絞られており、どの機能がどのティアに入っているかを調べる必要がない
- 無料トライアルで、最初の1本を作るところまで課金せずに確かめられる
⚠️ デメリット
- 2026年8月に公開されたばかりで運用実績の情報が少なく、長期的な品質の安定度は未知数
- クレジット消費型のため、パターンを大量に回す使い方では追加購入が積み上がりやすい
- 軽い利用に向いた少額プランやクレジット単体の選択肢は限られる
- 生成物をそのまま出稿する運用は避けたほうがよく、薬機法や景品表示法など日本の広告表現規制の確認は人の手で行う必要がある
- 日本語のコピーや日本市場のトレンドにどこまで対応するかは、実際の出力で確かめる必要がある
類似サービスとの比較
| 比較項目 | AdAnt | AdCreative.ai | Creatify | Arcads |
|---|---|---|---|---|
| 主な出力 | 短尺の広告動画(複数パターン) | バナー等の広告クリエイティブ中心 | 商品URLからのUGC風動画 | AIアクターが話すUGC風動画 |
| 戦略立案 | 専用エージェントが担当 | スコアリングによる予測が中心 | テンプレート/アバター選択が中心 | 台本とアクター選択が中心 |
| 入力 | 商品URL・参考動画 | 商品情報・素材 | 商品URL・素材 | 台本テキスト |
| 想定媒体 | TikTok / Instagram / YouTube | 各種広告媒体 | 縦型ソーシャル広告 | 縦型ソーシャル広告 |
| 強み | 企画から量産までを一気通貫 | 静止画クリエイティブの物量 | 商品ページからの手軽な動画化 | 人が話す訴求の再現 |
こんな人におすすめ
- ECやD2Cで商品を売っており、動画広告を試したいが撮影と編集の体制がない事業者
- 広告代理店やフリーランスで、クライアントごとに検証用のクリエイティブを大量に用意する必要がある担当者
- 出稿は回しているものの、フックや切り口のアイデアが枯れてきたと感じている運用担当者
- 少人数のチームで、企画・制作・改善のサイクルを人手を増やさずに速めたい人
まとめ
AdAntは、「動画を作る道具」というより「広告の企画から量産までを担当するチーム」に近い立ち位置のサービスである。戦略を立てるエージェントと制作するエージェントを分け、切り口を決めてから数を出すという広告運用の実務的な順序を製品の構造に取り込んでいる点が、単発の動画生成ツールとの違いになっている。単一プランで料金体系が単純なため試しやすい一方、公開されて日が浅く、日本語表現や国内の広告規制まわりは自分の商材で確かめてから本格運用に移るのが無難だ。まずは無料トライアルで1本作り、出てきた切り口が自分の商品の訴求に噛み合うかを見るところから始めるとよい。