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AdaL ─ コーディング・調査・ブラウザ操作のワーカーエージェントを自律編成し、ゴールを渡すだけで開発を任せられるツール

AdaLは、SylphAI, Inc.が開発するマルチエージェント型の開発支援ツール。コーディング・ディープリサーチ・ブラウザ操作・コードレビューを担う複数のワーカーエージェントを自律的に編成し、Claude・GPT・Geminiなど複数のフロンティアモデルを切り替えながらタスクを遂行する。CLI・デスクトップアプリ・ブラウザ統合型のエージェンティックIDEなど複数のインターフェースで利用でき、SDKやヘッドレスモードによってCI/CDやサーバー環境への組み込みも可能。「世界初のプログラマー」ことエイダ・ラブレスにちなんで命名され、2025年12月に公開された。2026年7月にはゴールを渡すだけで計画から実装・検証・引き渡しまで自律的にこなす「Engineerモード」が追加され、8月には再利用可能なエージェントスキルを発見・共有できる「@Skills Hub」が公開されるなど、機能拡張が続いている。

主な特徴

  • AdaL Engineer(自律実行モード): --mode engineerで起動するゴール志向のモード。明確なゴールを渡すと、計画・実装・検証・引き渡しまでを自律的に完遂する。ワーカーとしてClaude Code・Codex・AdaL自身を呼び出せるため、既存のコーディングエージェントを置き換えるのではなく束ねて使える
  • AdaL Worker(対話型の探索モード): ゴールがまだ固まっていない開発向けのモード。Coding/Deep Research/Browserの各ワーカーエージェントをオーケストレーションし、都度モデルを切り替えながら「聞く→確認する→判断する→続ける」というループで進められる
  • 永続メモリと自己進化スキル: セッションをまたいで意思決定・失敗・好みを記憶し(Persistent memory)、繰り返し作業の手順を観察・抽出して自動でスキル化する(Self-evolving skills)仕組みを備える
  • マルチモデル対応: Claude・GPT・Gemini・GLM・DeepSeek・Kimi・MiniMax・Qwenに加え、Ollama等のローカルモデルまで/modelコマンドで切り替えられる。BYOAK(自前のAPIキー持ち込み)にも対応
  • @Skills Hub: 2026年8月に公開されたスキルマーケットプレイス(atskills.one)。CLIまたはWeb上でスキルを検索し、パスをコピー&ペーストするだけでインストールできる。AdaL自身が「@skills」プロトコルのリファレンス実装になっている

料金

プラン月額料金主な内容
Free$0(初回1週間のみ)7日間のフルアクセストライアル
Pro$20/月小規模コードベースでの短いスプリント向け
Max$100/月Proの5倍の利用量。日常利用向け(最も人気)
Max+$200/月Proの20倍の利用量。パワーユーザー向け
Teams & Enterprise要問い合わせ最大150席、SSO、SAML/SCIM連携、Zero Data Retention等

料金は2026年8月時点の情報です。年払いは17%割引、学生プランは50%割引が適用されます。最新の料金は公式サイトをご確認ください。

メリット・デメリット

メリット

  • Claude CodeやCodexなど既存のコーディングエージェントをワーカーとして呼び出せるため、チームが使い慣れたツールを活かしながらオーケストレーションできる
  • Claude・GPT・Gemini・GLM・DeepSeekなど多数のモデルを切り替えられ、タスクやコストに応じて使い分けられる
  • コーディング・ディープリサーチ・ブラウザ操作を専門ワーカーに分業させ、複雑なタスクを自律的に完遂しやすい
  • 永続メモリと自己進化スキルにより、繰り返し作業のたびに手順が改善されていく設計
  • CLI・デスクトップ・ブラウザの3形態に加えSDK・ヘッドレスモードも用意され、個人利用からCI/CD組み込みまで対応する

⚠️ デメリット

  • 無料プランは永続的な無料枠ではなく7日間のトライアルのみで、継続利用には最低でも月額$20のProプランが必要
  • 2025年12月公開の新しいサービスで、第三者によるレビューや導入実績の情報はまだ限られる
  • Pro/Max/Max+の違いが「利用量の倍率」で示されており、実際に何時間・何タスク分に相当するかは使ってみないと分かりにくい
  • 複数のエージェント・モデルを併用する設計のため、単一のAIコーディングツールに比べて最初は選択肢の多さに戸惑う可能性がある

類似サービスとの比較

比較項目AdaLClaude CodeCursor
位置づけClaude Code・Codex等を編成するオーケストレーション層ターミナル常駐のコーディングエージェントAIコードエディタ(IDE)
実行形態CLI・デスクトップ・ブラウザCLIデスクトップIDE
モデル切替Claude・GPT・Gemini・GLM・DeepSeek等を横断利用Claudeモデル中心複数モデルから選択可能
既存エージェントの呼び出しClaude Code・Codexをワーカーとして起動できる
個人向け最小料金$20/月〜(7日間無料トライアル後)利用量課金またはClaude Proサブスクに付帯公式サイトで要確認

AdaLの特徴は、Claude CodeやCursorのような単体のコーディングエージェント・IDEと並列に選ぶものというより、それらを「ワーカー」として上から編成するオーケストレーション層に位置づけられる点にある。実際、AdaL Engineerモードの実行主体としてClaude CodeやCodexをそのまま指定できる。

こんな人におすすめ

  • Claude CodeやCodexなど複数のコーディングエージェントを1つのワークフローで使い分けたい開発者
  • 明確なゴールを渡し、計画から実装・検証・引き渡しまでを自律的に任せたいエンジニア
  • 仕様がまだ固まっていない探索的な開発を、対話しながら進めたい人
  • コーディング・ディープリサーチ・ブラウザ操作など専門タスクをエージェントに分業させたいチーム
  • 複数のフロンティアモデルを切り替えながら開発コストや精度を最適化したい人

まとめ

AdaLは、単一のAIコーディングエージェントというより、Claude CodeやCodexを含む複数のワーカーエージェントを編成する「オーケストレーション層」として設計されている点が独自の立ち位置である。ゴールを渡すだけで完遂を目指すEngineerモードと、対話しながら進めるWorkerモードを使い分けられ、永続メモリと自己進化スキルで繰り返し作業のたびに手順が磨かれていく仕組みを備える。公式サイトによるとGoogle・GitHub・Stripe・Meta・NVIDIA・Anthropic・OpenAIなどのエンジニアが利用しているとされ、2025年12月公開とまだ新しいサービスながら、既存のコーディングエージェントを置き換えるのではなく束ねる立ち位置に関心がある開発者は検討する価値がある。

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